雑多な用語集 ~その1~
この設定は、表向きの部分にしか言及しておらず、必ずしも真実を記載しているわけではないのでご注意ください。
伏線の一種であり、後々、作中のキャラクターたちが真相を語る、あるいは暴いていきます。
(8/4追記)
【心蝕獣】
人の心を喰らい、その血肉すら喰らう人類の天敵。200年以上前に突如として現れ、瞬く間に世界の頂点に君臨した異形の生命体。発生起源、生存目的、生態系など、ほとんど全てが謎。分かっていることは、人類を主食にしていることと、陽の光の無いところでは活動しない(頻度は少ないが、月や星明かりでも活動する)、という点である。が、根拠が無いため、いつ変異種が表れてもおかしくないとされている。
クラスによって姿形が決まっており、ある程度外見で【心蝕獣】の強さを判断できる。
【心兵】
【心力】を操る兵士の総称。【心蝕獣】の強さに対応したクラスがそれぞれ与えられているが、ほとんどはポーンクラス程度の力しかない。
ルークは小隊長、ビショップはエース級の扱いをされており、普通はビショップが一人いるかいないかという程度。
閃羽では最上級とされているナイトクラスが5人もおり、荒廃した人類社会のなかで、閃羽が比較的に文明を保っていられるのは、優秀な【心兵】が多いのが理由である。
【感応者】
【心力】を電波のように飛ばし、遠隔誘導兵器を自在に操作できる人間。情報収集やビット型【心器】による味方の援護など、多くの役割を一度にこなせる貴重な人材である。
平均的なカバー範囲は3~5kmほどで、一つのビットを中継点にすることで索敵範囲を広げられる。
また、【感応心療】と呼ばれる、自分と相手の【心力】を同調させ、受け渡すことで怪我などを治療する技術を持った者も存在する。
【ランク】
心の強さを表す指標のようなもの。
Sが最高でA,B,C,と下がっていき、Fが最低。
Sランクほど心が強く、道徳的で聖人君子的な人されており、【心力】の潜在能力も高いと云われる。
逆にFランクは人間として最低で、社会不適応者。自棄になりやすく役立たずで、足手まといの烙印を押される。犯罪者のほとんどがFランクであることから、犯罪者予備軍と呼ばれることもある。【心力】も弱く、【心蝕獣】との戦いでは使い物にならないのが普通である。
【クラス】
人類の天敵【心蝕獣】を参考にされている総合的な強さの指標。
だが、人類は【心器】や【心装】が無いと【心力】を操れないのに対し、【心蝕獣】はそのまま操れるため、人類に適用する場合は【心器】を持った場合の強さ、というただし書きが付く。
通常、何の補助もなく【心力】を出力した一般人の値は1。最下級の【心蝕獣】では10である。このため、【心器】の無い人間は【心蝕獣】に蹂躙されるしかない、というのが現状である。
各クラスの【心力】の強さの目安は以下の通り。
・ポーン =10
・ルーク =100
・ビショップ=1000
・ナイト =10000
【ポーンクラス】
一般的にはポーンアイズと呼ばれる【心蝕獣】側の最下級種。この種以外のポーンクラスは確認されていない。
バスケットボールほどの大きさの目玉に、複数の触手が生えているという姿が特徴。空を飛び、目から光線を放ち、触手で獲物の体液を吸う。もっとも多く生息していると云われており、数に任せた物量で人類を襲うことが多い。
一般的に認知されている【心蝕獣】のなかで、唯一の飛行能力を備えた種であり、上空から人類の生活圏に奇襲を掛ける場合もある。しかし人類が開発したバリアシールドでその行動を阻害することができるうえ、訓練された一般兵なら十分に対応できるので、個体毎の脅威は然程大きくない。
【ルーククラス】
基本的に野生の動物……特に四足動物の外見をしており、側頭部に三対六つの複眼を持つのが特徴。
狼型、猫型、狐型、牛型など、ポーンクラスに比べれば種類は多い。四足歩行ゆえに素早く、鋭い牙で獲物の肉を食い千切る。
一般の【心兵】数人掛かりで挑むのが定石だが、ルーククラスも何体かの群れを形成していることが多いので厄介。
【ビショップクラス】
恐竜……特にティラノサウルスに似た姿を取っている。ルーククラスと同じく三対六つの複眼を持ち、大きさは人間より一回り大きいくらいで、大昔に生息していたといわれる恐竜ほど巨大ではない。
しかし発達した四肢と牙で獲物を蹂躙し、一体だけでも一つの都市に多大な損害を与えられる戦闘能力を持つ。
【ナイトクラス】
外見は中身の無い甲冑。強固な鎧に剣や弓などの、人間が持つ武器を使う種が多く確認されている。
緑色に発光しているのが特徴で、エネルギーの刃を放出して遠方の敵を切り裂くといった事もできる。一体だけで都市を滅ぼしかねない存在。数は多くなく、基本的に一体で行動している姿が目撃されている。ナイトクラスが都市を襲う頻度は高くない。
これよりさらに上のクラスがあるとされているが、一般には知られていない。