潰した奴の上司らに絡まれる
私は少女を助ける為の喧嘩をして、腹を満たし、大通りを散策していた。
露店の果物屋を見つけ、りんごに似た果物を2つ購入して、皮を剥くこともせずに豪快にかぶりつく。
酸味と甘味のバランスが良くて、みずみずしく美味しい。
「美味ぁっ!みずみずしいし、美味い」
前方から歩いてきた女性と肩がぶつかって、謝りながら通り過ぎた。
鞄を木箱に並べている露店を発見し、脚をとめた。
「お嬢さん、どんな鞄をお探しかい?」
「うぅ〜ん、小さめだけど、荷物が多く入るもんなんて無いよな?」
キモい兄が度々言っていたアイテムボックスなるものがあるか、気になり、聞いてみた。
「アイテムボックスが付与されてる鞄だね、そりゃ。あるよ。銀貨70枚以上はするが手持ちあるかい?」
「あります。そのアイテムボックスっていう機能がある鞄を一つ買います」
禿頭の頭のサイドに少なく髪が生えた店主に鞄を渡された。
「毎度あり!また来てくれな」
鞄屋の店主は満面の笑みを浮かべ、片手をあげて大きく振ってくる。
鞄屋を後にした後も大通りを散策していく。
陽が沈み始める前に宿屋に向かおうとした。
宿屋に到着する前に、「そこの少女、待て」と愛想のない低い声で呼び止められた。
「あぁん!なんだ?」
私が振り返ると緑色の服を着た5人の男性が佇んでいた。
「お前、エダシクとフォーマルハウトをのしたやつだろ?我らに手を出したらただじゃ済まんぞ」
真ん中にいた男性が雑魚みたいな忠告をして、他の4人にアイコンタクトで命令を出した。
「そいつらの名は聞き覚えがないが、多分あいつらだろうなぁ!!」
相手も素手だ、負けねぇよと思いながら拳を作り、襲いかかってきた4人の男性の相手をする。
この国は治安が悪いのか、と思いながら、向かってくる男性らの拳や蹴りを受け止め、私も負けず拳や蹴りを繰り出していく。
体感で20分ほど交戦して、相手の男性4人が地面に倒れた。
「見かけによらず、やるなお前。どんな鍛錬をしたらそんなふうに強くなる?少女のくせして」
「私は喧嘩ぐらいしか取り柄がねぇのよ。私と戦りあうか、お前?」
「今日は退くとしよう。名はなんという?」
「トモエだ。戦りがいのある奴を寄越せ。退屈だ、今の喧嘩もな」
「そうですか。これにて、失礼」
私は宿屋に泊まり、夕食を摂って、眠気に抗わずに就寝した。
私が起床するともう陽は昇り出していて、外は早くから賑わっていた。
宿屋の客室でストレッチをしてから、朝食を食べに街へと出ていく私だった。




