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サテラ・ネットワーク  作者: カイマンさん
1/1

1.戦士

文章べたな人が描くお話の1つめです。

小説なんていうとおこがましいので思ってるシナリオならべてる!

みたいなかんじです。

よろしくお願いします。

インターネットゲーム「サテラ・ネットワーク」は今世界的に人気を誇っている。

これは仮想空間の世界で暮らしを楽しむ、というコンセプトを基に作られている。

ジャンルはSFとファンタジーを融合したようなアクションゲームだ。


このゲームは完全無料となっている。

アイテム課金があるわけでもなく、またモニターに映るゲーム画面には広告らしきものすらない。

アカウント登録は普段利用している"端末"で登録するだけ、という簡単な仕様だ。

端末を持っていれば、誰でも遊べるゲームともいえる。

インターネット掲示板でもこのゲームは何で収入を稼いでいるんだ、とよく議論されている。

この世界によくやってくるプレイヤー「リョウ」もその議論に参加したことがあった。

ただ、彼はこのゲームが突然終わる日が来るまでは徹底的に遊んでやろう、と思っている。


リョウはこのゲームの対人戦「アリーナ」を積極的に行っている。

仕組みはこの世界のどこかでお互いが承認した場合、どこであっても対戦することができる。

対戦開始した場所から一定の円領域内でのバトルが開始され、場外もしくはキャラクターが

活動不能になるまでバトルは続く仕組みになっている。

勝者は相手のレベルに応じたゲーム内通貨の報酬が獲得できる仕組みになっている。

彼は多数ある地区の中でC地区によく出没、この地区でのトッププレイヤーとして知られていた。


「速っ!」

「そっちまかせるわ!」


小柄な男性キャラクター2人がリョウと戦っている。

スピード・キングで知られているリョウでは大柄キャラクターだとスピードに追いつけないため、

スピードに定評のある小柄キャラクター、それも2人がかりで挑む作戦をとるプレイヤーがいた。


「右…右…」


ぼそぼそとリョウが呟きながら、建物を駆け上っていく。

リョウのキャラクターは小柄でも大柄でもなく、若い青年そのものの容姿をしている。

このゲームは体格でスピードやパワーが決定される仕組みになっており、

彼のキャラクターはバランス型にあたる体型だ。

だが、明らかに彼のスピードは小柄キャラクターを凌駕していた。


「おいおいマジかよ」

「あれが職業アリーナファイターさんの実力だよ」

「ありえねー、チートじゃねーの?」


観戦しているキャラクターはバトルを見ながらそう呟く。

スピードで圧倒した後、追うことに気をとられすぎた2人は建物と建物を飛ぶ瞬間を狙われ、

蹴落とされた。

落下した1人はそのまま畳み掛けられるように連続で蹴りを打ち込まれ、ノックアウトした。


「おいっ、ちょっ…」


その光景に気をとられたもう1人は投げナイフで攻撃され、よろけてる隙に間をつめられ、

そのまま連続攻撃を受けて倒される。


「ふぅ…」


ゲーム内ジャッジから勝利コールを告げられ、一息つく。


「すげースピードだな。ホントよくそんな速さを出せるもんだよ」


やや大柄の男性キャラクターがそう呟きながらリョウのもとへと歩み寄る。


「源次郎さんか、まぁやりこんで身に着けたテクニックだからな」

「お前のテクニックはやってみないとわからんもんな、俺も練習したがだめだったわ!」


源次郎と呼ばれるキャラクターはリョウと同じくC地区によく出没するプレイヤーだ。


「ランクがカンストしてからのお前は本当に敵無しだな」

「そろそろ、次のステップをふみたいところだ。レベルキャップ開放でもしてくれればいいのにな」

「ハハハ!それはそうと、これでお前もこの世界のランカー入りだな」


このゲームでは一定の戦績を収めたプレイヤーには世界ランクが与えられる仕組みが存在している。

この仕組み自体に何のメリットがあるかはユーザーは知られていないが、

特別地区への立ち入りが許可されるようになる。

リョウがいつも立ち入るC地区では初の快挙だ。


「んで、いつからいくんだ?」

「そうだな、どうせまだ時間あるしこれから行ってくるわ」


リョウは地区移動を選択し、中央地区へ向かうことができるホールを選択した。

彼のまわりに光の輪が広がり、そのまま粒子となって消えた。


「さて、俺もボチボチ対戦するか!」


源次郎はあたりから戦えそうなプレイヤーがいないか、観戦者の中を掻き分けて進んでいった。


- - -


リョウは世界ランカーだけが立ち入ることができるホールへと到着した。

あたりは黒に近い紫で染められ、あたりにSFの宇宙船のような光のラインが張られていた。

ゲーム内では一度も見たことがなかったこのゲームの運営・開発会社「ヒューマンブレイン」の

ロゴが地面の中央に表示されている。

どことなく、ゲーム中とは言えど不気味な雰囲気だ。

そして、中央にはNPCの女性キャラクターらしき人物が立っていた。


「ようこそ、リョウ。ここはこの世界の主に選ばれた勇者が来ることができる聖域」

「世界の主…?」


唐突のことで呆気をとられるが、この世界にも世界観みたいなものがあったんだなと納得した。


「さて、あなたにはナンバーを与えましょう。194、これがあなたのナンバーです」


突如、空中に不思議な数字が現れると、自分自身のキャラクターに左肩な194という数字が刻まれた。


「ちょ、結構このデザイン気に入ってたのに何勝手なことを…!」

「これであなたもこの世界の勇者です。これから立ちはだかる強敵に屈しないことを祈ります」


女性キャラクターは粒子なって消えていく。


「一体どういうことだよ!まてよ!」


彼女は消えた。

かなり釈然としない、そんな気しかしなかったがふと冷静になると何故かC地区入り口にいた。


- - -


「…あれ、さっきまでホールにいたはず」


急いで地区移動選択画面を開くが、さっきまであったはずのホールがなくなっていた。

それどころか、画面に新しくバトルポイント表示が追加されていた。

今までこんなものはなかった上に、ゲームの公式サイトにすらこんな記載はなかった。


「どうなってるんだ?」


レートに示された数値が何かわからなかったが、ふとその上にあるメールアイコンに新規メールの

通知が表示されているのに気づき、開いた。


「えーと、運営からのお知らせか」

『リョウ様

いつもゲームをプレイしていただき、誠にありがとうございます。

私はこの世界の案内人のアンナです。

あなたはこれよりあなたを含めた194人の勇者の戦いに参加することができます。

勝者にはバトルポイントが与えられます。

敗者はバトルポイントを徴収させていただきます。

バトルは必ず1日1回、行ってください。

行わなかった場合、敗北と同様にバトルポイントを徴収させていただきます。

バトルポイントが0となった場合、ペナルティを受けていただきます。

また、資格を持つもの以外にこの戦いについて話した場合、

話を聞いたプレイヤーおよび話したプレイヤーには重いペナルティが科されます。

注意してください。

それでは引き続き、サテラ・ネットワークをお楽しみください。』


リョウはメールの前半部分から新しいゲーム要素を遊べるようになった、

ということは把握できた。

後半の文章がかなり気になったが、ゲームが物足りなくなってきたところだったし

面白そうだ、と思った。

メールを閉じると、バトル決定の通知が左上に点滅していた。


「ん、早速バトルか?…けど、今まで承認制だったはずだけど」


突然、バトルが開始された。

今までとは違い、対戦領域の指定もなければ、ジャッジも現れない。

バトルを挑んできたキャラクターは、目の前に迫ってくる。


「新入りかぁ!早速お前の力、確かめさせてもらうぜぇ!」


左手にショートソード、服装は軽装。

ファンタジーよりの装備で、スピード型のタイプだ。

この手のタイプはアリーナではよく見たことがある。

いつものように建物を伝ってフィールドを駆け上る。


「ほう!上等テクもってんじゃねーの!」


相手も同じように駆け上ってくる。

小柄サイズのキャラクター、"同じ方法"だとこちらのスピードが完全に負ける。


「下、下か!追いつかれる!」


ぼそぼそと呟きながら駆け上るが、今までの相手とは質が違う。

それを悟るや否や、普段は使わないナックルを両腕に装備し、迎撃態勢に入る。


「うおりゃー!」

「うおっ!」


金属製の武器、アイアンナックルをリョウが使うときは自分より速く、刀剣の類の武器を使う

キャラクターに対して使う。

しかも相手として想定していたものより遥かに強い。

さすがに焦ったのか、動きに細かいミスが出る。


「この戦いははじめてかぁ!194番!」

「84番…、194人って言っていたからこいつは84人目にこの戦いに参加した人か!」

「それを知ったところで意味はないぜぇ!そのままくたばれ!」


マシンガンのように斬撃が繰り出される。

スピードを売りにしていたリョウでも防ぐのが精一杯だった。

じわじわと削られていくが、リョウは少しずつC地区の隅へと移動していく。


「防御しかできねーのか!そろそろあきちゃったぜ!」

「安心しろ、そろそろビックリさせてやるぜ!」


その言葉を発した直後、84番の頭上を越えるジャンプをする。

一瞬その動きを警戒してか、背を向けないようリョウを見る。

突如、84番の視界が真っ暗になる。


「な、なんだ!?」

「さすがにホームタウンで負けるのは嫌なんでね!」


84番の足場が崩れ、穴へと落ちていった。

これがチャンスと言わんばかりにリョウはそのまま穴へ向かって連続蹴りを繰り出した。

確かな手ごたえを感じ、とどめに投げナイフを投げる。


「どうだ…!」


シーンとしている。

突如、PCから決定音のような音が鳴り響く。

するとバトルポイントが少し増えていった。

バトルに勝利したようだ。


「判定はよくわからないが、勝ったか」


ふぅ、と一息つく。

ひとまず落下した穴を見に行くと、そこには84番の姿はなかった。


「ログアウトしたのか?でもここじゃログアウトできないしな…」


このゲームのログアウトは建物の外、あるいは自分のマイホームのいずれかでしか

ログアウトすることができない。

強制終了、という手もあるが、その場合だとキャラクターに対してペナルティが科され、

まずそれをするプレイヤーは存在しない。

リョウは釈然としないが、建物から出た。


リョウはゲームは一旦終了し、現実世界へと戻った。

彼はその日の夜、ゲームにはログインせず、今日あった戦いについて考えていた。

そして、新しいゲームのモードに関しても考えた。


「うーん、バトルポイントを稼いだ先って何があるんだろうなぁ」


物語を書く、というか文章を書くことはとても苦手ですけど、

とりあえず頭の中でこういう話つくったなぁっていう厨二めいたものを

吐き出したくて書いた作品です。

思ってること全部吐き出すまでは頑張るつもりです。

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