表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終わらない世界  作者: MAG
1/71

第1話




ーシトシト…シトシトー



「あら…やっぱり雨降って来たわね」



寒い土曜の朝、部屋の掃除が終わり、暖かいココアを作り終え、雨が屋根に打ち付ける音で私は気付く



「洗濯物、中に干して良かったわ」



ーコトー



リビングに入り、テーブルにココアを置き、座りパソコンを立ち上げる



ココアからはほのかに湯気が立ち上がる



「〜♪このエプロン…あ、可愛いな」



ネットのショッピングサイトを見る



…お母さんとお揃いにしよっかな



お母さんが帰ってきたら、お揃いのエプロンでお料理したいな



…私は今、この家に1人で住んでる



名前は目黒サツキ



「ニャー…」



ーグリグリー



あ、いや1人じゃないわ…



家族である、猫のプーがオヤツの催促をねだって私の足に頭をグリグリしてくる



ちなみにプーは私と一緒で女の子



ちょっとおデブなニャンコだ



でも、真っ白な毛並みは滑らかで撫でるととっても気持ち良い



「んもー…さっきご飯食べたでしょ?」



「ンニ〜…」



悲しそうな顔をしてるみたいに見えて、まるで、そんな事言わないで少しちょうだいな、なんて言ってる様だ



まぁ、人間の女の子と猫1匹で住んでるとはいえ、両親はいたって健康



仲も良い



しかし、お父さんは外務省の職員で海外を転々とする職業



今はウズベキスタンの大使館で働いている



ウズベキスタンなんで、世界地図で何処なんだ、と言われても指で指せない…そんな所



お母さんは洋服やアクセサリーのデザイナー



基本的には家にはいてくれるんだけど、仕事柄イベントや依頼ががあれば出張する事が多いんだ



今は関西で、イベントがあって出張中



だから、1年間で、ひとり暮らしの期間がどうしてもふた月以上、出来てしまう



まぁ、高校1年にもなれば、1人なんてそう苦でもない



私にはプーもいるし♪



ーグリグリー



プーが執拗に頭を押し付けて来る



「はいはい…分かったわよ…少しだけよ?」



「ニャ♪」



…この子…



私の言葉理解してるのかしら…



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ