ピア美
さて無事も車新車も買って、ようやく新しいスタートきって能天気デパートでのぞいてた時だった
「珍しいな沙月は、夢中で、走っていった」
あいつが、夢中なるものそりゃおもちゃないない
かわいい洋服案外興味薄い
どうせ桜井ひよりしかないのである
今だにあいつはママを大物女優と勘違いしているかわいそうな子なのである
えっいつもと違うメイク用品でママと指さすと思ったが
「ピアノ ピアノ」
適当にじゃんじゃん鳴らす、ひより
あちゃようやくほしいもの見つけた思ったら、とんでもない代物を見つけてくるとは
さすが我が子なんかレベルが、おかしい
「あらお嬢さんこんばんわ」
あらら見つかっちまったなヤマハ音楽スクールお姉さんだなんか真面目そうな人で美人で気品ありそうなおそらく26歳だろうなJD上がりにみえる
黒縁メガネで地味にも見えない やはり丁寧なメイクで俺のつい独身心をきゅんとさせられる
「ほら沙月これ玩具じゃないのほらいくの」
「やだ」
まいったこういう仕草はめったに取らない子なんでけど頑固なんだよな 誰に似たのやら
「別にかまいせんよ これ展示品なんで好きなような弾いてくださいよ」
お姉さんは接客スマイルでにっこり笑顔でつい俺も鼻を伸ばす
「ピア美になる」
「それはアレなのドラマの子だろ 沙月早いのいくぞ」
まあ飽きるまで弾かせることした、どうせ すぐ才能ないと諦めて投げるだろうな
やはり数分思う存分弾かせたらすぐ手をやめた やはりな
「あぁ もっと上手くなる」
「お嬢さん小さいけど何歳でしょうか?」
あっそろそろうちの子も2歳なるのかよ時が早いな最近5月でCMレビュさせて気づいたらもう9月かよ
「もう2歳なりそうですね」
「お嬢ちゃん ド」
「ド」
マジか指示道理弾けたのか
「レミ」
「レミ」
一時間後
「ドレミファ ミレド ミフォソラ ソファミ ド ド ド ド
ドドレレミミファファミレド」
「わぁあすごいねお嬢ちゃんカエルの歌弾けちゃいました」
「お姉さんすごくない??」
「いえこの子すごくもの覚えと耳いいですよ」
さすがにまた、変な才能に俺のパカンと口を開けた つい最近まで、こいつ表情で言葉を伝えるしかできない赤ちゃんだと思ってたらいつまにかここまで
俺は少し迷っていた 後お姉さんとも会いたいからね個人目的だけどな
あぁだめだだめ あーもうお前の努力したCM料まだ余裕あるけどな
髪をかきむしる しかもこの子今までこれ買ってとかお願いしたことがないあとこの子弾いてる姿はのちの気品あふれそうな気がした
だがこれがつい悪魔視線に注目されることを俺は知らない
えっ新車ですか
おそらくPHVプリウスでも買うじゃないでしょうかね(*_*;