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【書籍化決定】 ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜  作者: 藤村
第11章 最中とたくさんの絆編

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第110話 【緊急】探索者協会副会長さんとガチで喧嘩してみた【恫喝なんかに負けてたまるか!】

#


「みんな、今日はアカウントが違うのに配信に来てくれてありがとうね! えーっと、タイトルからも分かると思うんだケド……。結論から言うと私はいま、探索者協会副会長の土門一郎さんと現在進行形でガチ喧嘩中だよっ!!」


 田部さんとの会議が終わったあと、私は近くのダンジョンにやってきて、今はそこで配信をしているよ。


 ダンジョン配信をしようと考えたのは私の作戦。


 理由はいくつかあるよ。

 まず、ダンジョンというのはどんなに難易度が低くてもイレギュラーという不確定要素があるよね。


 それにそもそもが入り組んでいるし、他の探索者さんもいるし、当然モンスターも多く生息している。


 もし私の潜っているダンジョンが特定されたとしても、こういう場所なら追手を撒きやすい。


 それに本当に危なくなったら楔を使って逃げることもできるし。


 そして一番の利点は、そもそも妨害が難しいということだね。


 配信を開始して1分。

 既に同時接続数は500人を超えているよ。


 田部さんにお願いして他の配信サイトでも流してもらっているから、実際にはもっと多くの人がこの生配信を見ている。


 そんな状況で私の配信を妨害しようものなら「やましいことがありますよ」って自白してるようなものでしょ?


 つまり、私にとってはサニーライトさんの運用するアカウントを使いながらいつも通りの配信をして、その過程で一連の騒動を世間に暴露してしまうってのが最良の選択ってわけだね!



――――――――――――――――――――  

上ちゃん

<モナちゃん、ライムスくんやほやほー! そしてタイトルが物騒だね!?


tomo.77

<別アカウントなのはタイトルに関連してるのかな?


村人B

<喧嘩の内容が気になります!!


ミク@1010

<な、何が起きてるんだってばよ……


上ちゃん

<詳細が気になる


ホーリー・社員・ドラゴン

<なにかトラブルに巻き込まれたです?


ライムス推し

<ライムス最強って叫びたいところだが、どうやらそんな空気じゃないようだな

――――――――――――――――――――



「あっ、雰囲気についてはあまり気にしなくていいよ。だって、せっかくこうやって配信するんだからさ。どうせなら楽しんでもらいたいもん。とはいえ、こう見えて私いま激おこなんだけどね。もちろんライムスもだよ。ねー?」

『ぴきゅう、きゅきゅぴぃっ!!』


 いつになく大きな声で鳴くライムス。

 一生懸命に怒ってくれてるんだけど、そんな姿もカワイイ~~。


 って、癒されてる場合じゃないよ!

 ちゃんと何があったのかをリスナーのみんなに説明しないと!


 私とライムスはいつも通りモンスターを倒して、ゴミを掃除しながらも、これまでの顛末を語っていく。


 そしてその間にも同時接続数は増えていって、気付いたら10000人を超えていたよ。


 ふふっ、これは相当な効果が見込めそうだね!


「~~っていうことがあったんだよ! 土門さんの気持ちは確かに分かるけどさ、いくらなんでも横暴すぎるよね。みんなはどう思う?」


 どう思う?

 なんて聞いてもほとんどは肯定の意見で溢れるだろうね。


 ちょっとズルいやり方な気もするけれど、でも今回の一件においては私は手加減してあげるつもりはないよ。


 田部さんも言っていたけれど、これは戦争なんだから!



――――――――――――――――――――

ライムス推し

<マジなら幻滅だなぁ


あ あ

<まぁ8年前のアレはやばかったからな。とはいえそれが免罪符になることはないけど


上ちゃん

<普通に人権侵害だと思う!


1999

<土門さんは真面目な人だと思ってたのに、残念すぎる


デウスエクスちゃん

<片方の意見だけでとやかく言うのも気が引けるけど、こんな嘘を吐く理由もないですしね。個人的には続報待ちます~


ミク@7070

<何事も無理強いはよくない!!


通りすがりのLv.99

<ていうか強い探索者なんていくらでもいるがな。副会長は日本の探索者の実力を疑ってるってことなのか?


たなか家の長男

<↑言われてみればそういう解釈もできるな

――――――――――――――――――――



 ヨシヨシ、リスナーの反応は私の想像通りだね。

 これは結構な打撃になりそうだよ。


 なにより、こちら側から情報を発信したっていうのが大きいね。


 先手必勝という言葉があるくらいだもんね。


「ううう、みんなにそう言ってもらえて嬉しいよ。私、みんなの期待に応えられるように最後まで戦い抜くから、応援よろしくね! それと探索者協会からは否定的な声明が出ると思うけど、ぜーったいに信用しちゃダメだからね!」


 探索者協会からの声明は間違いなく私の発信を否定するものになる……というのは田部さんの予想だけど、私もそう思うよ。


 だからこそ「探索者協会を信用しないで」という趣旨の発言は絶対にしなくちゃいけない。



 ――その一言があるのと無いのとで、今後の展開が大きく変わってくるでしょう。繰り返しにはなりますが”言葉”は人類最強の武器です。有効に活用していきましょう。



 私は田部さんの助言に従って、しっかりと自分の言葉を発信したよ。


「さてと、ここからしばらくはいつも通りの配信をやっていくから、みんな楽しんでいってね! それで配信の最後にもう一回だけ同じ話をするつもりだけど、そこは許してくれると助かるよ。相手が探索者協会となると、一人でも多くのリスナーさんに味方について欲しいからね!」

ここまで読んで頂きありがとうございます!!

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お読みいただき有難うございます!
ダンジョンのお掃除屋さん〜うちのスライムが無双しすぎ!?いや、ゴミを食べてるだけなんですけど?〜
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