No1 ユメノナカ
目の前に白い机があり椅子に座っていた。
反対側には黒縁の眼鏡をかけたやわらかい感じの男が座ってしきりに何かを説明していた。
男との間には男側にディスプレーと目の前にタブレットが1台づつ置かれていた。
「春樹様、以上でご説明は終了しますがご理解いただけましたか?」
男がこちらに説明の理解を求めてきた。
私はテーブルの左側に目をやり、腕を組みながら左手であごと鼻の下を触れながら
現状について考えていた。
いつも通り一人暮らしの部屋で転職サイトや動画サイト携帯ゲームのサイトを自宅のPCで見ていた
確か、1時くらいに布団に入ったと思う…
男の方に視線を戻し、これは夢だな。
しかも出来の良い夢だ。そして夢の中で知覚がある。
組んでいた腕を直し両手を組むと触れた感覚があった。
「すごい…」っと小さく漏らした。
少しほくそ笑みながらこの夢に参加しようと思い
「すいません。全然お話聞いていませんでした。
申し訳ありませんが、もう一度最初からお話いただけませんか?」
男は微笑みながら
「わかりました。最初からお話させて頂きます。
まず、私の名前から私は 始まりと終わりの案内役 です。」
うわー厨二病だ…っと少しはにかむ
「申し訳ありませんが私はこの名前以外頂いておりません。」
っと男は少し視線をはずした。
「あ!別にそういう意味ではないので、お話続けてください。」
左手を広げながら話の続きを促した。
もちろん夢ならば自分がつけた筈なので自虐的にはにかんだのだ。
案内役はやさしく微笑んで
「では、お話を続けさせて頂きます。
春樹様には異世界にいって頂きます。
それにあたって、ここではその準備をして頂きます。」
と両手を広げて話を続けた。
「ただし、こちらでは異世界についてはお話することはできません
春樹様に関わる一部のことについてはご説明させて頂きます。」
・・・はぁーん、RPG物ねっと思いながら話を続けて聞く
案内役は右手で俺の目の前のタブレットを示しながら
「そちらのタブレットを使って頂き、
春樹様の異世界での能力や資質
またスタート時の資産などを決めていただきます。」
「見てもいいですか?」
「どうぞ、お手に取ってご確認下さい。
左側面にボタンがありますので押して頂ければ起動します。」
タブレットを手に取り、左側のボタンを押し起動させ画面を覗き込む
「あらかじめ、私の方から春樹様にあわせて
魔法使いタイプのサンプルを入力させて頂きました。」
「魔法があるんですか!」
案内役の言葉に少し興奮しながら視線を戻し質問する
「はい、御座います。」
と答えながら案内役は首を縦に振る
画面に視線を戻すと中村 春樹 32才 600/1000 と自分の名前と年齢が一番上に書かれており
その下に6つの四角ボタンが並びその中にそれぞれの意味の文字が書かれている。
能力・技術・素質・資質・資産・確認と上から順番にかかれている
まずは内容を確認するために能力から順に押してみる。
能力値 250
体力 25
筋力 25
敏捷 30
器用 30
知力 35
魔力 35
精神力 34
魅力 30
画面には9つの単語と値が書かれており、一番上以外はその数値の横には
その数値を変動させる為の+と-のボタンがそれぞれ付けられていた。
「能力や資質を決めて頂くにあたって数値化されたポイントを消費して頂くことになります
五つの項目の総計で1000ポイントをお使いになって異世界でのご自身をお創り下さい」
と案内役は話を続けた
「あの…ちなみに能力の体力25ってどのくらいですか?」
話を遮るようにして能力の数値の意味を理解する為に画面から案内役に視線を送り尋ねてみる
「そうですね、25ですと成人男性の平均的な体力値は30となりますので平均より下回っております。
体力値50でマラソンのトップアスリートくらいだとお考え下さい。
また、能力全てにおいて最低値は1でありポイントも消費しませんし
それ以下にすることはここではできません。
なお、最大値は100ですが31以上からポイントを消費が増えていきます。」
と柔らかい口調で答えてくれる。一呼吸あけて
「他の技術や素質などについてのご説明もさせて頂いてもよろしいですか?」
と続けて説明を促してきた。
「いえ、少し一人で見せて頂いてもいいですか?
また、わからない事があれば質問したいのですが・・・」
と返すと案内役は少し頷きながら
「かしこまりました。」と返事が返ってきた。
またタブレットに目を移して今度は画面にタッチして
敏捷の値の横の+ボタンを押して上げてみると敏捷が31になり能力値の値が252に変化した。
今度はマイナスを二度押して29にすると能力値の値は249に減った。
次は魔力を100までプラスを押していくと61以降は能力値が1に対して3ポイントずつ増え
91以降は4ポイントずつ増え魔力が100になった時能力値が429になった。
なるほど、つまり能力値は30以下は1ポイント31以上は2ポイント
61以上は3ポイント91以上は4ポイント必要のようだ
「へ~、なるほどね、ちなみに今の自分の知力って
このゲームの能力値で言うといくつくらいになりますか?」
と言うと一度タブレットを机の上に置いて聞く
「そうですね、春樹様は高等な教育をお受けしてますので
32、3あたりでしょうか?」
「じゃー例えば知力40や50ではじめた場合、急に賢くなるんですか?」
「厳密に言えばそうなります。
例えば、発想が豊かになったりや物事を柔軟に捉えることができますので…」
「なるほど…」
とりあえず、他の項目も全部見てみよう
「ページを戻すのってどうするんですか?」
「はい、画面左下をタッチして下さい」
タブレットを取り能力のページからトップ画面に戻して、技術の項目をタッチする。
この技術ページはスクロールバーが長い・・・
ざっと、スクロールして見ていくと大分類がありその下に各スキルがある。
大分類は戦闘技術・盗賊技術・知識/学問・魔法・一般技術の順番で並んでいる。
スキル名の横にはほとんどが0となっており、お決まりの+と-
そしてその横には各スキルの簡単な説明がついている。
料理 0 -/+ 料理を上手にできる。
とりあえず、これで見てみるかと+を押していくと最大で8になって上がらなくなった
ただ、ポイントの消費量がわからなかった。
と思って一番上の名前の横の数値が変化していることに気がつく
中村 春樹 32才 912/1000
料理を1レベル落とすと848/1000になった。
最初に言っていた総計はそこに表示されているのねと思いながら料理を1まで戻して
あがり方で消費量を見てみた
1は5ポイント消費、2は5ポイント消費
3は5ポイント消費、4は10ポイント消費・・・
うーむ、わかりません。
「あの・・・スキルはLvあげるにはどのくらいポイント消費するんですか?」
「技術ですね、かしこまりました。
技術は1レベル獲得するのに戦闘技術と盗賊技術と知識学問は10ポイント
魔法は30ポイント一般技術は5ポイント必要です。
また、そこから技術レベルを上げるには一般のみ1ポイント消費し、
その他の技術は5ポイント消費します。
次のレベルに上げるには初期消費分以外で消費した総計と同じ量のポイントが必要です。」
「質問!スキルが無いと料理や武器を振るうことはできないのですか?」
手を上げて質問みたら案内役は頷きながら答えてくれる
「もちろん、料理も武器を振るうことはできます。
ただし、技術Lvに応じて料理は上手に武器は鋭く振ることができます。
また、素質と資質以外の項目は後天的に獲得することが可能です。」
ほー、素質と資質以外は獲得することが可能なのか・・・
ならば、素質と資質を見てみよう
技術のページを抜けて素質と資質をざっと目を通してみる。
素質のページは先頭に各能力と同じ項目、さらにその下には技術のページと似たような感じで
スキルが並ぶ、技術のページと違うところは技術の説明は無く分類項目にもLvが振れるようになっている。
名前からして能力やスキルの上がりやすさかな?
資質のページは一言で言えばゲームでよくある
ユニーク能力郡だと思う。
例えば、透視やカリスマなどがある。
ここでは項目ごとに必要ポイントと説明が書かれている。
ざっと見るだけで100以上ある。
「すみません、技術レベルの補足ですが最大レベルは10です。
料理で言えば1で駆け出しレベル3で一般的なシェフ
5で王宮専属料理人レベルの超1流とお考え下さい。」
と案内役は指を交えながら解説してくれているがもうそのページは見ていないのだ
「ありがとうございます。また、わからない事があればお願いします…」
画面に視線を戻しながら返事をすると
「また何なりとお聞きください。」案内役からの返事があった。
さてさて、どういうキャラ構成にする・・・
カリスマを取って勇者様とかも面白そうだし
剣豪キャラとかもいいな・・・でも、おすすめの魔法使いタイプも面白そうだ・・・
とりあえず、後で取れない素質と資質を補う道具があるの質問してみよう。
「案内役さん、素質は能力やスキルの上がりやすさで
資質は特殊能力的なイメージで捉えてよかったですか?」
「そのイメージでまず間違いないと思います。」
「じゃー先ほど素質と資質は異世界で獲得できないと言っていたんですが
魔法の道具的な物でその能力を補うことができないってことですか?」
この質問には案内役は少し考えてから口を開く
「その質問についてはお答えすることはできません。
但し、先ほど素質と資質を後天的に獲得できないは訂正せて頂きます。」
「なるほど、ありがとうございます。」
これでは魔法の道具はあるという事がわかった。
ただ、最初に獲得できないと言った位だから激レアアイテムだろう。
となると、やっぱり素質と資質重視で決めないとな・・・
キャラタイプはオススメの魔法使いかな?
魔法使ってみたいしね、ざっくりとキャラメしてみるか!
資質の欄で魔法使いで行くのに良さそうなものは「詠唱無視」と「多重魔法」2つ
「詠唱無視」はポイントも30消費とリーズナブル
察するところに喋れない状況で魔法使えるのは強みだ。
「多重魔法」はこの資質があるという事は魔法は1つずつしか唱えれないということの裏返し
複数と戦うこともあるかもしれないのでこれは必須だ。
便利そうなのは「世界の理」だ。
資質の説明では人物・道具はもちろん見えている範囲の状況がわかるようだ。
魔法の道具があるとわかってる以上鑑定系の能力は欲しい
それに「人物鑑定」や「道具鑑定」など別の資質があるのに
それを含んでポイントの消費はお得なようだ。
「素質と資質のご説明をしてもよろしいでしょうか?」
案内役が困ってる様子の俺に声を掛けてくれる。
案内役の方を向きながら首を縦に振って説明を促す
「ではご説明させて頂きます。
もう、お気づきかもしれませんが素質の最大値は10です。
素質の能力項目ではレベル掛ける10ポイント消費します。
技術項目は分類項目単位ではレベル掛ける5ポイント
各技術単位ではレベル掛ける1ポイント消費します。
また素質がない場合は後天的な能力や技術の習得には限界があります。」
「限界について具体的に聞いてもいいですか?」
案内役は首を縦に振りながら話を続ける。
「はい、限界値は能力ならば素質値の十倍までです
技術は3までは素質が無くても習得可能ですが苦労します。
それ以降は素質値まで習得することが可能です。
また、通常能力や技術は高レベルになるにつれて成長は緩やかにはりますが
素質を選択して頂くことでレベルに応じて形で成長は早くなります。」
「なるほど、じゃー素質無いと能力や技術は下がったりするんですか?」
「最初の選択して頂いた能力や技術はよほどのことが無い限り下がったりはしません。
ただし、素質に比べて高い能力や技術でスタートした場合はそれ以上の成長は望めません。
次に資質についてですがそちらの方は各項目ごとに説明と消費ポイントがのっているので
詳しく聞きたい項目についてはお聞きください、お答えれる範囲でお答えさせて頂きます。」
「ありがとうございます。」
なるほどなーっと思いながら、タブレットを机に置き腕を組みながら
目を瞑り構成を考える。




