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プロローグ


素敵なくらいの見切り発車です。

他の小説が行き詰ってしまった為にちょっとリハビリで書き始めました。

一応ちょいちょい復活し始めてるので他小説に関しましては、もうちょい待ってくださいorz



身体の中の魔力を凝縮させ、私は文字通り心血注いで封印魔法を完成させた。

目の前の魔王が悔しそうに苦悶の表情を作り上げ、呪詛の言葉を吐いてくるが、そんなものが無くても私の命は尽きる寸前だ。無意味以外の何物でもない。

後方から私の名前を呼ぶ誰かの声がするが、それに返事をする力も気力ももう私には無かった。


あぁ、これでやっと終わるのか。


そう思ったら、魔王を道連れにして死ぬのも悪くは無い事のように思えた。

この世界に召喚されて早3年。15だった私ももう18になった。

「魔王を倒してくれ」などという勝手な理由で私を召喚した他力本願な異世界の国に抵抗していた最初の頃を思い出す。

なんでこんな国の為に!と心底思ったものだ。




・・・・でも、私は恋をしたんだ。


全てを捨てても良いと思えるような恋を。

その人を守るために、彼を生かす為に私は一生懸命、戦った。

彼と恋人同士という甘い関係になってからは、彼と共に生きる為に、平和な世界を作る為に、戦った。


でも、平和な「日本」という国で15年間生きていた私だ。

「恋の為」という感情だけでは戦場はあまりにも辛すぎた。

戦って、命を奪って奪われて。疲弊していった私はやっとのことで今日を迎えられたのだ。


「魔王の封印」


これを成せば、きっと幸せになれると思っていた。

やっと穏やかに彼と生活できると。

・・・・でも現実はそんなに甘くなくて。

強大な力を持つ魔王を封印する為に私は全力を注いで、もはや身体は空っぽ状態だった。



あーあ、私、死んじゃいそう


そんな虚脱感が身体を包む。

彼と共に過ごしたかった。

彼と共に生きたかった。

なのに、その願いは叶いそうもないのだ。残念すぎる。


泣かないで

哀しまないで


私が死んでも貴方は幸せになって・・・・


そう思いながら力が抜けていくのに抵抗せずに瞼を閉じようとしたところで私は見た。


見てしまった。









封印魔法の影響で出来たクレーターの淵で


私が恋した彼と

この異世界での唯一の親友と呼べるような存在の彼女が


寄り添い、口づけあっているのを。














読んでくださりありがとうございました。

誤字脱字などにお気づきになられた場合は、是非教えていただけると嬉しいですww


連続投稿します。



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