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第34話【克服、強制改善、驚愕】

お待たせしました。更新です。

なんというか、難産? 

文字が打てなかった……精神的に。不調です。

だからかですかね……一回は書きあげた34話を消去し、お話を変えたら予想以上に遅くなってしまいました。

設定通りなんですけど、進めるためのお話が不満。部品交換を行った、といえば分かり易いでしょうか。


上手く説明できませんが、察してください<(_ _)>

「よぉ霊ぃ。待ってたぜ……」


 時刻は夜。

 場所は、都市全体覆う膜状エネルギーシールドを発生させる、巨大な時計塔。その屋上。


 そこで彼……憤激昂(ふんげき こう)は待っていた。

 戦友、御神霊(みかみ くしび)が来るのを。


「一体どうしたの? こんな時間にさ」

「なぁに。ちょっと話がしたくてな……」


「照討くんのこと?」

「あいつのことも、だ。まあ、座って飲めや」


 投げられた缶コーヒーを事も無げに受け取り、霊は昂の隣に腰を下ろす。


 互いに制服姿。

 夜の街並みを見下ろしながらも、しかし2人の心に思うところはない。ただの景色だ。


 ところで、時計塔の屋上は、柵がない。なので部外者立ち入り禁止。柵がないので危険だし、高所でもあるため突風が吹けば、最悪地面にたたき落とされるかもしれない。


 もっとも、人外なこの2人であれば無事に着地することができる。また、立ち入り禁止であろうとも、【心力】による身体能力強化で時計塔の階段を使わず、一っ跳びで来れるから意味を成さない。


「照討くんに、問題は無いはずだよね」

「ああ。オレの打撃に、一々気絶しなくなったし、【心力】の質・量、ともに問題ない。あとはコントロールをマスターすれば、より効率的に使えるだろうよ」


「針村さんと戯陽さんも、ポーンクラスに設定したトゥレイタを、短時間で壊せるようになってきた。そろそろルーククラスに設定しようかと思うんだ」

「その前に、実戦をやらせろよ。じゃねぇと詰まるぞ? ルークから先はな」


「そうだねぇ……まあ、それは追々考えるよ。それで、こころだね。上達が早いし、かなりビットの全力稼働に慣れて来たみたいだ。【心力】の持久力は確実に上がってる。ビットを都市の中から遠隔操作して、外を探索させようかなって考えてる。それでビショップクラスを倒せるようになれば、安心かな」


 各自のこれからの事をつらつらと述べ、思考を整理していく。


 やることは決まっているので、後はどうやって効率よく、霊の望む領域まで引き上げるか。あまり無茶をさせても怪我をするだけだし、そうなっては周りがうるさくなるだろう。

 特に、第7チームの半数はFランク。少しの事件を、鬼の首を取ったように騒ぎ出す連中が出てくるのは、間違いないのだから。


 だが、昂が話したかったこと……聞きたかったことは、それではなかった。


「おい霊ぃ……嘘こいてんじゃねえよ。純愛(じゅんない)の【心力】……ありゃあ、本来のあいつの力じゃないだろ?」


 昂が聞きたかったこと。それはこころの【心力】について。

 付け加えるなら、【封印されている心力】についてだ。


「あいつはもっと大きな【心力】を引き出せるはずだ。なのに出来てねぇ。何故だ? あいつに何らかの封印を施してるのは分かるが、なんでそんな面倒くせぇことしてやがんだ?」


 霊たちを強襲したあの日。

 どうしても気になったのは、こころの【心力】。彼女から感じる【心力】は、もっと大きなもののはず。なのに、実際に使っている力はずっと小さい。


 どうしてもそれが聞きたかった。

 神を殺せる手駒を増やすために。


「聞いて、どうするつもり?」


 だが、霊にその気は無い。

 訓練させているのはあくまで、何らかの理由で自分が助力できなかった場合、最低限生き延びる力を付けさせるためだ。


「あの封印……解くわけにはいかねぇのかよ」

「いかない」


 即答。しかも短い。

 これ以上の詮索はするなという意思の表れだが、それで納得できるはずもない。


「ざけんなよ? せめて理由くらい説明しろや。まさかテメェの我儘ってわけじゃないだろうなゴルァ」

「あの封印は、おじいちゃんが掛けたもの。だから、一度解いたらもう二度と封印できない。補強することはできても、ね」

「封印している理由を教えろってんだよ。話はぐらかそうとしてんじゃねぇぞゴルァ」


 コーヒーを一口飲んでから、鋭い目つきで詰め寄る昂。

 殺気が針のように撒き散らされているが、霊は動じていなかった。


「こころを、参加させるつもりはないよ」

「戦力は一人でも多い方がいいに決まってんだろうが。ここの連中を見てみろよ。ナイトクラスっていう雑魚い存在に安心しきってる、ヌル過ぎる連中だぜ? 腹ん中じゃあ、ランクを絶対として、現実を見ようとしない連中の、なんと多い事か。そんな奴らじゃ、駒としての価値すらねぇよ」


「……それはぼくも同意してる。けれど、こころはダメだ。なぜなら、封印している心の鍵を解けば……記憶が呼び起こされてしまう。そうなれば、戦うどころか、日常生活にも支障が出てしまうかもしれない」

「それは、つまり、正気を失うってことか? それほどのトラウマがあったのかよ?」


「おじいちゃんはそう判断した。だから封印した。心を……それを刺激する記憶をね」

「……ちっ。じゃあ何か? 純愛はヒビ割れた玉石ってか? 砕けないよう、おまえが守ってるってことか」


 昂は缶を傾け、最後まで飲みほし、空になった缶を握りつぶし、続ける。


「けどよ、そういうのって克服させるもんだろ? 治させるもんだろ? じゃねえと生きていけねぇ。

わかってんだろ? テメェの口ぶりだと、【熾天使】はここに現れる。そうなったら、この都市が残るって保障は無ぇ。生かしてぇんなら、そのトラウマを克服させるようにしろよ」


 言い捨て、昂は時計塔から跳び下りた。音も無く着地した昂は、そのまま夜の街中へと消えていった。


 そして、残された霊は、まだ口を付けていなかった缶コーヒーを開け、一口飲んでから呟いた。


「……例えヒビだらけでも、砕け散ってしまうよりは遥かにマシだよ」


 封印が弱まっただけで、こころは取り乱した。完全に解けてしまったら、廃人になってしまうかもしれない。それは避けたい。

 【あの時】に壊れてしまったのは、自分一人だけで十分なのだから。


「それにしても、苦い……」


 昂からもらった、ブラック無糖のコーヒーの苦さが、やけに口の中に染みた。




◆ ◆ ■ ◆ ◆




 自宅のマンションに帰ってきた霊は、玄関のドアの前で思いもよらぬ人物と遭遇した。


「……こころ?」

「あ……霊くん……」


 その人物とは、こころ。

 こんな夜遅くにどうしたのか、と聞くと、今日使った弁当箱を返してもらっていなかったので、取りに来たとのこと。


 冷却機構搭載型【心器】の調整に携わることになったので、前の糸刀のバージョン時と同じ、こころとは別行動することになった。その所為で、ここしばらくデフォルトになっていた、純愛家へ寄る、という行動が無くなり、本来下校する前に弁当箱を渡すはずが、忘れていたのだ。


「だったら、連絡してくれればいいのに……って、あ。そうか……ケータイ、置いてきちゃったんだ」


 都市内限定で使える携帯電話。

 霊も閃羽に帰って来たときに手に入れていたが、悲しいかな。あまり使う機会がない。


 ぶっちゃけ、登録しているのは第7チームの面々以外に、輝角凱(きかど がい)、ダナン・デナンのみ。


 Fランクという事でクラスに馴染めない霊は、アドレスを交換するような友達がいないのだ。


「学校では持っていましたよね? どこかに行っていたんですか?」

「ちょっと、昂と話をするために出かけてたんだ」

「……その、どういう、話ですか?」


 まさか、ここを出ていく話ではないか?

 そう不安気に聞いてくるこころに対し、霊は苦笑しながら、大丈夫と応えた。


「そうじゃないよ。みんなの訓練に関すること。昂はあれでも、【心蝕獣】との戦いに熱心だからね」


 すべては、復讐のために。

 そんな不要な言葉が頭に浮かんだが、不要なものとして飲み込んだ。


「それよりこころ。こんな夜遅い時間に、1人で来たの?」

「あ、はい。ケータイが繋がらなかったから、心配になって……」

「……はぁ。不携帯(ケータイ)にしていたぼくも悪いけど、危ないから1人で来ちゃだめだ」


 少しばかりキツく叱ろうか、と思った霊だが、何だかんだでこころに甘いため、軽めの注意で済ます。自分にも非がある、ということをさり気無く混ぜるあたり、彼女だけを悪者にしないための配慮が垣間見える。

 が、これは典型的な甘やかすタイプの言だったりする。溺愛していると言っても、過言ではないだろう。


「ちょっと待ってて。すぐに持ってくるから。それから送るよ」

「あ、霊くん。夕御飯は、もう食べましたか?」


「いや、まだだけど?」

「なら、今から私が作ります。上がってもいいですか?」


「いいけど……作るっていっても、何もないよ?」

「? 材料がないなら、今から買いに行きましょうか?」


「いや、そうじゃなくて。作るための器具が無いんだよ」

「え……あの、フライパンとか、お鍋とか、ですか?」


 そこで、はたと思い至る。


 霊は、基本的に生で食す。生肉だろうが生野菜だろうが、調理せずに食べてしまう。しかも最近まで、純愛家の夕飯にお世話になりっぱなしだった所為で、調理器具をまったく用意していないのだ。


 それでも、休日の朝・昼御飯は自分で用意していたはずだが……どうやら、夕飯以外はまったく調理せず、の食生活を送っていたらしい。


 そこまで考えると、こころが不穏な気配を発し始めた。


「ふ……ふふふっ……うふふふふっ……」

「え? あの……こころ、さん?」


 その気配があまりにも禍々しくて、霊はこころから一歩、後退った。


「あれだけ、あれだけ料理しなさいって言ったのに、まさか器具すら用意してないなんて思いませんでした……」

「うぅっ……あの、その、忙しかったし、お弁当や夕飯とか、用意してもらいっぱなしだったし……必要なかったというか……」


「休みの日とかぁ、どうしてたんですかぁ?」

「………………そのまま、いただいてました」


 申し訳なさそうに言う霊。だが、まったく反省の色が見られないその言動に、ついにこころがキレてしまった。


「――――――っ!! 霊くんっっ!!!」

「はっ、はいぃぃぃいいいっ!!」


 こころの雷に打たれ、反省を、心の底からの反省を余儀なくされ、ただひたすらに小さくなっていく霊だった。




◆ ◆ ■ ◆ ◆




 こころの心の籠った説教のあと、霊は彼女と一緒に、近くの雑貨店に来ていた。


 調理器具一式を買い揃えるためだ。

 もう夜も遅いのだし……という霊の言葉は聞き入れられなかった。一刻も早く、霊の食生活を改善させるため、こころが強引に霊を連れて来たのである。


「フライパンと、お鍋と、ヤカン……あと包丁に、まな板……それから―――」


 次から次へと、器具をカートに放り込むこころ。

 ここに来る前に、霊の部屋の台所を見せてもらったのだが、何もなかった。本当に、ただ水道が通っているだけの場所。しかも使った形跡すらないのだから驚きだ。

 飲食その他すべて、加工食品およびペットボトルor直飲みで済ませていた証拠であり、使用済みのものはすべてゴミ袋行きという生活をしていたのだ。


「……ごめんね、こころ。手間を掛けさせて」


 霊自身、本当に反省はしている。

 反省するくらいなら、最初からこころの言う通り、器具一式を形だけでも揃えればいいという話になるが。

 形だけとはいえ、あれば使うようになるのだから。


 だが、霊は食物の摂取に調理を必要としない。それもまったく。獣が獲物を食すのに調理などしないのと一緒。

 彼は、【心力】の体内活性で有害物を除去・駆逐できる。そのため生肉に火を通す必要はないし、生水だって飲める。

 調理が無意味、とまではいかないが、それに限りなく近い行為でもあるため、わざわざやろうと思わないのだ。


 これで体調を崩すことがない……とはいえ、あまりに常軌を逸した生活であることは、誰の目にも明らかだ。ただでさえFランクということで蔑まれているのに、自らそれを増長させるようなことをしている。

 しかも、それをまったく本人が気にしていないのだから性質が悪い。


 彼のランクを、こころは気にしない。しかし悪く言われるのは我慢ならない。だから上辺だけでも、評価を得られるところはしっかり得ないといけない。得させなければいけない。

 だから、こころは一生懸命だった。


「気にしないでください。私が好きでやってることですから」

「……うん。ありがとう」


 ちなみに、費用はすべて霊が出す。

 これだけのモノを一度に揃えようとすると、高校生という身分では難しいが、生憎と彼は普通の高校生ではない。

 そもそも、彼は高校生でいる必要など無い。こころが高校生だから……【心兵】を育成する教育機関に通っているから、だから彼女をそばで守るために、心皇学園に通っているだけ。


 費用の捻出など、閃羽との契約を祖父の代から【死天使】として受け継いでいる彼には雑作も無い。

 おまけに、【心蝕獣】の群れを殲滅してもいる。公に出せないため秘密裏にされているが、莫大な報奨金も裏から得ているのだ。


 彼が天涯孤独であってもそれなりの暮らしをしていけるのは、そのためだった。


「んん? おお! 御神とその嫁ではないか!!」


 そうやって買い物をしていると、大きな声が霊たちに掛けられた。

 振り返って声の主を探すと、見知った顔……輝角凱(きかど がい)が手を振っていた。いつもの姿……黒いジャージ姿で赤髪の、野性的な先輩。


「凱先輩……」

「こんなところで出会うとは、奇遇だな。む? 随分と買い込んでおるな。同棲の準備でもしおるのか? はっはっはっ」


 霊が押すカートの中身を見て、そんな推理を大声で言う凱。


 周りの視線が気になって、しかも発言内容が内容なだけに、顔を真っ赤にして、こころが否定する。


「ちちち、違いますっ! 霊くんの部屋に調理器具一切が無いので、買い揃えに来ただけですっ!!」

「ほぉほぉ、なるほど。つまり通い妻という奴か。よかったな御神。これで貴様も少しは、人間的な食生活を送らされるなっ」


 そう言ってまた、豪快に笑いだす凱。

 何気にまだ、醤油味+レモン汁の唐揚を選ばなかったことを、根に持っているのである。


 しかしその嫌みが、攻撃目標にまったく効いていないのは、霊の所為か。それとも凱の所為か。ただ一つ言えるのは、その嫌みは誰かを追い詰めるものではなかった、ということだろう。


「か、通い妻……―――いいかも」


 最後はボソり、と誰にも聞こえない程度だった。


 追い詰めはしないが、後押しすることになっている。が、嫌みを言った本人も、言われた本人も気付いていなかったりする。


「料理しないことが人間的じゃないとは思わないんですけど……。ところで先輩。今日はどうしてここに?」

「ああ。実は俺様が愛用していたマグカップが割れてしまってな。新しいのを、連れと一緒に買いに来たのだ」

「連れ? 先輩も誰かと一緒に―――」


 霊の問いかけは、途中で掻き消された。

 凱の背後から、女性が声をかけてきたのだ。


「ちょっと凱! いきなり居なくなってどうしたのよ!!」


 カートを押しながらやってくる、黒いパーカーを羽織っている若い女性。

 肩口で切りそろえた、少し赤味のある髪。猫を連想させる切れ長の目。それでいて、どこか活動的な印象を受ける口調。年の頃は……凱と同じくらいだろうか。


「おお、すまんすまん! 後輩を見かけたのでつい、な」


 呼ばれた凱は、その女性に向き直り、手を上げながら謝罪する。

 女性が近くまでくると、霊たちに向き直り、紹介を始めた。


「紹介しよう。探索部の後輩で有望株の、御神霊とその嫁、こころだ」

「えっと、凱先輩には、いつもお世話になってます。あと、凱先輩。こころはまだ嫁じゃありませんから」

「む……? ふっ、そういえばそうだったな。すまんすまん。という訳で、だ。『まだ』嫁じゃない、純愛(じゅんない)こころだ」


 何か含んだ言い方だが、特に指摘することもなく紹介が続けられる。というか、補足される。


 そんないい加減な紹介をされ、女性は多分に呆れの籠った視線を凱にむけた。


「まったく。アナタはいっつも、そうやって後輩をからかうんだから……。ごめんなさいね。この人、自分が感じた直感とか疑いもせずに、ズバズバ言っちゃう人だから」

「は、はぁ……ええっと……」

「あ、私は輝角真輝(まき)っていうの。よろしくね」


 自己紹介する女性……輝角真輝。

 霊とこころ、2人に手を差し出し、握手を求める。その握手に応えながらも、2人は少し戸惑う様子を見せていた。


「あ、あの、真輝さんは……凱先輩の姉……という訳ではないですよ、ね?」


 こころが遠慮がちに聞いたのも、無理はない。

 苗字が同じだけの間柄、ということもあるだろうし、何より2人は似ていない。


 そもそも、なぜ似ていないのに姉なのかと聞いたか、というと……真輝という女性のお腹が原因だ。

 そう……その膨らみ方は、妊娠しているのだと、一目でわかるもの。


 見た感じ、真輝は凱と同じ年頃。だが、妊娠しているということは、凱よりも年上のはず、と思った。姉でないにしろ、親しい印象を受けるからには親戚か、あるいは単なる知り合いか。


 まさか、凱の……というこころの予想は、一番確立が低いものとしてすでに排除されていた。


 が、現実とは時に、その低確率を起こすこともある。


「ああ、凱と一緒にいると、このお腹の所為でよく姉か親戚かって勘違いされるんだけど、私の苗字が凱と一緒なのは―――」

「俺様の妻だからだ」


 真輝の言葉に被せるように、凱が、自信満々に、発言した。

 無論、爆弾発言を、だ。


「ちなみに凱と同い年よ。18歳で、心皇学園に通う学生。つまり、学生婚っていうやつね。籍は入れてるから」

「え……えええぇぇぇっ!?」


 その爆弾の被害を、さらに拡大させるような真輝の発言に、こころが驚きの声をあげる。

 彼女のリアクションが面白過ぎて、真輝も凱も、悪戯が成功した子供のように笑った。


 無論、そんな大声を上げたこころは、周りから注目される羽目になるのだが、この時はそれに気付く余裕がなかったのであった……。


御神霊(みかみ くしび)―――――主人公。Fランクの落ち零れとされているが、膨大な【心力】を有する謎の少年。

純愛(じゅんない)こころ―――霊の美少女幼馴染。数少ない【感応者】。

憤激昂(ふんげき こう)―――――霊を連れ戻しにやってきた男。イケメンだが口が悪い。

輝角凱(きかど がい)―――――戦闘学科の3年生。野生児的でトラブルメーカー。

輝角真輝(きかど まき)――――戦闘学科の3年生にして、凱の妻。


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