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第二話

クソ!どうしてこうなった!

あわや勝確(かちかく)と思ったらまさかの素通りとか、この上げてから落とす感じ。

胸糞わるぅっ てかもう本当にどうすんのコレ…… ってうぉわっ、

あっぶねぇぇえええ、お尻のとこがスースーする。めっちゃスースーする。

紙一重で絶対ズボンとパンツ食い破られてるよ、やべぇよまじやべぇよ。

お尻丸出しで森の中疾走とか勘弁してくれよ。

てかもう他人の力は信用しねぇ、俺が自分で何とかするしかねぇ、

腹くくれ俺、めっちゃちびりそうだけど、でもここで乗り切らねば後がねぇ!考えろ、考えろ! 考エロ……。

何か使えそうなものはないか、右森、左森、上森、前森、うしろ…、オオカミのモンスター…。

何もねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――

見渡す限り木ばっかじゃねーかよっ

ここは都合よく聖剣とか聖剣とか勇者のテンプレがあってしかるべきだろうがよ!

いるのは成犬だけとか、もう本当死亡フラグです、ありがとうございましたー!

クソ!

しかし、さっきから全力で走りっぱなしなんだがまったく疲れないな、

てか顔に当たる風圧的にかなりのスピードが出てるとは思うんだが、いったいどうなってる?

って今はそんな事考えてる場合じゃねー!どうにかして…って!

つまづいた!ぐへぇ!勢いよく木に顔面ぶつけちまった。

いてぇ。

「ガウッ」

あっ、オワッタ……。

「詠唱破棄!ファイアーアロー!」

ゴゥッ

(ギャンッ)

魔法…だと…。

「すまない!先ほどは見慣れない男、故に呆然としてしまった!騎士団の者ともあろう者が恥ずかしいかぎりだ…どこかケガは無いか?」

た、助かったぁ……。やっぱりさっきの偶然の出会いは勝ち確定フラグだったのは確定的にあきらかだ。

俺は助かったのだ。まじで。

しかしピンチぎりちょんだったのもまた事実、

やっぱ現実はバグだらけのクチョゲもいいところ。

「いえ…、危ないところをありがとうございます。体は無事ですが、なんとも…お尻丸見えになっちゃったドン!」

フハハハハ、助けが遅いんだよ!何がケガはないかだ!こちとら転生直後無一文の大事な一張羅のパンツとズボンに穴が開いちまったんだぞ、お尻丸見えセクハラしてもお釣りにおっぱい揉ませてもらいたいくらいだ!フゴフゴ!フンスッ

「へ?ふぉおおおおおおおお男の生しりぃぃぃいいブヘェッ 我が人生の悔いなチィィィ んほぉぉぉぉぉ」ブビーーー ブビーーー

フォワッ!? え?え? めっちゃ鼻血吹いて倒れちまったんだがぁぁぁあああ。



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