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「異世界からのSOS。参上、ダイハッシャー!」(49)

公開します。

城に向かったここあ、ミラビィー、そしてストゥーリア。

集結し、立ち向かうのは!?

楽しんで頂けたら嬉しいです。

(5)


城の中庭に設置された転移門ゲートから飛び出し、


キィーーーーー!


急ブレーキを掛けて停車したハッシャーに、


「ここあ!」


中庭に出て待っていたアルテェスが声を掛けながら駆け寄ってきた。


「アルテ、状況はどうなんだよ?」


ここあ が窓を開け声を掛けていると、


ドーン!

ドドーン!


防御壁バリアを揺るがす激しい衝突音が聞こえてきた。


「ギリギリでしたわ。

 そろそろ防御壁バリアが限界だったのですわ。」

「それでディブトレースはどうなんだよ?」


魔道具スマホで話した時に伝えたディブトレースの事を問われ、


「まだ10分くらいは掛かりそうですわ。

 それまで持ちこたえてほしいのですわ。」


アルテェスが答え、


「重鉄騎獣はダイハッシャーでないと倒す事が出来ませんわ。

 ストゥーリア様も駆け付けられるとムブ様がおっしゃっていましたわ。」


付け加えた。


「なら、やる事はひとつなんだよ。

 ラビちゃん、行くんだよ!」


ここあ が隣に座るミラビィーに声を掛けると、


「まかせてなの。」


元気に答え、車を降りた。

ミラビィーは、


開放そかめき!」


ちからを開放する呪文を唱え、本来の姿に変わると、


「スクラーンブル、ブイングマージェ!」


愛機を呼び出した。

魔法陣を抜け、ブイングマージェが出現したのを確認すると、


「それじゃ ここねえや、アルねえや、先に行くの。」


声を掛け、反重力魔法を発動すると空高く飛び上がった。

その姿を見送った ここあ は、


「それじゃ、先に行ってるんだよ。」


アルテェスに声を掛けると湖に掛かる橋に向かって猛スピードで突っ走って行った。


「ここあ、ラビちゃん、わたくしもすぐにまいりますわ。

 それまで無事にいてなのですわ。」


祈るようにつぶやくと、格納庫へと戻って行った。


(6)


「やっぱ、中庭の転移門ゲートは使えねぇか。

 どうすっかな?」


ストゥーリアはちょっと考え、


「なら、あれっきゃねぇな。」


決断し、転移門ゲートを出現させて突っ込んで行った。

出口に設定したのはディブトレースの格納庫だった。

車でないと運べない物資の搬入の為に設置されている転移門ゲートから大型のバイクが飛び込んできた。


騒然となる格納庫内に、


ギャキャキャキャキャーーー!


激しいブレーキ音が響き渡った。

その音に驚いた作業員たちが大型バイクを呆然と見つめている。

1人平然としていたムブが、


「まさか格納庫ここに直接来るとは思わなかったぜ。

 お嬢、久しぶりだな。」


大声で声を掛けた。


「おめぇは、、」


つぶやき、驚きの表情を見せながらバイクを降りたストゥーリアが、


「ムブ様、お久しぶりです。」


優雅ゆうが声音こわね挨拶あいさつしながらムブに近付いた。


「変わんねぇな、お嬢。」

「ムブ様もお元気そうでなによりです。」

「早速でわりいんだが、”アレ”足止めしてくれっか。」


ムブが外で暴れている鉄騎獣が居るであろう方を親指で指し示しながら依頼いらいした。


「そのつもりで来ましたので。

 それでディブはどうなのですか?」

「そうだな、あと10分もありゃ、、って、ん、てめぇは!」


答えていたムブが、フォレスブレイクの横でへたり込んでいる息子ブンに気付いた。


親父ムブ、なんでここに居るっす。。」


行方不明になっていたムブの姿を見て驚きの声を漏らした。


「そりゃこっちのセリフだぜ。

 まぁこまけぇこと後だ(いい)、手伝え。

 これであと5分になったぜ、お嬢。」

「分かりました、それでは。」


そう言って小さく頭を下げたストゥーリアがブンとすれ違い、バイクの所に戻ってまたがると、


「んじゃ、ちょっと遊んでやろうじゃねぇか。」


あらっぽい口調で言い放った。

その時、


「ムブ様、ここあ とラビちゃんが来てくれましたわ。」


報告しながら入ってきたアルテェスが、


「ス、ストゥーリア様、いつこちらに来られたのですわ!?」


驚きと戸惑いのじった声で問い掛けた。


「お、ちび姫じゃねぇか。

 でかくなったじゃねぇか。」

「それは先程、ムブ様にも言われましたわ。」


少し呆れ気味に返すアルテェスをじっくり見つめ、


「なんとか使えそうだな、ちびひ、いやアルテェス。

 ディブはあつかえんだろうな?」


ストゥーリアが真剣な目で問い掛けた。


「ええ、操縦の訓練は毎日やっていますわ。

 役に立ってみせますわ。」

「上等だ。

 足、引っ張んなよ。」

「はいですわ。」


アルテェスの言葉に、ニッと笑ってみせたストゥーリアが、


「ムブ、出口開けてくれや!」


大声でムブに声を掛け、


「おい、フォレス用の発進口ハッチを開けろ!」


作業員ドワーフに声を掛けた。


「はい、けます!」


天井の一部が開き、その開口部と床をつなぐスロープが出現した。

この格納庫は4機をまとめてメンテナンス出来るように作られていてかなり広い。

そして各機が外に出る為の発進口ハッチが設置されている。


ヒュイーーーーーン!


待ってましたとばかりにストゥーリアが魔動エンジンの音を響かせ、猛スピードでスロープを突っ走って行った。

如何でしたか?

ついに始まる重鉄騎獣とのバトル。

鉄騎獣と対峙するストゥーリアとミラビィー。

その頃、ここあは!?

戦闘開始、な次回。

お楽しみに

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