「異世界からのSOS。参上、ダイハッシャー!」(34)
第34回を公開します。
また少し遅めですが、何とか公開出来ました。
激しい戦闘がひと段落し、その裏では、な回です。
あの人が久しぶりに出てます。
そして伏線が。。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
(22)
足元に黒い魔方陣が出現した。
それを見た鉄騎将は、
『いきなり超上級とか容赦ねぇな。』
そんな事を思いながら、
「ほぅ、”常闇への永久追放”か。
いきなり超上級魔法ぶつけてくるとか、なかなかエグいじゃねぇか。
使いこなせんのか?」
余裕を装い挑発するような言葉を投げつけながら、魔力を高めていた。
見るとアルテェスは無言で魔力を放出し、額に汗を滲ませている。
返事をする余裕もなさそうな様子に、
『かなり無理してるようだな。
魔力量もギリギリ及第点ってとこだ。
これなら抜け出せるな。』
などと考えている間に魔方陣から出てきた黒い靄が首から下を被っていた。
「しょうがねぇ、今回はこれで引いてやるよ。
約束通り、重鉄騎獣連れて遊びに行ってやるから、
楽しみにしときな。」
言葉終わりを待つように靄が頭を被い、全身が黒い靄に包まれ、魔方陣に引き込まれるのを感じ取った。
『タイミング勝負だ。
ぞくぞくすんぜ。』
鉄騎将は意識を集中し、タイミングを計る。
頭の先まで吸い込まれた瞬間に、
『ヌンカ!』
転移魔法の呪文を唱えた。
※転移魔法:自身が移動先として設定している場所に移動出来る。複数設定可能で移動時に選択出来る。
靄の内側で魔力に包まれた体が、消えた。
鉄騎将が移動したのは重鉄騎獣を生成している場所だった。
「ふぅ。」
とひと息付いた鉄騎将は、
「ここあ、アルテェス、それに兎人のガキ。
どいつもこいつも祖父達より潜在能力高いじゃねぇか。
末恐ろしいぜ。
こりゃ、重鉄騎獣使って早めに潰しとかねぇと鉄騎大王の驚異になっちまう。
面白くなってきやがったぜ。」
嬉々とした表情で独り言ちりながら、重鉄騎獣を見つめた。
ー第5章ー
(1)
「ブン、居ますか?」
ここあ達と別れたストゥーリアはブンの工房を訪れていた。
「ストゥーリア様、ちょうど連絡しようと思ってたっす。
さっき親父から連絡があったっす。
”ひとつ目の場所が判った”と言ってたっすよ。」
ブンの言葉にストゥーリアが、
「やっと、ひとつ目が見つかったのですね。
やはり”あの文献”は正しかったようですね。
もうひとつが見つかれば鉄騎大王を滅ぼす事が出来るのね。。」
安堵の表情で思いの籠った言葉を発した。
それを横で聞いていたムンが、
「親方、”あの文献”って何ですか?
先代は何を見つけたんですか?」
尋ねてきた。
「”あの文献”ってのは”鉄騎大王”の事が書かれた書物っすよ。」
その問い掛けに答えるようにブンが話を始めた。
「50年前突如現れた鉄騎大王と鉄騎軍は圧倒的な力でこの世界を蹂躙し始めたっす。
その時、我が家に代々受け継がれてきた”封印の書”の封印が突然解除されたっす。」
「それが”あの文献”、なのですね。」
「そうっす。
そこには”鉄騎大王”を倒す為の5つの魔動機と1つの武器の事が書かれてたっす。
でも、50年前には3つしか見つけられなかったっす。
それが”ブイングマージェ”、”フォレスブレイク”、”ディブトレース”だったっす。」
「あれ?じゃあ”ハッシャー”はどうやって見つけたのですか?」
「”ハッシャー”は”文献”が示す場所になかったっす。
突然、トコート様が乗って現れたんっすよ。
まぁ、その辺の詳しい事情は長くなるから、今度ゆっくり話してやるっすよ。」
そこまで説明してブンは言葉を切った。
「そして私とアップロスとミラッジノが適合者として参戦する事になったのです。
けれど4機では封印する事しか出来ませんでした。。」
ストゥーリアが表情を曇らせながら言葉を繋いだ。
「それ以来、親父はずっと文献の解読と調査をやってるんっすよ。
もう見つからないと思ってたっす。
これはもう親父の執念っすよ。」
そう言ったブンの目が輝いていた。
「見つかったら忙しくなるっすよ。
急いで"フォレスブレイク"を仕上げるっす。」
鼻息荒く発するブンに、
「そうでした。
その事で相談があって来たのです。
私自身を強化する事は出来ませんか?
魔力を戦闘に使える武器でも武装でも良いのですが。。」
ストゥーリアが今回の来訪の意図を伝えた。
ブンは少し考えて、
「ムン、あれ使えないっすか?」
ムンに問い掛けた。
「あれって、えっ、あれをですか?
そう、ですね、調整すれば使えると思います。」
ムンは少し思案しつつ答えた。
「あれ、とはどうゆう物なのですか?」
戸惑い気味に尋ねてきたストゥーリアに、
「戦闘武装着です。」
ムンが得意気に答えた。
如何だったでしょうか?
戦闘の裏でストゥーリアに伝えられたのは!?
そして提示された武装とは!?
しばらくストゥーリア側の話になる、予定。
次回は水曜更新、出来るよう頑張ります。
楽しみにして頂けたら嬉しいです。
よろしくお願い致します。




