第7話
…私が一体何者か
もちろん、私は単なる支所の事務のキレイなお姉さんなんかではない
超法規的措置で、あの三和という町自体を捜査する国家の秘密組織
「国家安全担当室」
という組織のエージェントだ
もちろん、私の名前は偽名だ
現在は福長スミレという名前
まぁ…この名前を使って随分と長くなるわ
国家安全担当室は国内のあらゆる、個人や組織からなる、国家への敵性対象を、あらゆる手段を用いて排除する、超秘密組織
排除手段は多岐にわたる
誘拐や脅し、社会的圧力を掛ける…
時には武装して、武力を用いて、実力をもって排除する事も多々ある
もちろん、日本は軍事的な行動は表には出してはならないから超秘密裏だが
対象は時の政権の大臣にも及ぶ故、日本国の政府からは一定の距離を置く
政府、警察、自衛隊
国家権力からは一定の距離を置きながら、それ相応の権力を持ち合わせ行動する、ある種、独立愚連隊同様の組織
とはいえ、政府からも仕事は来るし、警察や自衛隊からも協力を要請される事もあるし、複雑な面は多い
そして、資金面では国家からも、民間からも出る
半分公務員、半分民間…ってとこかな
まぁ具体的にどこから資金なんか出てくるんだって問われると、色々と答えに困る
簡単に言えば、日本のお財閥とかね
まぁ難しい話はさておき
実は三和の件は敵性組織や多くの政治家が入り乱れている
「まぁ、なんだ…寒いし、どっかここのレストラン入ろうよ…!うーーー!さむさむ!」
確かに室長にはこの寒さは堪えるだろうな…
私達は適当に食事が出来る所に入る事に…