表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/53

「異世界からのSOS。参上、ダイハッシャー!」(29)

第29回を公開します。

すいません、またも遅れました。

突発の休みが入ってもう少し時間取れと思ってたのですが、変わりませんでした。

結局、バタバタで。。

そんな今回は戦闘の間、です。

戦闘を見ていたミラビィーが!?

楽しんで頂けたら嬉しいです。

(16)


ハッシャーから降りて木の陰に身を隠したミラビィーは膝を曲げて力を込めると、


ヒュッ!


と飛び上がり、


タン!

 タン!

  タン!


と3回枝を蹴って上昇し、木の上部の太めの枝に飛び乗った。

先日の魔力解放をて子供状態でもかなり身体能力が上がっていた。

ミラビィーは枝に腰を下ろし、胸の前で手を組むと、祈るように、


「ここねえや、がんばってなの。」


思いの念を送った。


ここあ に差し向けられた鉄騎獣の数は3種9体。

車ロボ(バトルハッシャー)だけで立ち向かうのはかなり不利に思われる。

けれど ここあ を信じ、しっかりと戦況を見つめ続けた。


二転三転する戦況に、


「ああ、だめなのっ。」

「くるくる、すごいのぉ!」

「うう、いたそうなのっ。。」

「すごいの、すごいのぉ!」

「ねえや、がんばるのぉ!」


一喜一憂の言葉を発しながら必死に見ていた。

その時、


ドドドーーーン!


鉄騎獣マンモスの振動波の余波で大木が大きく揺らされた。


「やぁぁのぉぉぉ〜!」


ミラビィーは変な叫び声を上げながら慌てて枝にしがみ付き、何とか落下をまぬがれた。


揺れが収まり座り直したミラビィーはもう1体鉄騎獣が居る事に気付いた。

ここあ にばかり意識がいっていたからなのか、それとも心が見るのをこばんでいたのか。

その姿を目にしてしまったミラビィーの心臓が、


ドクン!

 ドクン!

  ドクン!


と激しく脈打ちだした。

先日の封印解除では思い出す事のなかった記憶。

祖父ミラッジノによって強く封印されていたのは、鉄騎獣ケルベロスが、


"両親を食い殺した"


場面だった。


ミラビィーは”災いの子(わざわいのこ)”である”折れ耳族”だったが、気弱な性格で病弱だった。

その為、祖父ミラッジノや両親から守られ、優しい子に育っていた。

生まれて半年、兎人とじん族の成長は早く、この頃には人間の3歳児くらいに成長していた。

その頃に起こった事件。

兎人とじん族の村が鉄騎将テメッタルひきいる鉄騎獣軍団の襲撃を受けた。

その時、鉄騎獣ケルベロスに襲われそうになったミラビィーをかばった両親が。。

それをたりにしたミラビィーの中の”折れ耳族”の血が覚醒し、怒りによる暴走で鉄騎獣ケルベロスを倒したが、自身も急激な魔力暴走と激しい戦闘で重傷を負ってしまった。

駆け付けたトコート達勇者によって鉄騎獣軍団は掃討そうとうされ、鉄騎将テメッタルを撤退させたが、被害は甚大じんだいだった。


祖父ミラッジノは覚醒し、暴走したミラビィーを守る為、ちからと記憶を封印したのだった。


だが鉄騎獣ケルベロスを目の当たりにした事で封印が解けてしまった。

ミラビィーの中の”折れ耳族”の血が覚醒し、体の中を駆け巡り、全ての記憶が蘇る。


「とうや、、かあや、、。」


鉄騎獣ケルベロス蹂躙じゅうりんされる父と母の姿が思い出され、涙があふれ出した。


「あ、あ、、あああああああああ!!!」


体内にあふれるちから翻弄ほんろうされ、体が本来の大きさに戻り、目が燃えるような赤色に変化した。

その目が見据えた先に居るのは鉄騎獣ケルベロス


既にミラビィーの自我は消えていた。

あるのは両親を殺したのと同種の存在への復讐心による戦闘本能のみ。


「あいつを、殺す!」


ミラビィーは小さく重い叫びを漏らし、枝を蹴って、鉄騎獣ケルベロスに向かって行った。


(17)


鉄騎獣ケルベロス3つ首(みつくび)6つ(むっつ)の目が敵意剥き出しで車ロボ(バトルハッシャー)を睨み付け、


グルルルルル!

グルルルルル!

グルルルルル!


3つ(みっつ)の唸り声を重ねながら、ゆっくりと近付いて来る。


「小娘、こいつはさっきまでのとはレベルが違うぞ。

 あの程度でズタボロになってるようじゃこいつは厳しいぜ。

 せいぜい楽しませてくれや。」


鉄騎将テメッタルが挑発的な言葉を投げつけてくる。

ここあ はそんな挑発を聞き流し、


「しゅうくん、修復は出来るんだよ?」


AIしゅうくんに尋ねた。


修復シュウフクハ、可能カノウデス。

 ケレド、破損ハソンガオオキイノデ、修復シュウフクニ、5フンホド、ヒツヨウデス。

 ソレニ、カナリノ魔力マリョクヲ、消費ショウヒシマス。

 修復中シュウフクチュウハ、充填魔力ジュウテンマリョクガ、修復シュウフク集中シュウチュウスルノデ、基本動作キホンドウサシカ、デキナクナリ、ココアヘノ、負担フタンガ、オオキクナリマス。」


返された返答に、


「たしかぁ、修復中は武器とかに必要な魔力をあたし自身の魔力でおぎなう、だよ?」


ここあ が記憶を手繰たぐりながらたずねると、


「ソノトオリデス。

 ココアノ魔力量マリョクリョウダト、武器ブキ使ツカイ、全開ゼンカイウゴクト、5フンモチマセン。

 加減カゲンシテクダサイ。」


忠告を付けてAI(しゅうくん)が答えた。


「判った、気を付けるんだよ。

 それじゃ修復お願いなんだよ。」

「リョウカイシマシタ。」


ここあ の指示でAI(しゅうくん)車ロボ(バトルハッシャー)の修復を開始した。

左腕の付け根に魔法陣が現れ、その中心から飛ばされていた左腕が転移されて出て来た。

魔法陣は左腕を接合すると、クルクル回りながら接合部を修復し始めた。

如何だったでしょうか?

ミラビィーの悲しく重い過去。

そして。。

次回、ここあとミラビィーが!?

な対ケルベロス戦。

は土曜か日曜には公開します。

楽しみにして頂けたら嬉しいです。

よろしくお願い致します。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ