彼女達の秘密
8章 彼女達の秘密
とりあえず直ったばかりのレンガ造りのギルドの門を潜ると中は正面にカウンター、周りに机や椅子という配置で、意外にも中には冒険者の人達が一人もいなかった。
俺は正面のカウンターへと行きクエストを発注しようとすると、女性のギルド員が
「クエストの発注でしょうか?ではパーティーの人数と平均レベルを教えて下さい。」
それを聞き、なるほど、そのレベルによってクエストの内容を決めてくれるのか。俺はそう思いつつ
「パーティーメンバーの人数は四人でレベルは平均50です。」
そう嘘をついた。
なぜ俺が平均レベルを嘘付いたのかとゆうと、絶対に教えると大騒ぎなると目に見えていたからだ。それにパーティーメンバーからも
「ギルド員にレベルを聞かれても絶対に本当の事を答えないようね。絶対によ。」そう釘を刺されたので仕方なく嘘を付いたということだ。
こうして嘘のレベルを教えて、それを元にクエストを考えてもらっていると、少し心が痛むが、いた仕方ない。
こうしてギルド員におすすめされたクエストはこういう物だった
・クエスト
・ワームザンパーを3匹討伐せよ
・報酬2万アリス
詳しい詳細はギルド員の人によると、最近隣の森でワームザンパー(大型の虫モンスター)が草木を倒しているので討伐して欲しい。との事だった。
その事を彼女達に教え、3度目となる森へと入って行った。
幸運な事に森へと入ってすぐに2匹のワームザンパーと出くわし戦闘態勢へと入いっていると、
そう言えばここ森だから炎属性魔法だけは使うなとギルド員の人に言われていた事をパーティーメンバーに伝えるを忘れていた。
そう思い出して、まさかと思いルナを見てみると、時すでに遅し、炎属性魔法ヒートフレイムバーストを思いっ切り放っており、
「おいバカッ」
そう叫びつつ両手で水属性魔法を放ち、片方をルナの放った魔法へ、もう片方を今にも襲ってきそうなワームザンパー2匹の方に2発連続で当て、何とかその場をしのいだ。
俺はルナの元へ行き、
「おい、お前ここが森だということ忘れていただろ。俺が最初に言わなかったのも悪いけどよ。」
そう言うとルナは、何故だか分からんが逆ギレし、反発して来た。
「そうよ貴方が悪いんだからね、
どうせ私達なんか故郷では知力も魔力もこれっぽっちしか持たない落ちこぼれなんだから。」
俺は、急に言ってきたルナの爆弾発言を聞き、
聞き間違えかな?そう思い、確信に迫るため
「おいルナ、お前今なんて言った。」
するとルナは、しまった そう思っているのが丸わかりな顔をしたので、俺はもう一度
「俺の耳にはハッキリと今、知力と魔力がこれっぽっちしか持たないと、そう聞こえたんだが嘘だよな?
それに、私達ってまさかイリーやアルミヤもって事か?そっ そんなわけないよな?」
そう聞き正すと、知力が低いせいか、全員揃って
「ヒゥ〜 ヒゥ〜」
と完全に黒だと分かる誤魔化し方をしてくるので、
彼女達の口からきちんと事情を聞くため、もう一度口を開こうとすると、それを見て観念したのか渋々話し始めてくれた。
「分かったわ黙っておくのも息苦しかったことだし話すわ、さっきも言った通り私達はエルフ族の中では知力も魔力も低く落ちこぼれで、故郷では馬鹿にされて、だから嫌になって故郷から出てきたの。
あと、なんでマサに黙っていたのかというと、この話を聞いてパーティーメンバーから外れる心配もあったけど、1番はマサと出会って話をして、その虹色の魔法陣を見てマサならきっと私達のパーティーメンバーに入って私達を強くしてくれる。そう思ったからよ。」
俺はその話を聞いて、少々照れつつ
「パーティーメンバーから外れるなんて事するわけないだろ。」
そう彼女達に言うと
「チョロいわね。
えぇ たしかにマサは少しチョロいですね。」
そうボソッと聞こえたが少々気分が良かったため見逃してあげ、一応確認のためルナの魔法陣を見ると、確かに魔力がごっそりと持っていかれ、炎属性の赤い輝きが無くなっていた。
その後、ルナ達の話を聞いてから今までの事を振り返って見ると確かに怪しい所がいくつかあった。
まず、最初に俺に魔法を見せてもらう時だ、あの時あいつらは魔道具の箱の中に入った際、1回だけ自分達の魔法を見せてからその後、必要以上に俺に話しかけて誤魔化していた。
それともう1つ、闇属性の冒険者が現れた時だ、あの時あいつらは、俺の後から拘束系魔法を放った際に避けられるのを見越して連続で魔法を放てばいいものを1回放っただけで終わっていた。
あの時何故1回しか放たなかったか問い正しておけば今よりは早く気付いていたのかもしれない。
気づいたところでなんの意味もないがな。
その後は、夕方までに何とか残り1匹のワームザンパーを俺一人で討伐してギルドまで戻り、事前に預かっていたモンスターを討伐すると勝手に記載されるカードを渡して確認し、賞金を貰い、
そのお金で物資と流石に領主さんの家には泊まれないため1泊出来る場所を探して街を歩いていると、そう言えばと思いあることを聞いてみた。
「お前ら魔力少ない無いなら、魔道具なんかで魔力を回復するのとか、せっかく魔力が俺、多いんだからお前らに魔力供給できる様な魔法なんかは無いものなのか?」
すると彼女達は、声を揃えて
「それだわ!そうよその手があったわ!たしか光属性にそんな魔法があったはずよ。」
「だが、そう都合よくいるわけないよなぁ〜」
そう言いつつ物資を買い集めて街を歩いていると、前方から俺達を横切ったローブを被った冒険者らしき人物が、今まさに話していた薄金色に輝かせた魔法陣を持つ光属性の人物だった。
俺は彼女達に「ちょっとここで待ってろ」そう言って、その人へと駆け寄りすぐにまた彼女達の元へ帰ってくると。
ルナが「何をしていたの?」そう聞いて来たので俺は
「なんとさっき話していた魔力供給の魔法、覚えさせて貰いました!しかも上級魔法だ。」
それを聞いた彼女達は、感極まってか、全員が思いっ切り俺へと抱きつき泣きじゃくんでいた。
「ありがどうぅマサァァこれがらはもっと冒険して魔法を放てるんだねぇ〜」
どうやら昼間俺を馬鹿にしていたが、魔力が少なくて落ち込み悩んでいたのは、結構本当だったらしい。
なだめてやりたい気持ちもあるが急いで離れてもらわないと、街のど真ん中だし、男は敏感なため抱きつかれるとやばいため、急いで彼女達を引き剥がし、物資は買い集めたので1泊できる宿を見つけ今日はそこで一夜を過ごした。
次の日の朝は、お金に余裕を持つ+光属性魔法の実戦を踏まえてもう一度昨日と同じクエストを受けていた。
流石と言っていいのだろう。上級の魔力供給魔法は中級や初級の場合触れていないと発動出来ないものを、半径50メートル以内にいる誰でも魔力を供給出来るものとなっていたのだから。
そのため、数匹のモンスターに囲まれていて、彼女達の魔力がもう無くなっていようと、俺の魔力供給魔法で何とかその場をしのげる事が出来た。
クエストが終わるとすぐさま昨日泊まった宿へと行き明日へ備える事となった。
なんせ明日からは、次の街へと出発する事になっていたので。
こうして俺達はいろいろ脱線したが泉を目指してまた歩き始めた。




