「異世界からのSOS。参上、ダイハッシャー!」(18)
第18回公開します。
大幅に遅れてしまい申し訳ありません。
本業がめっちゃ忙しくて帰宅してから書こうとしても集中出来ず、な状態でして。。
そんな状況ですがなんとか書き上がりました。
今回は戦闘前に入れときたかった事です。
今章の根幹に必要な内容です。
楽しんで頂けたら嬉しいです。
(5)
「やぁ、なのぉ。。」
地響きに驚き叫び声を上げながらミラビィーは踞ってしまった。
その時、
『クアァァァ!』
とゆう鳴き声がスピーカーから微かに聞こえてきた。
『見つかったんだよ。』
続いて ここあ の声が聞こえてくる。
マイクはまだ繋がったままのようだ。
聞こえてきた声の雰囲気から、すぐ近くに鉄騎獣が現れたようだと感じ取った。
外では ここあ が鉄騎獣と戦っている。
けれどミラビィーは昨日、鉄騎獣と遭遇した時の恐怖感が体を震えさせ、涙を溢れさせた。
「じいや、ここねえや、こわいよぉ。。」
小さな呟きが溢れる。
本当なら自分も ここあ と一緒に戦わなければならない。
祖父達が封印した”悪者達”が復活し、この世界を恐怖で支配しようとしている。
そんな”悪者達”を再び封印する為の”戦う力”を祖父から授かった。
けれど、今のミラビィーに恐怖を乗り越えて、立ち向かっていける勇気はなかった。
そうして泣き、震えているミラビィーの耳に、
『しゅうくん、あれやっちゃうんだよ。』
ここあ の勇ましい声が聞こえてきた。
『ココア、ハッシャーデノジッセンハ、ハジメテデスガ、ダイジョウブ、デスカ?』
『大丈夫、とは言えないんだよ。
でも、ラビちゃんを守らなきゃ、なんだよ。
だから、めっちゃ頑張るんだよ!』
その言葉にミラビィーが反応した。
ここあ が自分を守る為、頑張ろうとしている。
そんな ここあ が頼もしかった。
と同時に”もし戻ってこなかったら”とゆう思いが胸を過った。
また1人になってしまう。
やっと会えた心許せる人が居なくなってしまう。
トクン!
そんな思いが胸の奥の何かに反応し、ミラビィーの震えと涙が止まった。
「ねえやを、まもるの!」
胸の奥から沸き上がる熱さがミラビィーの体を突き動かし、外へと飛び出して行った。
そこに大型の鉄騎獣が複数居るのを目にした。
昨日遭遇したのより大きく多い鉄騎獣の姿が足を竦ませる。
その時、目の前を車が通り過ぎ、人型へと形を変えた。
そして鉄騎獣へと向かって行った。
(6)
「あそこは、トコートの。」
移動する鉄騎獣を見つけ、追ってきていたストゥーリアは行き先がトコート邸の近くだと気付き、
「どうしてこのような所に?」
訝しんでいると、オオギワシ鉄騎獣が運んでいた鉄騎獣を落とし始めた。
ストゥーリアは気取られないよう少し離れた高さのある木の高い位置にある枝の上に降り立った。
地上に落とされた5体の鉄騎獣が何かを見ているのに気付いて、遠視の力で見てみると、それは3体の小型鉄騎獣の死骸だった。
「小型の鉄騎獣が3体、殺られたのですね。
まさか、トコートが。。」
淡い希望を抱きかけた時、オオギワシ鉄騎獣が、
クアァァァ!
と鳴き声を上げた。
その鳴き声が何かの知らせだったようで、グリズリー鉄騎獣3体が木々を薙ぎ倒しながら移動を始めた。
その先に居たのは、
「あれは、ここあ なのですか!?」
トコートの孫の ここあ だった。
ここあ が魔力剣で先頭のグリズリー鉄騎獣を斬ろうとしたが、傷つける事すら出来なかった。
「全然、ダメですね。
トコートならあれくらい簡単に斬っていました。」
ここあ の未熟さにため息混じりに呟いた。
その時、トコートの家の陰から車が走り出して来るのが見えた。
車は ここあ を回収するように乗り込ませ、激しくUターンして鉄騎獣に向かって行った。
その時、トコートの家のドアが開いたのに気付いたストゥーリアが目を向けると、
「まさか、ミラビィーなのですか!?」
ミラビィーが飛び出してくるのが見えた。
「まさか、もう2人が会っていただなんて。。」
そして車がバトルモードに変形し、鉄騎獣との戦闘が始まった。
「私だけであの数の鉄騎獣を相手にするのは無理、でしょう。
今は ここあ の戦いを見守るしかないようですね。
トコートが託した力、見させて頂きましょうか。」
ストゥーリアは悲しげな表情で呟き、車が戦う姿をじっくり観察し始めた。
如何だったでしょうか?
ニ〜三章はあの娘メインの話なので。。
なので次回はメカバトルです。
どこまで熱く表現出来るか判りませんが、全力で書きます。
楽しみにして頂けたら嬉しいです。
次回は明日中には公開予定です。
ちょっと遅い時間になるかもですが、よろしくお願い致します。




