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「異世界からのSOS。参上、ダイハッシャー!」(2)

第2回を公開します。

まだまだ序盤なので、やっぱり進んだ感はないですが。。

今回は2人目の勇者が登場します。

楽しんで頂けてたら嬉しいです。

城の窓からその様子を見つめていた姫・アルテェスは、


「良かったですわ。

 これで10日の猶予ゆうよが出来ましたわ。」


安堵あんどの声を漏らした。

50年前に鉄騎大王を封印した4勇者の1人、前国王の祖父は既に他界。

現国王である父は病におかされ長く病床に伏していて、現在政務(せいむ)は王妃である母が執行していた。

なので、このような事態はアルテェスみずからら動くしかなかった。


「やはり、あの方に頼るしかありませんわ。」


封印が弱体化したとの報を受けた時、母と取り決めた事。

4勇者の1人、ストゥーリアは長命なエルフなので健在のはずなのだが、所在不明状態。

もう1人、長耳族の勇者は既に他界し、その力を受け継いだ孫娘も所在がわからなくなっていた。


なのでリーダーだった異世界から来ていた勇者・トコートにこの状況を伝え、対処の方法を聞く。

可能ならば力を貸して貰う、とゆう事になり、その連絡をアルテェス一任いちにんされていた。

だが、祖父より若かったとはいえ、かなり高齢である。

いまだ健在なのかは確認出来ていなかった。

もし健在であるなら、せめてエルフ勇者の居所だけでも聞ければと考えていた。


アルテェスは自室に駆け戻るとベッド横の小さなサイドテーブルの1番下の引き出しを開け、中に入っていた鍵付きの小箱を取り出して机の上に置いた。

そして身に着けていたネックレスを外し、装飾として付けられている小さな鍵を小箱の鍵穴に差し込み、ゆっくりひねると、


カチっ!


と小さな解錠音が聞こえた。

小箱を開くと、中にスマートフォンのような物と、同じくらいの大きさの長方形の白く薄い板が入っていた。

アルテェスは板を取り出し、中心に青い宝石が付いた面を外に向けて出窓の窓台部分に設置すると、


「サベキ!」


と起動の呪文を唱えた。

その呪文に反応して青い宝石が光りを発した。

それを確認したアルテェスは小箱からスマホを取り出し、両手で包み込むように握って魔力を注ぎ込んだ。

しばらくすると、


ピコッ♪


とゆう電子音が鳴り、スマホが起動した。


「良かった、ちゃんと動いてくれましたわ。

 これでトコート様に連絡出来ますわ。

 たしか、こう、でしたわよね?」


つぶやきながら、初めて触れるスマホの画面の電話マークに恐る恐る触れた。

表示が相手の選択画面に変わる。

画面には4人の名前が表示されていた。

その中からトコートの名前の部分に触れた。


「あとは、これ、でしたわね。」


言いながら発信マークに触れると、スマホを耳に押し当てて聞き耳を立てる。

中から、


プルルルル、プルルルル♪


とゆう小さな音が流れ、程なく、


「もし、もし?」


いぶかしむ女の子の声が聞こえた。

男性の声が聞こえる、と思っていたアルテェスは、


「あなた、どなた、なのですわ?」


素っ頓狂すっとんきょうな声でたずねてしまった。

これが生涯の友となる2人が初めて交わした言葉だった。


(3)


在来線~特急~在来線~バスと乗り継ぐこと5時間。

やっと祖父の家に到着した。

車なら高速道路を使って2時間弱なのだが、電車を使うと迂回させらるのでものすごく時間が掛かる。

けれど気持ちは高揚こうようしていた。


もうすぐ、乗れる。


ワクワク感を抑えられず、慌ただしく開き戸横のベルのボタンを押した。

途中で連絡しておいたので祖母は在宅中のはず。

中から聞こえる、


 ピンポーン♪

  ピンポーン♪

   ピンポーン♪


ベルの音がもどかしく感じられる。

そして、


「は~い!」


祖母が返事をしながら、開き戸を開けた。

如何だったでしょうか?

とゆう事で2人目の勇者の孫の姫、アルテェスが登場です。

少しは進んだ、かな?

こっちは今後も短めなのを週2回くらいの頻度で更新出来たらと思ってます。

※ハーツの方が週1更新なので。

そんな感じでぼちぼち進めていければと思ってます。

車は、近々登場予定。

次回は火曜か水曜には更新する予定です。

楽しみにして頂けると嬉しいです。

よろしくお願い致します。

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