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「異世界からのSOS。参上、ダイハッシャー!」(21)

第21回を公開します。

ちょこっと土曜を過ぎてしまいましたが。。

今回から新章。

この四章から五章はここあ編になります。

楽しんで頂けたら嬉しいです。

ー第四章ー


(1)


「ほぅ、10匹全て殺られたのか。」


鉄騎将テメッタルは勇者とおぼしき者の討伐に向かわせた10体の鉄騎獣の反応が意識から消えたのを感じた。


「どうやら本物みてぇだな。

 ほっとくと面倒な事になりそうだ。

 懸念けねんつぶしとかねぇとな。」


ニヤリと不敵な笑みを浮かべながらつぶやいた。


「エルフだか老人ロートルだか知らねえが、俺様が片付けてやるぜ。」


重鉄騎獣の鉄騎化処理は既に終わっており、後は魔獣に馴染むのを待つだけなので、鉄騎将テメッタルは暇を持て余していた。


『たしか現場その近くに大型の商業都市があったはずだ。

 そこなら転移門ゲートが繋がってるな。

 そこにおびき出すとするか。』


鉄騎将テメッタルは考えを纏めると、


「てめぇら、ついて来い!」


小型鉄騎獣10体、大型鉄騎獣10体に指示を出し、商業都市・オンモイールのそばが出口になっている転移門ゲートを開き、鉄騎獣を率いて門へと入っていった。


(2)


ストゥーリアは先程まで足場にしていた木の枝に戻ると、ここあ達に目を向けた。

動く気配のない2人を見つめながら、


「これでいのです。

 トコートとミラッジノは間違っています。

 あの達を戦わせるなんて、わたくしには出来ません。

 わたくしだけで、終わらせなければ。」


ここあ達を見つめる眼差しは、とても優しかった。

幼い2人には争い事に関わる事なく、穏やかな日常を過ごしほしい。

それがストゥーリアの願いだった。

2人の為に茨の道(いばらのみち)を行く。

そう決意して、


『武器の事でブンに相談しなければなりませんね。

 生身で鉄騎獣を相手にするのは無謀ですから。』


武器を調達する為、ブンの工房へと向かった。


(3)


「あんな言い方、ないんだよ。」


家に戻り、朝食の用意をしながら ここあ はぷんすかしていた。


ストゥーリアが姿を消した後、ここあ とミラビィーはしばし呆然としていたが、お腹の音で我に返った。

朝から何も食べていなかった事を思い出し、気分を切り替えようと家に戻り朝食の用意を始めたが、ここあ の怒りは治まらなかった。


「たしかに未熟だよ。

 それでも戦うって決めて来たんだよ。

 少しは認めて欲しいんだよ。」


ブツブツと怒りの籠もった言葉を発している ここあ を見ながら、


「ねえや、ちょっとこわいの。。」


ミラビィーが悲しげな表情でつぶやいた。

そんな小さなつぶやきが耳に入り、


『だめなんだよ。

 あたしがしっかりしてないと、ラビちゃんが安心出来ないんだよ。』


心の中で自分を叱責しっせきした。

気持を切り替え、笑顔を見せながら、


「ごめんなんだよ。

 もうイライラしないんだよ。

 さ、ご飯食べるんだよ。」


優しく話し掛けた。

ここあ の雰囲気がやわらいだのを感じたミラビィーは、


「たべるの〜。」


笑顔になり元気に返した。


今日の朝ご飯は、


・トースト+いちごジャム

・オレンジジュース

・焼きソーセージ


となっている

ここあ が来る前に買っておいた物だ。

これにサラダも付けたかったが、生野菜にまで手が回らなかった。

ので、かなりかたよった内容になってしまった。

そんな朝食をミラビィーが、


「どれもたべたことないの。

 でも、おいしそうなのぉ!」


目をきらきらさせて見つめている。

早く食べたい。

と言っているような表情を見て、


「いただきます、なんだよ。」


ここあ が発すると、


「いただきます、なの。」


ミラビィーも追随ついずいし、2人は食事を始めた。


「すっごく、おいしいのぉ。」


未知の食べ物(※兔人族等亜人系種族の大半は森で生活しているので人種の食べ物の事を知らない)の美味しさに、勢いよくパクつくミラビィーを微笑ましく眺めながら ここあ も食べ進めた。


朝食を食べ終え、紅茶とおやつでデザートタイムを楽しんでいると、ここあ が、


「ラビちゃん、この後、街にお買い物に行くんだよ。」


持ち掛けた。


「まちは、やなの。。」


表情を曇らせ泣き出しそうなミラビィーに、


あたしが一緒だから、大丈夫なんだよ。

 ラビちゃんの可愛い服、買いたいんだよ。

 だからね、一緒に行くんだよ?」


優しく話し掛けた。


「かわいいふく、きてみたいの。

 いっしょにいくの。」

「良かったんだよ。

 じゃ、これ食べ終わったら行くんだよ。」

「いくのぉ。」


話が纏まりデザートを食べ進めていると、


「そうなんだよ。

 アルちゃんに連絡しとかなきゃ、なんだよ。」


こっちに着いている事と今後の予定をアルテェスに連絡していないのを思い出した。

ここあ は残っていたデザートを食べ終えると、


「ラビちゃんは食べてて、なんだよ。

 あたしはちょっとアルちゃんに連絡するんだよ。」


ミラビィーに声を掛け、ポケットからスマホを取り出し、


「そういえばアルちゃんて姫なんだよ。

 気軽にアルちゃんなんて呼んじゃっていいんだよ?

 うう、緊張するんだよ。。」


言いながらアルテェスの電話番号を選択し、通話アイコンをクリックした。

呼び出し音が鳴り続け、少しのの後、


「アルテェスですわ。

 ここちゃん、ですわよね?」


アルテェスの嬉しそうな声が聞こえてきた。

如何だったでしょうか?

これから少し日常が続いた後は。。

ここあがどう成長するか楽しみにして頂けたら嬉しいです。

次回は水曜公開予定です。

よろしくお願い致します。

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