この世界にも厄日の概念ってあるの??
連続であっぷ~
文章の長さも頑張った方だと思う(゜∀゜)!!
頑張ったよ!ほめて、ほめて!!!←
修正。1/13
姫ちゃんが誘拐されている間のルガの行動を挟み込みました←
あ、それとお礼を言わせてくださいヾ(*´∀`*)ノ
皆様のお陰でPVが26,770アクセス、お気に入り登録が291件になりました!!
しかし、それにしても何でこんな小説が・・・(; ・`ω・´)ゴクリ
私を乗せて走ってくれたルガは私の要望通り、人のいないところを目指して駆けてくれた。
駆けてくれた・・・・のは良いのだが。
「うーん・・・・。私的には人間的な生き物全般のいない場所って意味だったんだけどねぇ。。。」
どこか天然要素のある我がアッシー君二号はそのド天然さを発揮して、とある国に連れて来てくれた。
見た事もないし聞き覚えもない国名からしてあの戦争からの500年の歳月の間に建国された国であろうことが伺える。
勿論、国だから国民がいる。
でも、それは人間ではない。
・・・・じゃあ、何が住んでいるかという話になるのだが。
この国に住んでいるのは一般的に「獣人」と呼ばれる種族になる。
獣人にもいろいろと居るのだが、ここでは一括りで纏めて説明させて頂く。面倒だし。
この世界的認識では当然の如く人間ではない・・・が、姿形は人間に耳やら尻尾やら羽が生えたものでしかないのだ。
ぶっちゃけ、私に言わせれば人間とあまり変わらない、ということ。
国を治める王が獣人なら、国を護る騎士団も全て獣人。国民もぜーんぶ獣人。
人間は入国不可!・・・・という訳でもないのだが獣人は人間を恨んでいる傾向にあるらしく、ここに不用意に人間が入れば袋叩きにされてしまう・・・・かもしれないんだとか。これ、レディ情報。
確かにこれだったら人間はいないだろう。ルガは間違ってない。うん、私の言葉を馬鹿正直にそのまま実行に移しただけだもんね。
それでちょーっと私の考えの斜め上方向に行っちゃっただけで。
さて、この獣人という種族だが、
人間に比べて運動能力やら見かけが優れている傾向があるせいで、昔(私が(起きて?)いた頃)は奴隷として扱われることが多かった。
なぜ、優れている獣人が奴隷と言う立場に甘んじていたかというのもとある精霊魔法のせいだったりする。
その精霊魔法というのが本来は幻獣や、神獣と契約をする際の補助に使うものだったのだが、どこでどうひん曲がってしまったのか、とある魔術師がその精霊魔法を元に「獣人を縛る」魔法を開発してしまったのだ。
あの頃の精霊は良くも悪くも純粋で、人の営みに関してはかなり無知だった。
しかも、下位精霊だ。何が良い事で何が悪い事か等知る由もなく。。
魔術師に請われるままにその魔法を獣人に発動してしまい、気付けば獣人は全世界で奴隷として良い様に扱われるようになってしまっていた。
私が召喚された頃なんかは、それはもう酷い状態で獣人からすれば地獄でしか無かっただろう。
男の獣人は戦争や雑用にこき使われ、女の獣人は人間に比べれば見目が良いのが多いのが災いして性奴隷として酷い扱いを受けていた。
あぁ、懐かしい。召喚されたばかりの頃、全てに抵抗しまくっていた私は暴走の中でその現状に吐き気を覚え精霊達を癇癪ついでに八つ当たりのように怒鳴り飛ばしたのだ。
「無知な事は罪と知れ。知らないからと言ってこんなことは許されないんだ」と。確かそんな事を言った気がする。
今思い出してみると、なんか芝居がかっている気がする、ハズカシイ。
・・・・暗黒の記憶だな、よし、封印しとこう。
まぁ、とにもかくにも。
言われるがままだった精霊達を怒鳴り飛ばして、ついでに獣人を慰めやらに使用している私を召喚した国の阿呆共もぶっ飛ばして、私は奴隷たち全てを解放した。
二度とその精霊魔法が使われない様に、精霊達にキツク言い渡し、ついでに「呪文を唱えたら唱えた人間の一族ごと滅ぼす」と全人類に向けた脅しもかけた。
いやぁ、あの頃は若かったな、私。生かしてやるなんて優しすぎでしょ。
・・・・閑話休題。話思いっきり逸れたなぁ・・・。
ルガが連れて来てくれたのは、そんな獣人達の国。
確かに、自分たちを良い様に利用していた人間なんかの国に居たくなんかないよねー。
うんうんと頷いてしまうのはとても他人ごととは思えないからだ。
ちなみに、そんな獣人の国と人間の国は険悪で戦争中・・・・と言う訳ではないそうだ。
またまたレディ曰く、獣人達の国のトップは「人間と争うのも馬鹿馬鹿しい」という考えらしい。
大人だなーと感心せずにはいられない。
―くぅぅぅん・・・・―
項垂れて背中を大きく丸めているルガを撫でながら私はつらつらとそんなことを考えていた。
私の「お願い」を上手く叶える事が出来なかったのが悲しいらしいルガはずっとこんな調子で話しかけても「くぅぅぅん」としか言わないのだ。
「ルガ、そんなに落ち込まないで。」
ぽんぽんと背中を叩いて慰めてみるが相変わらず浮上する気配は無い。
私の言葉が足りなかったのが悪いのであって、ルガは全く悪くないのだけどねぇ。
「あの痴態を見ていた人たちから遠ざかれれば何処でも良かったのよ。だからルガ、そんなに気にしない気にしない!」
―くふぅん・・・―
駄目だ、これは。。重症だ。
どれだけ慰めて見たところで、ルガは結構頑固なのでしばらくは浮上しないだろう。
早々に諦めた私はルガを見守ることにして(還すのもアリだが、一人は何となく嫌なので)、獣人の国に入国する事に決めた。
獣人達は人間に比べれば全然まともだ。
喧嘩っ早い・・・という難点もあるがそれには個人差があるし、質の悪さから言えば人間の方が扱いづらいだろう。
「さって、入国できるかなー?っと」
奴隷から解放された獣人達が作った村に私は獣人の救世主として出入り自由だったのだが、しつこいようだが500年だ、500年。
自覚は無いが現実、私の常識は500年前のものだ。
通じるのか?・・・・・・通じないと思うんだが、どう??
―きゅうん??―
私の自問自答にルガが何?と言わんばかりに不思議そうに首を傾げている。
気にしなくていいよー。と伝える為にわしわしと首元の柔らかい毛を撫でてやる。
悩むだけ無駄だ。
行ってみて追い返されるなら素直に下がればいいし、入れたら入れたでご飯食べて宿とって寝ればいいし。
困る事は特に無いし、入国できても出来なくても問題はない。となれば特攻あるのみ!よね。
○
・・・結論から言おう。
入国は出来た。でも、問題は大有りだった。
というか、問題しか無かった。なんぞ、この状況は。。。
こんな事になるなら追い出された方がまだマシだったと思う。贅沢せずに野宿すればよかったと激しく後悔。
私は「はふぅ・・・」と溜息をつくしかない。
目が覚めてから一日しか経っていないというのになんだというのか。
厄日か?そうか厄日なんだな????
精神の安定の為に落ち着いた風に傍らに佇むルガを力の限り抱きしめる。
全力で抱きしめているというのに、ルガは苦しそうな素振りを欠片も見せない。むしろ嬉しそうに尻尾をブンブン振っている。
癒されるよ、るーちゃん。とゆうか、アッシー君達だけなのかね、私の味方は・・・。
今のこの状況、私には理解不能だ。
だって、12~3人程が私とルガを囲む様にして跪いてるんだよ??
そう、跪いているのだ!
・・・大事な事だから二回言いました。
どうしてこうなった。いや、むしろこうなるべくしてこうなっているのか??
「ようこそお越しくださいました、我らが救世主」
そう、跪いている獣人の一人が言う。丸い耳にふわふわの金髪と尻尾。多分、獅子の一族かな?
・・・・てか、何所かで聞いた事のあるセリフだなーと思ったらあれだ、召喚直後にあのいけすかないベリオ王国の王に言われたセリフにそっくりだ。
おっけー、わかった。これは嫌がらせなんだな?
獣人の国を滅ぼしてしまえ☆という神のお告げなんだな??
『そんな事言ってなっ・・・』
レディの声が頭に響いた気がするが華麗にスルーだ。
勝手に頭の中で喋ってんじゃないよ、カスが。
どいつもこいつもホント、良い根性してる。許すまじかな。
それにしても召喚されてから今まで良い事一回でもあった覚えが無いのだが。
いや、多分あっただろうが嫌な事がそれら全てを掻き消してしまっている。
なんか、自分が不憫すぎて泣きそうだ。
怒りにふるふると身体を震わせる私に気付いたらしい獣人達が慌てたように何が悪かったのかを尋ねてくる。
何が悪かったかって??全部だよ、ぜ ん ぶ !
入国手続きの直後攫うようにして城にまで連れて来て置いて「何が悪かったか」等と聞いてくる奴らの神経が知れない。
抵抗しようにも、頭の中でレディが『待って!ちょ、待って!!話聞いてあげて!!』等と喧しく頭の中で話すもんだから滅ぼ・・・失敬、抵抗する暇も無かった。
あ、なんでレディの声が聞こえるかっていうと、私の物騒な考えに勘付いた獣人を気に入っている彼女が私を止めようと躍起になって念話を飛ばしてきたからだ。
獣人の頭に生えた獣耳やら尻尾がツボなんだって。・・・正直知ったこっちゃないよ、そんな事。
ちなみに、私が誘拐もどきを食らっている間ルガは私を抱き上げた(細かく言えばお姫様抱っこ)獣人の横を並走するだけだった。
だいぶ昔にした、危害を加えるつもりのない相手を勝手に攻撃しないことという私の指示を律儀に守ってくれているらしかった・・・のだが。
あまりの驚きに硬直して声が出なかった私も私だが、ルガよ、今更だけどこう、もうちょっーと柔軟性というものをもってくれないだろうか?と思ってしまう私は贅沢なんだろうか。
・・・・閑話休題。
念話でのレディの話によると私を散々利用した人間が大嫌いな神々だが、獣人は別なのだそう。
基本なんにでも愛され体質な私に獣人は優しかったからね、多分そのせいだろうと思う。
人間は俗物的な思考がかなり強いが、神獣の血をひく(という伝説がある)獣人達は神獣程ではないにしろとても純粋で誠実だったから少なからず私も信用してたし。
でもそれも結局は500年前の常識だ。
500年後の獣人はその範疇では無いらしいな、と残念に思いつつ全力の抵抗をしようかと魔力を集め始めたところで『だめぇぇぇぇぇぇええ!!』というレディの叫びが頭ん中に轟く。
・・・・・この声が聞こえるのが私だけ、というのはあまりにも酷い仕打ちだと思う。おい、誰かこの苦しみを一緒に分かち合え。
「・・・・・五月蠅い、ホントに」
ポツリと口をついて本音が零れた。ちょっと黙っててくれるー??とレディに対してちょっとばかし本気の殺意が湧いた。
私の呟きは極々小さいものだったのだが耳の良い獣人達には充分な声量だったらしく、ビクゥッ!と跪いたまま彼らが身を竦ませる。
呟きはレディに向けてのものだったのだが、黙ってくれたなら丁度いい。
状況・・・・説明して貰いましょうか????
ちなみに、
姫ちゃんの愛され体質は人間にも有効ですが人間は欲にまみれている為、強大な力を持つ姫ちゃんを我が物しつつも良い様に利用しようと躍起になるんですねー
なので姫ちゃんにも姫ちゃんを愛するあらゆる者達にも基本嫌われております。。
勿論、そんな人間ばかりな訳ではないのですが姫ちゃんに近づくものはみんなこんなんばっかりだった為、今では人間と言う種族丸ごと神様やら精霊やらに嫌われてます。
連帯責任ってやつだぁね。。
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あーんど
感想頂けたら励みになりますので是非お願ry←自重w
あ、あと。。
お気に入り登録が300件突破したらお礼になんか閑話をいれようかなーと思うのですが、どうでしょうか??
是非ご意見を頂ければと思うのですが・・・・どうでしょうか???
詳しい事は活動報告にて書かせて頂きますので、よろしかったらそっちも見て行ってください┏●))ぺこんちょ