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第六話  ヒロイン【特名悪魔少女B】の最後

 登場人物

 主人公 :【特名少年A】

 ヒロイン:【特名悪魔少女B】

 ゲスト :ナニワのニッコリローンの【悪魔ローン】



***** 【悪魔ローン】は ヒツコかった。*****


 森の中に 取り残され、雁字搦めの 二人に サンサンと 陽の光が降り注ぐ


 【特名悪魔少女B】は 焦っていた。

 雁字搦めの ロープから なかなか 抜け出せないのだ。

 あの獲物(【特名少年A】)を、今日中に ハンターギルドに 届けなければ


 今日中なら、プロC級入り新記録、新記録の名誉と賞金、ン100魂両

 今月中なら、プロC級入りだけ、賞金だけ、ン10魂両


 失敗すれば、セミプロ残留、また魂文の生活に戻る。その日暮らしの生活に戻るのだ。

 借りた二百魂両は どうしたかって、そんなの 99の魔獣狩りに 使ってしまった。

 狩猟は 【魂金】が掛かるのだ。


 かすかに”ケンプン”の臭いがした。


 【悪魔ローン】が現れた。

 ど派手な ピラピラ服を着た チョビ髭オヤジが、

 胡散臭い ニタニタ笑いを 浮かべながら

 【白い巨塔】の金子信雄氏のように、

 ヘラヘラ笑いながら、図々しく近寄って



「お嬢さま~~、返済期限は、昨日でしたよねぇ」

「獲物は そこにある。もってって」


「お見受けいたしますにィ、このロープはぁ、お嬢様の物では、ありませんねぇ」

「当たり前や、自分で自分縛る アホウがいるか」


「困りましたなぁ、そうしますとぉ、

 この獲物は、〖他者が【占有】している〗ことになりますなぁ」

「アホウ、この獲物は アテが獲ったんや、アテのもんや」


「そこが問題でしてね、ここは他人の私有地、持ち主は確か・・・六鬼団」


(注:全宇宙 {不問生 奨励死 指名手配} 凶悪誘拐殺人犯団

   【悪徳 違法 奴隷商人 六鬼団】のアジト)


「他者の占有物をぉ 勝手にするとぅ、犯罪なんですよねぇ」

「この獲物は アテのもんや、アテが持ってけ 言うてるんや」


「そういう訳にはぁ いかないんですよぉ 法律ですからねぇ。

 我が社は、遵法第一主義、どっかの 中古杖ビッグ販売店とは 違うんですよ。


 法律は守らなきゃ。なにしろ、わたくし不調法でしてぇ。

 ”狩猟免許”もぉ ”獲魂カッコン免許”もぉ 持ってないんですよ。

 お嬢さんがぁ その獲物からぁ 魂を採ってぇ 渡してください。お願いしますぅ」


「このロープ解け、そしたら渡したる」


「ですから、先ほどからぁ、申し上げておりますようにィ、

 勝手に 〖他人の占有物〗にィ 触れられないんですよ。

 と、言う訳でぇ、契約通りィ、貴女さまの魂をぉ 戴っきま~す」


「俺も縛られて、〖他人の占有物〗だぞ。てめぇ、”獲魂免許” 持ってないやろ」


「そこはそれ、緊急避難債券回収って、方便と云う奴で、ゑッゑッゑッ」

 

(^^♪ 債権回収の時が来りゃ イえィ イえィ・・・(レナウン娘)


「きッきッ汚たねえ、やめろー、ダマシタナー

 糞バカ、アホウ、ど腐れチン■〇✕△レ・・・」


「騙したなんて 人聞き悪い、貴女が 二百魂両 使い果たすのを 待ってただけですよ

 ただ 【ひたすら待つ】、これは狩人だけの 専売じゃありませんよー。

 貴女も 絶滅危惧種の 処女でしょう、貴女の魂なら 二百魂両どころか 千魂両、

 ヒェッヒィェッヒェ」


「痛たくないですからね~、いい子ちゃんですねー、痛かったら 右手を挙げてねー」

「チャチャのチャッと」「頂くものは頂いた」「さて、逃ズラ 逃ズラっと」


 ”ケンプン”の 臭いを 残しながら【悪魔ローン】は消えいく。


 あとに残るは 【特名悪魔少女B】の 死体だけ。

 魂を抜かれた 死体は 白っちゃけ、

 あの美しいカンバセも 漆黒色も ひび割れ、

 南無南無 無常の世の中よ、残る死体の せつなさよ。



 さ、そこで困ったのは、【神虫寄生女王国】・・・


(えー、【特名少年A】は どったの? との疑問も 御座いましょうが、

 そこはチョト 横に置いといて・・・よいしょっと)


 次話 第七話 【神虫寄生女王帝国】に続く

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