沙月と、りゆ
娘ようやく一人前に歩けるようになり、だんだんと
あの大女優ひよりが言った通り1歳後半となると顔がやけに整ってきて、思った以上のかわいいとどこでも評判のお嬢さんに変貌した
「もう5月か早いな」
「ほらえっとさつこちゃんだっけ?」
「さつきだからいい加減ちゃんと呼んでやれよ」
「ほろほらさつきちゃんママだよ」
沙月は首傾げ本当ママにあいまいな顔して抱っこされた
あっこれは演技ですなすぐわかるだって
腕を回した感じとかなんかやる気ないもんうーんそんな微妙な目つきするなよ
後で好物のハンバーグつくってやるかさ
「ねえこっち向いてよさつきちゃんそうそうよくできました かわいいね」
まるで他人おばさん並に相手する実の母親
「カスさすがに私いい部分見て美人なったでしょ感謝しなさい」
いやいやどこがだよ おめえ似てる部分若干鼻筋ぐらいと顔の小ささだ
沙月はもうこの歳になると自分顔を使いこなしていた完璧ともいえる喜怒哀楽というのも最近ひよりに表情似てる気がする毎度テレビ見せたのが影響したのやら
まあ少なからず ましともいえる
最近までコイツはうちの我が子をブスかわいいなど罵倒しか言えなく
ハグできたのだって奇跡といっていい
「ほらママと写真ですよ ほらカス、 カメラ役」
「ハイハイ これでいいのかよ」
じっとスマホ見つめ
「もう一度」
「なんかダメなんだけど」
この時は彼女きづいてないのであるもう全盛期時期まで、盛れないことをひたすら沙月の美しいショットをとりつづけた
「あっこれもだめ だめあぁああなんでよ 消す」
「ちょい待てよ ライン送れよ」
「はあ 物好きね」
「沙月LOVEなんで」
「あっそう」
この母親は娘映りなどどうでもいいのである
まず自分が盛れないと気が済まない それにしても、りゆ太ったのがここだけ秘密だやはり最後抱いたときが薔薇の朽ち果てる前の美しさと言える
「ねえこれは」
「だから写メ」
「写メ」
「おいりゆ、変なこと教えない」
「重要よ 女の子は、綺麗に取れてなんぼの人生でしょ」
「へぇえ」
初日の方すみません
あんまりにも憎たらしいキャラため名前誤字してました"(-""-)"