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召喚なんてクソくらえ

 私は、気に入らない男子の顔面に拳をめり込ませていた。

「あぐぅはぁっ……」

 顔に怪我を負った男子が地面に倒れた。

 足許の地面に、突如眩しいほどの光りが輝いて、眼を閉じ、腕で目元を隠す。


 私が瞼を上げ、眼を開けると知らない建物内にいた。

 豪華な赤い敷物が地面を隠している。

 私を含め、制服を着た男女が5人いた。

 私以外の高校生らしい男女4人は狼狽えて、困惑の表情を浮かべて、身体を震わしていた。

 私らに歩み寄ってきた中年男性に見える人物は修道着らしい衣服を着ていた。

「近づくな、ジジイ」

 私は歩み寄ってきた中年男性に拒絶の声を出した。

「おぉ、これはこれは失礼しました。あなた方の能力を知りたくて近づいた次第で……」

「私はあんたらの言いなりになる気はさらさらない。金を寄越せ」


 私は貰う物を貰って、城から出ていった。

 大通りを歩く住人らしき人々は日本で見るような快適な衣服を着ていなかった。

 兄がこの光景を見たら、昂揚しすぎて、発狂する姿が目に浮かぶ。

 大通りを歩いていると住人らしき人々から怪しまれる目線を向けられるので、服屋を探した。


 服屋を出て、金貨の入った麻袋を頭の高さまで投げてはキャッチしてを繰り返す。

 キモい兄ならこの異世界(せかい)に飛ばされて、どう行動するかは決まってるんだろうが、私にはどう行動するか難題だ。

 私が得意とするのは勉強ではなく、喧嘩強いというものだ。

「きゃー!誰かぁ……」

 近くの裏路地を通り過ぎようとして、悲鳴が聞こえ、悲鳴が聞こえた裏路地に脚を向けた。

 駆けていくと成人男性と思しき2人の人物が少女の腕を掴んでいた。

「テメェらぁっ、ガキ相手に何やってんだ!?」

 私は少女に悪戯をする成人男性2人に向かってスピードを緩めず駆けていき、地面を蹴って、飛んで、1人に拳を撃ち込む。

「うぐぅぁっ!……ハァハァ、なんだガキ?……痛い目ぇ、みてぇようだな!おりゃぁあ!」

 腹を殴られた1人の成人男性がよろけて少ない血液を吐き、襲いかかってきた。

 ダメージを負った男性の拳が遅くて、私は笑いながら避けて、2発も拳で殴る。

「ハハッ、遅ぇパンチだな」

 避けずにまともに拳を受けた男性は地面に倒れる。

 もう1人の男性は少女の腕を離し、私に向き合う。

「ガキぃ!さっさと逃げろ!」

 私は少女に向かって逃げるように叫んだ。

「よくもエダシクを倒してくれたな!今度はオマエが倒れる番だぁ!」

 駆けて襲いかかってきた紫色の髪を逆立てた男性の攻撃を余裕で避ける私だった。


 弱い人間と喧嘩をした憤りで、5発のパンチでのした巴だった。


 大した力もない成人男性2人を倒して、食事ができる店を探す立石巴だった。



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