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超短編ホラー

超短編ホラー6「パソコン全画面推奨」 ※この小説はパソコンを全画面にして見る事をお勧めします。

作者: 青木森羅
















 メールだ。

 ん?

 やけに空白が多いな、いたずらメールか?

 いやスクロールバーがあるな、それも、だいぶ下まで。 




























『おひさしぶりです』

 おひさしぶりですって事は、知り合いか。

 でも誰だろう? 見た事ないアドレスだし。









 

















『数年ぶりですね』

 数年ぶり?

 大学時代の誰かって事か。

 けど大学の時の仲良い人のメールアドレスは、全部登録してるんだけどな。
































『この間、街で貴方をお見かけしました』


































『貴方は、綺麗な女性と一緒でしたね』

 綺麗な人って誰だろう?

 会社の後輩の事かな?

 一緒にお昼を食べに行く事もあるけど、上司も一緒だし。































『貴方とその方は親しそうに、話していましたね』






























『まるで、恋人の様に』


























 ちょっと待ってくれ。

 確かに後輩とは知り合いだが、親しそうなんていわれる程、仲が良いって事は無い。































『彼女は貴方の腰に手を当て、耳元で何かを囁いていましたね』































 そんな事、ありえない!

 


































『そんな彼女に、貴方も、口を近づけて』




























 ……なんだよそれ?

 そんな事ありえない、彼女は人妻で。































『本当に仲が良さそうですね』

































 彼女の夫は、俺の弟だぞ!
































『あなたは、いつでもそうですね』


































『私の気持ちなんて』































『考えてもくれない』





























 誰なんだ、コイツ!?

 まるで、俺と、付き合っているかの様なくちぶりで……。


































『私という者が在りながら』
































 俺に恋人なんて居ないぞ!?






























『今からそちらに、お伺いいたします』




























 来るって?

 ここに?

 いや、いくらなんでもそんな事は。





























 コンコン。
































 コンコン。
























 誰かが玄関を叩いている、今日は人が来る予定なんて無いのに!





























「居ないんですか? いえ、居ますよね。 知ってますよ」


































 扉の向こうから声がする。

































『居ないんですか? いえ、居ますよね。 知ってますよ』

































 メール画面が勝手に動いてる!

 それに新たに文字が。





































「開けて下さいよ」


『開けて下さいよ』

































「顔を合わせて話をしましょう?」


『顔を合わせて話をしましょう?』































「ねぇ、開けて」


『ねぇ、開けて』






























 なんなんだ!?

 なんでコイツの言ってる言葉がメールに!?

 それにコイツは、誰なんだ!?





































「開けて、お願いよ……、サトシ」


『開けて、お願いよ……、サトシ』




































 え?

 誰だって?



































「サトシ、ねぇ、サトシ」


『サトシ、ねぇ、サトシ』

























 サトシ……?



























「サトシ……開けて」


『サトシ……開けて』


































「俺はタケルだ!!」






























「……」



























 扉の向こうに人の気配はするけど、返事はないな。

 


























 人違いだって、分かって困っているのかな?

 見て……見るか。























 

 鍵を……外して。



























「ミツケタ」


『ミツケタ』






















「お前、なんだよ……」































「ミツケタ」


『ミツケタ』























「なんで……」









































「頭が無いんだよ!」































「ワタシト死ンデ……サトシ」


『ワタシト死ンデ……サトシ』






















 どうでしたか?

 話の内容自体は良くある感じですが、自分のしたかった事のメインはそこではなく、パソコンで追体験できるような物を書いてみたいと思いつき、こういう形にしました。

 

 ですのであの霊がなんなのか、あの主人公がどうなったのかは、全く考えていません。


 それと本当は全画面だけでなく、マウスのホイールで進めて頂けると一番良い形になるとは思うのですが、ついていない場合もありますので。

 スマホでだと無駄に空白が長く読みづらいのは大変申し訳と思っています。

 ちなみに、スマホ推奨小説の構想もしています。


 評価、感想、指摘等々、お待ちしています。


 読んで頂きありがとうございました!

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