表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/11

大事なことは落ち着いてOHANASHIするが吉

宣言しておいてこんだけ遅れるってどんだけ・・・・

恐ろしきかな、スランプwwwwwww


ちょっと・・・というかかなり短いですが、次話を早め(たぶん今日中)にあげますのでご容赦ください~~(´;ω;`)

なんともお間抜けな私の声に全員が振り返った。

それぞれの顔には「何言ってんだこいつ?」とわかりやすく書いてある。

まぁ、この状況、この空気の中で「晩御飯はなにがいいー?」みたいに呑気な声で質問されたら誰でもこんな顔になるか。

痛いほどに突き刺さる視線を豪快に無視しつつ、私は顔色なく倒れている獅子族の男をピッと指差す。


「コレに生き返ってほしくない人ー」


いまだに状況を理解しきれていないらしい獅子族の方々を置き去りにして淡々と聞くと、間髪おかずにクロノスがサッ!と手を挙げた。

気配で精霊神達が手を上げる気配もある。ふむ、合計8票・・・と。

心の中のメモ帳に票数を書き込み、いまだ呆然としているらしい獅子族の方々をぐるりと見渡す。こっちは0。


「じゃあ次、生き返ってほしい人ー」


私の言葉に素早く手を下ろす創造神と精霊神達。おまいら子供か!と突っ込んでやりたい衝動をなんとか押し殺す。

状況をつかみ切れていない方々は私の問いかけを消化しきれていないのか、手が上がらない。お、なんだこっちは0票かと心の中のメモ帳にメモしかけたとき


『馬鹿どもぉぉぉぉぉおお!!!さっさと手をあげんかぁあ!!!!』


と声が轟いた。

あまりの衝撃に頭が揺れ、目の前に星が散る。

ぐわんぐわんと回る頭に手を添えて吐き気をどうにかこうにか噛み殺しつつ、声の正体である阿呆・・・失敬、レディに本気で殺意がわいた。

アイツ、私と心話が繋がった状態で大声で神託を下しやがった!!!


ここで、ちょっとした余談。

心話はテレパシーみたいなもので、伝えたい相手にのみ頭の中にその声を響かせる手段で、神託は、スピーカーを通して神が自らの意思を複数人に伝えるときに使う手段。

ようは、心話は特定の人の頭の中に声を届ける手段で、神託は特定の場所に声を響かせる手段。なのだ。


・・・・閑話休題。話がちょっとばかり逸れた。


まぁ、つまり私は今頭の中からも耳からもこの大音量な声を受信してしまった状態なのである。

常であれば、心話と神託は別物だから一緒くたになることはないんだけど、よっぽど慌てていたらしいレディは制御を忘れて無我夢中で叫んだらしく。

私も咄嗟のことで心話を切ることが出来ずに諸に受信してしまったからその破壊力と言ったら。

禁忌である神殺しでさえも成し得てしまいそうな程だ。


私の殺意を感じ取ったのか、レディが怒涛のごとく心話で涙ながらに謝罪の言葉を述べてくるが無視してガチャ切り。

顔を上げて再度一同を見回してみれば、先ほどの声に後押しされたのか、それともあまりの声のデカさに条件反射で反応したのかは定かではないけれど、さっきまでオロオロしているだけだった獅子族のお偉いさん方が全員、手を上げていた。


ひぃ、ふぅ、みぃと数えて、全部で12票。

いや、さっきの反応からしてレディもこちら側だろうから全部で13票か。

圧倒的に生き返ってほしい側の勝利である。


私自身はもう、「どっちでもいいや」な心境なので多数決に乗っ取ることにした。

人間、川の流れに身を任せるのが一番楽なのだ。



「・・・・私はいったい・・・・?」


ちょちょいと蘇生魔法で生き返らせてあげると、獅子族の・・・ってもう面倒だな。レオでいいよ、レオで。

一回死んで生き返るというちょっと乱暴な精神旅行を果たしたレオ王子は副作用で記憶が飛んでしまったらしい。

まぁ、そのくらいで済んでよかったねと私は言いたいが言わないことにする。本来の私は空気を読める子なのだ。


依然、私を後ろから羽交い絞め・・・ならぬ抱きしめているクロノスの腕をポンポンと叩いて上目づかいで見つめてから可愛い子ぶって「離して?」と小首を傾げる。

「喜んで!!!!」と叫ばんばかりに腕を離すクロノス。

ふっ、ちょろいな。


タタタッと上体を起こした状態でぼんやりとした表情をしているレオ王子のそばに駆け寄った私は、彼と目線を合わせる為にしゃがみ込み


「さて、落ち着いてOHANASHIしましょうか????」


とにっこりと微笑んだ。


読んでいただきありがとうございました。

誤字脱字の指摘、絶賛受付中。お気づきの方がいらっしゃいましたら是非ご指摘ください。

タグに超亀更新と超超不定期更新を追加しようか本気で悩み中であります←


今日中にもう一話あげる予定・・・ではありますが、はてさてどうなりますことやら。。。。


渡りガラス様、宣言通りに更新できなくて申し訳ありませんでしたぁ~~~~~。゜(゜´Д`゜)゜。




ガチャ切り→受話器を勢いよくおいて通話を無理やり切ること

      切る際にガチャ!と音がすることから。


普通に使われている言葉かどーか分からなかったので解説してみたりして。。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ