アレンの事情…
初投稿です。更新はかなり遅いですが頑張ります!!
魔導王国【マテリウス】他国より科学が劣っているが魔法のお陰で他国と対等に渡り合える国である。
魔法師や召喚者が多く他国には無い鉱物【マステリア魔導石】が採れ、その鉱物で錬金術師が造った魔導具で経済を経てている。
その国の王バベル・リア・マテリウスは戦う事を嫌い平和的に他国と交渉し科学大国【サイエンス】と平和条約を結ぼうとしている。
それでも昔マテリウスは戦争をしていた。他国にマステリア魔導石の権利、魔法者の軍隊使用許可等を要求それを王が拒否した事により戦争は始まった。
戦う事が嫌いな王は劣勢になり兵も少なくなり残る領地も一つになったときマテリウスの傭兵ギルドが参戦し戦争は勝利に終わった。
戦争後、 ギルドは英雄とされギルドメンバーは国民の憧れの的になった。しかしギルドは突如解散しギルドメンバーは何処かに消えてしまった。王は国をあげて捜索したが全員はまだ見つかっていない。
マテリウス 商店街
「おいっ!!アレン、いい加減起きろゴラっ!!」
朝、民が夜の微睡みから目覚め一日の始まりを感じる時。マテリウスにある商店街に響いたのは野太いの怒声だった。
彼の名は イグダス・ドーグ 歳は30歳から35歳くらい体格は小柄で赤茶のボサボサの髪に茶色の瞳、顔は子供が見たら泣いてしまうのではないかと思ってしまうぐらい厳ついが腕の良い錬金術師で彼が造った魔導具は飛ぶように売れ子供に優しいので顔に似合わず人気者である。そんな彼の顔が怒って居るからかさらに厳つい顔になっている。
「もう店が開くんだよ!寝てないで手伝いやがれっ!」
彼が見ている先にはベッドがあり掛け布団を頭まで被って寝ている男がいる。イグダスはその掛け布団を掴み勢い良くとっ払った。払った先にいたのは若い男の名前は アレン・ノクターン 歳は18歳から20くらいで髪は黒く閉じられている瞳も黒い、体格は細めであるが痩せている訳では無くしっかり鍛え上げられているのがわかる。
「うぎやぁぁぁぁ!! 目がぁ…!!目がぁぁぁぁ!!」
頭まで被っていた布団が急に無くなり窓からの日光が男の目に直撃しアレンはベッドの上で悶えていた。アレンは数秒悶えたあとイグダスに怨みの籠った目を向けた。
「何しやがる!!俺の大事なお目目様が失明したらどうするんだっ!!このドワーフっ!!」
「そんなもん俺が造った魔導具で直せるわ!!」
「なんだと!!てめえの造った物で俺の目が治るか!!このへっぽこ錬金者がっ!!」
「アレン!!てめえ、居候の分際で良く言えるな!!追い出すぞ!」
「すいません!!この通りです!!追い出すのだけは勘弁して下さい!!」
そう言われてアレンは手のひらを返したかのように謝り見事な土下座を繰り出した。アレンは昔のつてでイグダスの家に居候させてもらっているので追い出されると寝床がなくなってしまうのだ。イグダスはそれを見て嘆息してしまった。
「は~…お前はだいぶ変わったな。昔はもっと…」
それを聞いてアレンは話を切るように言い放った。
「あぁんっ!!昔は昔!今は今!!俺は今の寝床が心配なんだよっ!!分かってんのか!!」
「は~…わかったからとりあえず起きろ。買い出しに行ってもらうから…ほら買い出しのメモだ」
「買い出し……外出たくないな~」
「……追い出すぞ?」ボソッ
「わかりました!!アレン・ノクターン出動します!!」
素早く身支度をしてアレンは逃げ出すように買い出しに出掛けて行った。アレンは居候の身なのでイグダスの店の手伝いを嫌々している。仕事内容はほとんど買い出しなのでアレンはいつも道理の道を歩いて行った。