「異世界からのSOS。参上、ダイハッシャー!」(41)
第41回を公開します。
いつもながら更新遅くなってしまい申し訳ありません。
1週間以上間があいてしまいましたが、何とか公開出来ました。
今回はまったりほわほわで、いい感じに書けたと思ってます。
終盤に向けての日常回。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
「アル、ちゃ、んんん!?」
感動の再会で目頭が熱くなりかけた ここあ だったが、抱き締めてくる力が急に強くなり、
「ちょ、アルちゃん、痛いんだよ。」
アルテェスの背中を”ぱんぱん”叩いて抗議していると、
「ここちゃん、私がどれだけ心配したと思っているのですわ?」
涙で濡れたじと目で見つめながら、思いをぶつけられた。
アルテェスにかなり心配させてしまっていたようだと気付き、
「心配させちゃって、ごめん、なんだよ。。」
ここあ がぽそりと呟いた。
謝罪の言葉を聞き、ここあ を解放したアルテェスは涙を拭い、
「あんまり無茶はしないでほしいですわ。
でも、無事で良かったですわ。」
少し拗ねたような表情を見せたあと、安堵の表情を見せた。
「アルちゃんが来てくれてるって分かってたから、あそこまで出来たんだよ。
助けに来てくれて”ありがと”なんだよ。」
礼を言いながら微笑みかけてくる ここあ に、
「と、当然ですわ。」
アルテェスは少し赤らんだ顔をぷいっと逸らしながら、ぶっきらぼうに答えた。
そんな様子に ここあ が、
「アルちゃん、なんか”可愛い”んだよ。」
笑顔で追い討ちをかけた。
「ちょ、なんかってなんなのですわ。
へ、変な事、言わないでほしいですわ。。」
アルテェスは真っ赤になってぷんすかしながら、照れ落ちた。
少しの間。
の後、どちらともなく笑いが込み上げてきた。
「会ったの久しぶりなのに、なんだかしっくりするんだよ。」
「私もですわ。」
「なんか姉妹感あるんだよ。」
「こんなに気楽に話せるのはここ、ちゃんくらいですわ。」
アルテェスが名前を発した時に詰まったのが気になり、
「名前、呼びにくいんだよ?」
問い掛けた。
「いえ、そうゆう訳ではないのですわ。
ただ、この歳でちゃん呼びはちょっと気恥ずかしく感じますわ。」
「ああ、それはそうかもなんだよ。」
「では、私の事はアルテと呼んでほしいですわ。
ここあ って呼んでいいですわね。」
「もちろん、なんだよ。
改めて、よろしくなんだよ、アルテ。」
「よろしくですわ、ここあ。」
呼び方を改めた2人は握手して、さらに友好を深めた。
「でも、あの鉄騎将に深傷を負わせたのは見事でしたわ。
流石はトコート様の孫ですわね。」
アルテェスが真剣な表情で話題を変えた。
「あんなの、全然なんだよ。
あんなのじゃ、おじいちゃんとは比べ物にならないんだよ。
今のままじゃ鉄騎将にすら勝てないんだよ。。」
暗い表情で ここあ が答えた。
「そんなに差があるんですか?」
アルテェスの問い掛けにコクンと頷き、
「ストゥーリアさんにも足手まといだって言われたんだよ。
その時はめちゃくちゃ腹立ったんだよ。
でも、鉄騎将と戦ってみて自分のレベルの低さに気付いたんだよ。」
思いを口にした。
そんな ここあ の表情が変わった。
「だから、もっと強くなるんだよ。
ストゥーリアさんに認められるくらいに。」
そう言った ここあ の目は輝いていた。
何か考えがあるように思えたアルテェスは、
「何か考えてるようですわね。
どうやって強くなのるのですわ?」
ここあ に問い掛けた。
「それは、、。」
「そ、それは?」
「アニメを観るんだよ!」
「え?アニ、メ?」
ここあ の謎の言葉にアルテェスは大いに戸惑った。
「それって、、。」
訳が分からず詳細を確認しようとしたアルテェスの耳に、
くぅう〜
とお腹の鳴る音が聞こえた。
ここあ が赤い顔をしている。
「き、聞こえたんだよ?」
そんな ここあ を見て、
「ふふっ、主人思いのお腹ですわね。
丸1日寝てたんだからお腹も空きますわ。」
アルテェスが笑顔で答えていると、
もそもそ
っと掛け布団が動いた。
「起きましたわね。
おはようですわ、ラビちゃん。」
アルテェスが布団に声を掛けた。
目を擦りながら布団から出てきたミラビィーが、
「アルねぇや、おはよ、なの。」
寝ぼけ声で答えた。
少しぼやっとしてるミラビィーに、
「おはようなんだよ、ラビちゃん。」
ここあ が声を掛けた。
「おはような、の?」
声に反応して答え、その相手に気付いた。
急激に目が冴え、状況を理解したミラビィーは、
「ここねぇや〜!」
歓喜の声を上げ、ここあ に飛び付いた。
「ごぉごぉでぇやぁぁ。。」
顔をぐしゃぐしゃにして泣きじゃくるミラビィーの頭を優しく撫でながら、
「ごめんなんだよ、ラビちゃん。
心配させちゃったんだよ。」
詫びの言葉を掛けた。
「ごごでぇや、でんき、なお。
よがっだど。」
言葉を詰まらせ泣きながらも、ここあ に笑いかけた。
そんな2人を微笑ましそうに見ていたアルテェスが、
「それでは食事の用意をしますわ。
準備が出来たら声を掛けるから、それまで少し待ってるのですわ。」
声を掛け、軽く手を振ってから部屋を後にした。
返すように手を振っていた ここあ が、
「ラビちゃんは大丈夫だったんだよ?
体、痛くなったりしなかったんだよ?」
あの時の暴走状態を思いだし、尋ねた。
やっと落ち着いたミラビィーは、
「だいじょうぶだったの。
ねたらげんきなの。」
元気な声で答え、
「でねでね、みててなの。」
声を弾ませながら立ち上がると、
「そかめき!」
魔法の呪文を唱えた。
詠唱に反応し、魔力が渦のようになってミラビィーの体に巻き付き、吸収された。
そして体が本来の大きさに戻った。
「封印が完全に解けたの。
攻撃魔法もいっぱい使えるの。」
自慢げに胸を逸らして体を見せびらかしてくるミラビィーを、
「おお、凄いんだよ。
これでばっちり戦えるんだよ。」
嬉しそうに誉めた。
「でも、長い時間は無理なの。
みえうん!」
違う呪文を唱え、元の子供サイズに戻って、
「これで ここねえやといっしょにいっぱいたたかえるの。」
嬉しそうに伝え、ここあ に抱き付いた。
「頼りにしちゃうんだよ、ラビちゃん。」
ここあ も笑顔で返した。
それからしばらく他愛のないおしゃべりをしていると、
コンコン!
と扉がノックされた。
「はい、なんだよ。」
ここあ が返事をし、ミラビィーと共に扉に近づいて開けるとメイド姿の女性が恭しく頭を下げていた。
程なく頭を上げると、
「お食事の用意が整いました。
食堂までご案内致します。」
と告げた。
「わかったんだよ。」
返事し、先行するメイドの後を付いていった。
如何だったでしょうか?
少し、らしさが出せるようになってきたかな?なんて思っているのですが。。
可愛く書けてるやん、と思って頂けていたら嬉しいです。
そしてこのテメッタル編も終盤が近づいて来ました。
やっと”アレ”を登場させられます。
楽しみにして頂けましたら嬉しいです。
次回は土日辺り更新予定。
間に合わせられるよう頑張ります。
よろしくお願い致します。




