材料集め
12章 材料集め
とりあえず俺達は、魔道具店の少女に貰った手紙を見て、植物が一切生えていない山を登っていた。
「それにしても、なんにもないな。」
「地図どうりだと、ここら辺に穴が何個も空いているから、その穴を見つければ中にはフレドラグニンが住んでいるらしいけど。」
それから数十分探したものの見つからず
「なぁ、みんなで手分けして見つける範囲を広げよう。」
その提案にはみんなも賛成のようなので、1人1人別れて探索する事となった。
それから、また数十分後、イリーが見つけたとの事なので、見に行くと、確かに穴はあったが、肝心なフレドラグニンの姿がなった。
イリーの見つけた穴の近くには他にも沢山の穴があったものの、全てにおいてフレドラグニンの姿を確認することは、出来なかった。
俺達は、取り敢えず今日の所は諦めてソイルシティーへと帰り、余り立ち寄りたくない魔道具制作屋の少女に報告しに行った。
…と、まあこういう事だ。
俺達は、今日あった出来事を説明すると、少女は意外にもユキの勧誘などはせず、真面目に話を聞いてくれた。
「なるほど、事情は分かったわ、つまり穴の中にフレドラグニンの姿がなかったのね。」
「あぁ、そういう事だ。」
「うぅ〜…ごめんなさい、やっぱり私にはちょっとこの件に関しては、分からないわ。
ついこの間までは、山にはヌシのサソリ型のモンスターが生息していたんだけど。
どうにもこの間、冒険者に討伐されたみたいなのよ。
山のヌシは、私達のソイルシティーを守ってくださるとても良いモンスターなので、
規定により討伐してはならない規則があったんだけどね。
なにか、関係があるのかしら。」
その後、まだ時間があったので、宿を確保したあと、ソイルシティーのギルドへ立ち寄ると、何やら冒険者達やギルド員の人達が集まって話し合いをしていた。
なので俺は、1人のギルド員を捕まえて話を聞いてみた
「すみません、この話し合いは一体なんなんですか?」
「あぁ、これはですね、ついこの間山のヌシを討伐した犯人を捕まえる事と、これからどうするのかを話し合っていたんですよ。」
「その、これからどうするのかと言うのは、具体的にはどういうことなんですか?」
「それはですね、
今まで私達の街は、あのモンスターのおかげで自然災害で砂嵐なんかが来る時は、事前に教えて下さったり、他のモンスターが群れで襲ってくる時は、阻止するため戦って下さったりしていたんですが、
今はもう、3日前に討伐されてしまったので今後そういう被害が起きる時、どう対処していくのかを話し合っていたんです。」
なるほど、だからこんなにもの人が集まっていたのか。
「すみません、僕も話し合いに混じってもいいでしょうか?」
「もちろんです。人数は多い方がいいでしょうから。」
こうして俺達は、話し合いに参加すると、不意に興味深い話を耳にした。
「ヌシを討伐したのを目撃したと言っている人がいるんだ。どうやらその人によると、フードを深めに被った魔法陣の色的に闇属性の人だったらしい。」
俺は、その話を聞くやいなや、脳裏にある人物が浮かび上がってきた。
そいつは、そう、最初の街で少女2人を操り犯罪を犯したあの闇属性の冒険者だった。
これが本当なら、またあいつのせいでこの街を危険にさらされてしまう。
現にもう、この街を守ってきたヌシは、あいつのせいで討伐されてしまっているのだから。
俺達はそれに気づき、すぐさまギルドを出て見ると、外はもう真っ暗闇の夜だったので、今日の所は闇属性の冒険者を探し行くのを諦め、明日に備えて寝ることにした。




