「異世界からのSOS。参上、ダイハッシャー!」(28)
第28回を公開します。
またも遅れてしまいました。
申し訳ありません。
ロボバトル描写、難しいです。
なかなか上手く纏らなく、何度か書き直していて遅くなってしまいました。
今の表現力で書ける最大限の熱量を投入して書き上げました。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
鉄騎獣3体と鉄騎獣3体が交互に並んだ状態(向かって左からマバマバマバの順)で車ロボを囲むように半円を形成して重圧を掛けながらじわじわと迫ってくる。
吹っ飛ばされた鉄騎獣1体は地面に落ちた後、裏返って動けなくなっている。
どうやら半重力が胴から出ているようで、裏返ると地面に押し付けられてしまい、自力で起き上がるのは不可能なようだ。
残ったもう1体の鉄騎獣が動き出した車ロボ目掛けて高速で突っ込んで来た。
それを”車輪移動”で走っていた車ロボが、
ギャリュ!
車輪を軋ませ、咄嗟に少し位置をズラして躱した。
車ロボの横を通り過ぎた鉄騎獣はなんとか防御壁の手前でUターンし、車ロボを追ってくる。
それを無視して、向かって真ん中の右側付近を進んでくる鉄騎獣に、
「フレイムナックル!」
手の甲に刻まれた魔方陣から吹き出した炎を纏わせた右拳を叩き込んだ。
※フレイムナックルは右手専用攻撃
鉄騎獣が頭を潰され、燃え移った炎に全身を焼かれながら吹っ飛んでいった。
手薄になった右側の鉄騎獣の背後を回り込もうとした時、正面から強烈な衝撃を受け吹っ飛ばされた。
衝撃で左側の鉄騎獣の方に飛ばされた後、追い討ちの左側からの強烈な衝撃に吹っ飛ばされ車ロボは防御壁に、
ガシャーーーン!!!
派手な音を上げて激突し、止まった。
ぐっ!
衝撃で ここあ が呻き声を漏らした。
「なにがっ、あった、んだよ。」
車ロボを立ち上がらせた、ここあ が衝撃で言葉をつまらせながらAIに問い掛けた。
「鉄騎獣ノ、ハナニヨル、コウゲキヲウケマシタ。
伸縮スルハナガ、マワリコンデキタコウゲキニ、タイショデキマセンデシタ。
ソノアト、トバサレタサキノ、マンモスノハナニ、ハタキトバサレマシタ。」
「そうっ、だった、んだよ。
見たのにっ、忘れてたん、だよ。」
ここあ は昔観ていたアニメ(※)で鉄騎獣の攻撃を知っていたはずだった。
けれど最後に観たのはもう何年も前だったので記憶が曖昧になっていた。
※「異世界戦記ボカモニ」:祖父トコートが50年前の戦いを描いた小説がアニメ化されたもの。
状況を確認しながら体勢を建て直そうとしている車ロボに向かって、鉄騎獣が突っ込んで来た。
気付いた ここあ が左腕の盾で受け止めたが、鉄騎獣は怯む事なく盾を破壊しようと負荷を掛けてくる。
そうやっている間にも鉄騎獣たちが包囲網を狭めながら迫ってくる。
「しゅうくん、この亀を”フレイムナックル”で裏返ってる亀にぶつけたいんだよ。
飛ばす方向の微調整をお願いするんだよ。」
ここあ の頼みを、
「リョウカイシマシタ。」
了承の返事を聞き ここあ は左腕から、
「ハッシャーダガー!」
短刀を出し、鉄騎獣の胴体を下から突き刺した。
負荷が弱まったのを感じ、短刀を抜いた。
鉄騎獣は致命傷を負ったものの、まだフワフワと浮いている。
ここあ は盾で押して殴りやすい位置に移動させ、
「フレームナックル!」
鉄騎獣に炎の拳を叩き込んだ。
AIが拳の当たる角度を調整していたので地面で裏返ってジタバタしている鉄騎獣に命中し、2体は炎を纏って派手に転がった後、絶命した。
その様子を見て勢いが弱まった残りの鉄騎獣に、車ロボが”車輪移動”で加速して突っ込んでいく。
残るは鉄騎獣2体、鉄騎獣3体。
速攻で決める!
ここあ は向かって右端の鉄騎獣に狙いを定め、さらに加速し、
「魔力剣!」
短刀に魔力を込め、剣を伸ばして水平に構え、鉄騎獣の横をすり抜けた。
スパッ!
と横一閃。
鉄騎獣が上下に分断された。
「あと4、だよ!」
さっきと同じように横に居る鉄騎獣の背後に回り込むと見せかけて、
ギャルン!
車輪を軋ませ、少し無理な体勢になりながら急旋回し、鉄騎獣左横に入り込んだ。
「パームサンダー!」
叫びながら左の手の平を鉄騎獣の左腹にあてがった。
手の平から伸び出した針が突き刺さり、電撃が鉄騎獣の体内を駆け巡る。
※パームサンダーは左手専用攻撃
パォォォォォン!!!
苦悶の叫びを上げる鉄騎獣の前に回り込み、左足、鼻、右足を”魔力剣”で順に斬って動きを完全に止め、前のめりに倒れてきた頭の額を狙って魔力剣を突き刺した。
ビクン
と体を揺らして鉄騎獣が絶命した。
「あと3つだよ!」
ここあ のテンションが上がっていく。
そこに動きの早い鉄騎獣(残1)が突進してきた。
のを、額から剣を抜いて横薙ぎに斬る。
あっけなく分断された鉄騎獣が力なく走り続け、崩れ落ちた。
「あと2匹なんだよ!」
少し遅れて残2の鉄騎獣が地響きを上げながら並んで突進してくる。
2体の鼻攻撃が迫ってくるのを、
ギャルン!
と車輪を激しく軋ませて躱し、向かって右側の鉄騎獣の左横を前足、後ろ足の順で斬りながらすり抜けた。
左側の足が無くなり倒れた鉄騎獣の心臓辺りに狙いを定め、
「パームサンダー!」
電撃を流し込む。
パォッ、パォッ、パォォォ。。
鉄騎獣が苦悶の叫び声を漏らしながらの体をビクビクと震わせて、絶命した。
「ラストなんだよ!」
最後の1体に向かって行こうとした時、鉄騎獣が前両足を振り上げ体を起こしているのが見えた。
ドドドーーーン!
振り上がっていた前足を地面に落とした衝撃で強烈な振動が発生し、大地が揺れた。
衝撃波で車ロボの動きが止まる。
間髪入れず伸びてきた鼻を避ける事が出来ず、左腕の付け根を貫かれ、衝撃で左腕が飛んでいく。
「くっ!」
ここあ は衝撃に耐え、一瞬動きの止まった鼻を右手の魔力剣で切り落とした。
パォォォォォン!!!
鉄騎獣が苦悶の叫びを上げる。
ここあ は素早く体勢を建て直すと、倒れている鉄騎獣の背後から回り込んでいき、後ろ足2本を切断した。
パォォォォォン!!!
ドドドーーーン!!!
叫び声を上げ、尻餅を付くように下半身が地に落ちた。
素早く反転した車ロボは坂のようになった背中を駆け上がり、頭を踏み台にして飛び上がると、
「やぁぁぁぁぁっ!!!」
雄叫びを上げながら、落下の勢いを利用して”魔力剣”を鉄騎獣の頭に突き刺した。
絶命し、崩れ落ちる鉄騎獣から飛び降りた車ロボは、短刀を握った腕を前に突きだした。
人差し指を伸ばし、指し示した先には、よだれを滴らせながら唸り声を漏らす鉄騎獣が全身から悪意を漂わせ車ロボを睨み付けていた。
「アレハ、マジュウベース、デス。
イママデノ、テッキジュウトハ、レベルガチガイマス。」
AIの忠告に、
「わかってるんだよ。
すごい重圧なんだよ。」
相手の強さを感じ取った ここあ の頬を一筋の汗が流れた。
如何だったでしょうか?
自分の表現力の限界を感じつつ、何とか書き上げたロボバトル。
楽しんで頂けたでしょうか?
今後はもっと迫力あるバトルシーンが描けるよう精進します。
引き続き読んで頂けたら嬉しいです。
次回は水曜には公開したいです。
小型最強の魔獣ベースとのバトル。
盛り上げられるようがんばります。
よろしくお願い致します。




