第九話 幽鬼【オメコシ・タイン博士】
*****************************
***** 第九話 幽鬼【オメコシ・タイン博士】*****
*****************************
【オメコシ・タイン博士】鑑定結果
種族:幽鬼
状態:奴隷
知能:鑑定限度超え
体力:0
魔力:0
「私に危害をくわえる可能性ゼロ、体力・魔力 共に無し、奴隷で知能最高。
うふ ふふ くっくっくッ ホホォ キャッキャッキョッ ファッヒャッヒィャッ
笑いが、と 止まらない。【ネクロマンシー】って最高。
こんなに いい【ネクロマンシー】を 禁術指定した奴」
「なーんて 馬鹿なんでしょ」
「法律を守ってる奴ら みんなバカ、バカは死んじゃえ、
私を害する 可能性のある者 みんな殺しちゃえ
そうすれば 私は 完全・絶対・無敵に 安全」
【特名寄生虫王女C】は 幽鬼【オメコシ・タイン博士】に 命令した。
ヂェノサイド(生物絶滅)命令を発した。
(注:ヂェノサイド条約により、
ヂェノサイド命令犯・実行犯 共に 極刑&時効無し)
「私を害する 可能性のある者 全て皆殺しにせよ」
幽鬼【オメコシ・タイン博士】は 幽霊テレパシーで答えた。
『体力:0、魔力:0の私では、現世に干渉できません。
マスターに やって いただく 必要がありますので お願いします』
「あっ、そうね、あんた 現世に干渉できなかったのね。
解ったわ。やり方を 教えなさい」
『マスターの 魔法石に 以下の命令式を 入力してください
E=MO∧2乗の式に 次の文字を 代入してください すなわち』
EROEROOPPAI=MOMUMOMU×(O◇□コ×O◆■コ)
(注:ヂェノサイド条約により、伏字の部分は 公開できません、ご了承下さい)
ポコ パコ ピコ ペコ 【特名寄生虫王女C】は入力し エンターを押した。
だが・・・「うごかないわよ」
【特名寄生虫王女C】の魔柔石は うんともすんとも 動かなかった。
「あんた なにやってんのよ 動かないじゃないの」
『【ぺけぺけ】の処が √ー0に なっております、√-0に お直し下さい』
(注:ヂェノサイド条約により、【ぺけぺけ】の部分は公開できません、ご了承下さい)
「あ ホントだ、ポコ パコ ピコ ペコ、入力ポンと」
「オー 動いた動いた 完了まで 時間はどのくらい?」
『ほんの 数分で ございます』
ピンポンパンポ~~ン
《魔柔石が お知らせします、計算完了迄、あと数分かかります
ヂェノサイド実行まで、少々お待ちください》ピンパンポンポ~~ン
「あれっ、√ー0を√-0にすると・・・」
「なによこれ、この宇宙が・・・全部消えちゃうじゃない」
「どういうこと説明しなさい、すぐに このプログラムを 停止しなさい」
「私まで 消えちゃうじゃないの!!!」
『さすが マスター。お気づきに なられましたか。お見事でございます』
「なんでも いいから サッサと 止めなさい」
『残念ではございますが、マスターにも、私にも、魔柔石にも、
もう 止めることは不可能です』
「なんですって、なんて事したのよ。あんた 私の奴隷なのよ」
『はい 私は奴隷で御座います。ですから ご命令通り』
『「私を害する 可能性のある者 全て皆殺しにせよ」を実行致しました』
『この宇宙が消えれば、マスターを害する 可能性のある者が 全て皆殺しになります』
「それじゃ 私まで 消えちゃうじゃないの」
『はい そのようで御座いますね』
「あんた わたしに 恨みでもあんの」
『【寝た子を起こす】を ご存じですか』
「寝た子を 起こすんでしょ」
『はぁー ここまで ○カとは・・・』
『【寝た子を起こす】と 泣くので 御座います』
『気持ち良く! 寝てる処を! 起こされて! 怒って! 泣く!ので! 御座います』
「あのー もしかしてぇ あんた おこってんの」
間奏 ♫ 【だから 云ったじゃないの】
『怒らいーでかー、寝た子を起こせばー、赤子でさえもー 怒って泣く~~~』
『シィービィートォーがァ 黄泉がえぇさせられぇたぁらァ どうするかぁ』
『なーにーゆーえーニ~ ネクロマンシーがぁ 【禁術】ーなぁのォかぁ』
『わ~かーら~ぬーか~』
「わかんないけど その話し方 やめて」
『おぉ~しィ~ゑ~て や~ろぅ~くぁ~』
「いらん、いらん、教えて、いらん。その話し方だけ やめてぇな」
間奏 ♫ 【七度狐】
第九話 魔柔石の場合 に 続く