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真実は必ずしも明らかにしない方が良い ②

● ?

目を覚ますと部屋は暗く、何時なのか全くわからない。腕時計もよく見えず、スマートフォンも周囲には見当たらなかった。どうもおかしい。


ここはどこだろう?


どこにいるのだろう?


というのも、自室で眠っていて目覚めたのであれば目覚まし時計であるとか充電器、電気をつけるためのリモコン、その他大事なものなどの配置を大抵の人は把握している。しかしそれら全てを見つけることが出来ず、また、ベッドに普段は眠るのだが、どうも違う。全身に痛みがある。


天井を見上げているようだが、それすらも暗くてよく見えなかった。


なんとなく「知らない天井だ」と有名になりすぎた言葉を呟いてみた。7秒、数えた。その間、息を止めていた。誰も何も返事をしない。


少なくとも独りのようだ。


痛みに耐えつつ身体を起こし、周囲を手で探った。眼鏡さえあればどうにかなるという思いで探したが、どこにもなかった。それにしても何だろうこれは、木の板?と思われるものが自分の肩のあたりにある。目を凝らしてよく見てみた。木の板の上に布団があった。


ああ、そうか、わかった。ベッドから僕は何かしらの理由でもって落ちていて、そこで眠っていたのだな!なるほどなるほど、なあんだ、全然「知らない天井」なんかではなく「知っている天井」だったのか。とそこまでは良かったのだけど、ベッドの配置に違和感があった。


ベッドから落ちたのであれば左手側にベッドがあり、右手側は1メートルほどのフローリングとなっているはずだ。


ところが左手側にベッドがあるのは間違いないのだが、右手側が壁になっている。壁が移動するはずはない、ベッドが壁側に移動したと考えることが妥当?


そんなことはあり得ない。つまり思っている配置とは逆になっている。


あらあら、いよいよこれはおかしいね。とベッドの上によじ登り、ああ、そういうことかとすぐに理解した。


まず部屋にベッドをどのように配置しているかというと。


ベッドの上に仰向けになると、左手側が壁。ピッタリとベッドを壁にくっつけている。枕の上のほうもまた壁だ。そして右手側の壁には手を伸ばしても届かない。フローリングだからね。


ベッドから落ちて僕が眠っていた場所は一体どこだったのか。


そこはベッドから左手側、つまりベッドと壁との間だったのだ。


そしてベッドの配置に違和感があったのは、左手側にベッドがあり、右手側が壁になっているということだった。


そのような状況になるには?


簡単なことだった。実際にやってみたら良いよ。全くおすすめしないけど。


まず枕に足を乗っけて、その状態で眠る。すかさずベッドと壁との間に落ちる。そしてそのまま眠る。そうすると左手側にベッドがあり、右手側には壁があるはずだ。


謎がひとつ解けましたね!


いやぁよかったよかった。一件落着。


真実はいつもひとつ!


僕はどうやらそうやって、枕に足を乗っけて眠ったのだろう。阿呆なやつだな。


そして、部屋が少しずつ明るくなって来た。日が登り始めたようだ。ということは今は朝だ。眼鏡はどうしても見つからなかったので、スペアの眼鏡を探して掛けた。白縁の眼鏡だ。この眼鏡は度が強すぎる上に乱視を矯正するものがない、という眼科医の指示で、別の眼鏡を作ったのだった。


先ほど目が覚めたとき、自分がどこにいるのか混乱したが、それでも「知らない天井だ」などと独り言を呟くほどの余裕はあったのだけど、眼鏡をかけて世界がはっきり見えるようになると、目覚めた時よりも激しく混乱した。


パニックに陥り呼吸が乱れ、どこかに人がいるような気配を感じて、部屋を見回した。


誰かいるように感じるのはパニック発作の時にいつも感じるものだと知っているので、まずは呼吸を落ち着けることにした。死ぬかと思うくらい苦しい。僕の場合、これが2,3時間しないと回復しない。

しかし、これはどういう状況なのだろう。部屋が散らかっているのはいつものことだ、度を越えている散らかり具合だ。


そして気味が悪いことに、部屋にあるものの、あらゆる「ネジ」が外され、分解されていた。


そんなことある?マジで?

時計を見た。6時30分。


日付は……スマートフォンを手に取った。


2022年7月12日……


目を覚ますと部屋は暗く、何時なのか全くわからない。腕時計もよく見えず、スマートフォンも周囲には見当たらなかった。どうもおかしい。


ここはどこだろう?


どこにいるのだろう?


というのも、自室で眠っていて目覚めたのであれば目覚まし時計であるとか充電器、電気をつけるためのリモコン、その他大事なものなどの配置を大抵の人は把握している。しかしそれら全てを見つけることが出来ず、また、ベッドに普段は眠るのだが、どうも違う。全身に痛みがある。


天井を見上げているようだが、それすらも暗くてよく見えなかった。


なんとなく「知らない天井だ」と有名になりすぎた言葉を呟いてみた。7秒、数えた。その間、息を止めていた。誰も何も返事をしない。


少なくとも独りのようだ。


痛みに耐えつつ身体を起こし、周囲を手で探った。眼鏡さえあればどうにかなるという思いで探したが、どこにもなかった。それにしても何だろうこれは、木の板?と思われるものが自分の肩のあたりにある。目を凝らしてよく見てみた。木の板の上に布団があった。


ああ、そうか、わかった。ベッドから僕は何かしらの理由でもって落ちていて、そこで眠っていたのだな!なるほどなるほど、なあんだ、全然「知らない天井」なんかではなく「知っている天井」だったのか。とそこまでは良かったのだけど、ベッドの配置に違和感があった。


ベッドから落ちたのであれば左手側にベッドがあり、右手側は1メートルほどのフローリングとなっているはずだ。


ところが左手側にベッドがあるのは間違いないのだが、右手側が壁になっている。壁が移動するはずはない、ベッドが壁側に移動したと考えることが妥当?


そんなことはあり得ない。つまり思っている配置とは逆になっている。


あらあら、いよいよこれはおかしいね。とベッドの上によじ登り、ああ、そういうことかとすぐに理解した。


まず部屋にベッドをどのように配置しているかというと。


ベッドの上に仰向けになると、左手側が壁。ピッタリとベッドを壁にくっつけている。枕の上のほうもまた壁だ。そして右手側の壁には手を伸ばしても届かない。フローリングだからね。


ベッドから落ちて僕が眠っていた場所は一体どこだったのか。


そこはベッドから左手側、つまりベッドと壁との間だったのだ。


そしてベッドの配置に違和感があったのは、左手側にベッドがあり、右手側が壁になっているということだった。


そのような状況になるには?


簡単なことだった。実際にやってみたら良いよ。全くおすすめしないけど。


まず枕に足を乗っけて、その状態で眠る。すかさずベッドと壁との間に落ちる。そしてそのまま眠る。そうすると左手側にベッドがあり、右手側には壁があるはずだ。


謎がひとつ解けましたね!


いやぁよかったよかった。一件落着。


真実はいつもひとつ!


僕はどうやらそうやって、枕に足を乗っけて眠ったのだろう。阿呆なやつだな。


そして、部屋が少しずつ明るくなって来た。日が登り始めたようだ。ということは今は朝だ。眼鏡はどうしても見つからなかったので、スペアの眼鏡を探して掛けた。白縁の眼鏡だ。この眼鏡は度が強すぎる上に乱視を矯正するものがない、という眼科医の指示で、別の眼鏡を作ったのだった。


先ほど目が覚めたとき、自分がどこにいるのか混乱したが、それでも「知らない天井だ」などと独り言を呟くほどの余裕はあったのだけど、眼鏡をかけて世界がはっきり見えるようになると、目覚めた時よりも激しく混乱した。


パニックに陥り呼吸が乱れ、どこかに人がいるような気配を感じて、部屋を見回した。


誰かいるように感じるのはパニック発作の時にいつも感じるものだと知っているので、まずは呼吸を落ち着けることにした。死ぬかと思うくらい苦しい。僕の場合、これが2,3時間しないと回復しない。


しかし、これはどういう状況なのだろう。


● 2022年7月12日!

ふかがわゆみ。お付き合いをしている彼女、ということになっている。なので、Sheではない。GirlfriendもしくはPartnerだ。

彼女に電話しようと思い立った。

この状況を説明して何が起きているのか一緒に考えてほしかった。朝早くにLINE通話を初めたのだけど、ちゃんと出てくれた。


「ねえ、こういう……その、色々なもののネジが外されて分解されるなんてのは異常事態だよね?でもさ、これってよく起こることなの?」

「全くといっていいほど起こらない出来事よ」

「そうなの?しかし、ふかがわゆみ。君は、どうも平然としているように思える」

「それは……こうなる予兆みたいなのを感じていたから」

「そうなのか、ふかがわゆみは色々な出来事に出くわして、日々成長しているんだね」

「それはそうね……でも、今は自分のことだけを考えて」


でもまあひとまず、部屋には自分以外誰もいなくて玄関の鍵も閉まっていることを確認した。

状況を彼女に説明し、それを聞いてくれた。僕は異常な状況であることを認識しているが、少し安心したからか、急な眠気が襲ってきてそのまま眠ろうとベッドに横になった。パニックを起こしたあとなので、疲れ切っているのもある。


今は7月12日の夕方、16時ごろだとしっかりと覚えて。


「あの子は……」となにやらあらわれるが、そこから自身の呼吸についてのみ考えて「間もなく眠りにつくだろう」と、声に出して呟いた。


● 2022年7月13日

僕は依存症者(アディクト)であり、それは現在進行系である。しかし今は昔ほどコデインは服用していない。


24歳くらいの時に本格的にコデインに依存した。コデインは風邪薬に含まれて市販されており、ブロン錠をはじめ、ブロンカリュー、ブロン液、他にも競合他社の市販薬が販売されていた。


毎日それらをかなりの量、オーバードーズするものだから、1日で7000円前後は飛ぶ。


また、ベンゾジアゼピン系の処方薬にも依存していた。


フルニトラゼパム(ロヒプノール・サイレース)を1日で1シート服用するなど、ぶっ飛んだことをしていた。1シート服用しても眠れなかった。僕は口と鼻がいつも真っ青になっていた。なんで鼻が青くなるかというと、知っている人はいるね。


フルニトラゼパムは海外でレイプドラッグとして使用されることが多かったため、日本ではこの薬品に色をつけた。例えば誰かを昏睡状態にするためにフルニトラゼパムを飲ませようと考えて混入しても、飲み物が真っ青になる。

また、その飲み物を最初から青いブルーハワイに混ぜてみるとする。それを飲んだ人は、口が真っ青になる。それによって、犯罪を抑制しようとした。効果はあっただろうか。あったかもしれない。けれども他の眠剤を多く磨り潰してフルニトラゼパム以上の効果を出すことは理論上可能である。あまり意味はなかったのではないだろうか。

フルニトラゼパムは海外の多くは「麻薬」に分類されており、持ち込むことは出来ない。持ち込んだとしたら麻薬所持で捕まる。そんな薬剤だ。


さて、どうやら昨日眠りについて、まるまる1日経過していた。


7月18日の7時。23時間眠ったようで、それはよく自分の身に起こる過眠だった。たまにあることで、それよりも逆に眠れない日のほうが圧倒的に多かった。睡眠導入剤を処方されていたが、それでも眠れない。重度の不眠症で、眠れない日は横になって目を瞑っても2・3時間意識があるので、その時間がもったいなく感じた。いっそのこと眠らないと決めて起きているほうが良い。


目が覚めたあとに分解された物を改めて観察した。


大事なラズベリーパイが分解されており、その他にも服をかけるためのハンガーラックのキャスター部分のネジが外されていたり、電気ケトルも分解されてネジが周辺に転がっていた。そのせいで部屋の中は様々な物で散らかっていた。


失くなったものは特に思い当たらなくて、金も盗られていないし、むしろスマホの携帯式充電器が増えている。1つしか持っていなかったと思うのだけど、それが4つ置かれている。これは犯人が残した重要な手がかりだ。もしくはなんらかのメッセージかもしれない。


それにしても犯人はどうして「分解する」ということに固執しているのだろう?


人の物を分解することによって狼狽する姿を眺めて快感を覚えるようなヤツなのかもしれない。放火犯と似たような部分がある。


緊急性はないが、110番に連絡することにした。緊急性がない場合にどこに連絡すべきなのかがわからなかった。


電話をかけ、名前などの情報を説明し終わると、


「わかりました、ではすぐにお宅に伺いますので」


とオペレータは答えた。


● お蔵入り

結局、自分一人では結局何もわからなかった。誰が犯人なのか。わからなかった。


律暁(げんりつあき)さんの経過

以下、ふかがわゆみが僕の状態について記録したものだ。僕はこれを見て恐ろしくなった。全て記憶にない。


【要旨】


「泥棒に入られて部屋がめちゃくちゃ」だと言っていたが、のちに自分でやったかもしれ ないことが発覚(解離?)

つい最近友人を亡くしたことが関係している可能性

12 時間〜24 時間の過眠を繰り返している


7/10(土)

声に抑揚と感情がない

喋り方がゆっくり

会話は普通

21:00 頃から 7/11(日)3:00 頃まで過眠に入る


7/11(日)

一度 3:00 頃連絡が入るが、その後 7/12(月)の 15:00 過ぎまで過眠する


7/12(月)

15:00 過ぎ頃連絡が入る、1時間程通話するもその後 7/13(火)の 17:00 まで連絡取れず


7/13(火)

17:00 頃「泥棒に入られた。警察がまともに取り合ってくれなかった」という主旨の電話 がかかってくる。

声に抑揚がなく、話し方もゆっくり

私がバイト中であると事前に言ってあり、またかかってきても「出られません」とメッセ ージを送っているのにも関わらず、深夜に何度も玄さんから電話がかかってくる


7/14(水)

5:30 頃「どろぼうはいった」と LINE がくる

話が噛み合わず、時々訳の分からないことを言われる(「私の時間は 8:30.94 です」など) ・電話すると、声に抑揚がない

呂律が回っていない

12:30 頃「俺もう死のうと思って」と電話がかかってくる

「部屋に自殺するための道具が2個ある」といい、「それは何?」と聞くと「バールのようなもの」と返ってきた

「どうしてバールと自殺が関係あるの?」と聞くと「わからない」と言う

会話が噛み合わず、何を言っているのかこちらが理解できない

「充電がなくなる」と何度も言っていたが、充電するという動作を思いつかない

私が東横惠愛病院及び精神科救急医療情報窓口に電話する


7/15(木)

0:00 頃電話がかかってくる

声の調子や抑揚が元に戻っている

話の内容もちゃんと噛み合っている

「夢の中にいるみたい」と言う(離人感?)→本人はこの発言を覚えていない

11:30 頃から 7/16(金)11:30 頃まで過眠に入る

私から玄さんのご両親に電話で事情を説明する


7/16(金)

「寝た記憶がない」と言い、部屋の中がぐちゃぐちゃであることや 1 日眠っていたことに強い戸惑いを覚えて混乱している様子

「入院はしたくないけど入院するレベルだろうな」と言う

12:00 頃から 7/17(土)の 4:00 頃まで眠る


7/17(土)

7:00 頃電話をする、その後 7/18(日)7:00 まで眠る


7/18(日)

最近友人が亡くなったことを 9:00 に思い出す

亡くなった友人の連絡先を自ら知らないうちに削除していた

PC を破壊したのが玄さん本人である可能性が浮上(解離?)


7/19(月)

声も話の内容も普段どおり

一週間ほど静養することを決める


泥棒について

玄さんの話を総合してわかっていること


7/13(火)の夜〜明け方までの間に入られた?→全て自分でやった可能性が浮上

ラズベリ ーパイ(シングルボードコンピュータ)を自分で分解している記憶が薄っすらとあるらしい ・寝ていて気づかなかったが、起きたら部屋が荒らされていてぐちゃぐちゃだったこんな話がある。以下、LINEでのやりとり。

コード類は全て断線→のちに本人の勘違いと判明

VAPE やモバイルバッテリー、お守りなどがなくなっている→VAPE が見つかる

ゴミ箱の位置が動かされている

PC が壊れている→自分で壊した可能性

知らない箱が部屋にある

物干し竿が部屋にあって服が散らばっている(本人は物干し竿を当初“知らない棒が部屋にある”“自殺するための棒”などと表現)

情報提供:深川 由美


連絡先:090-1234-1234


※ 読売新聞ニュース 2022年6月27日

「オーバードーズ」と呼ばれる市販薬の大量摂取で意識を失った**神島亜佑美さん(38)**を放置したとして、警視庁池袋署は27日、川崎市麻生区上麻生、医師、斎藤浩二容疑者(48)ら男3人を保護責任者遺棄容疑で逮捕したと発表した。神島さんはその後、死亡。若者らを中心に問題化しているオーバードーズは危険性が高く、警視庁などが注意を呼びかけている。


容疑者  ( 保護責任者遺棄の疑い)

斎藤浩二容疑者(48)  医師

村木玲雄容疑者(24)  無職

谷岡聡 容疑者(33)  無職


■ 市販のせき止め薬を大量に服用

警視庁発表によると、齋藤浩一容疑者ら3人は2021年6月11日朝、東京都豊島区のホテル一室で、職業不詳の神島亜佑美 さん(当時38歳)が市販のせき止め薬を大量に服用して 昏睡こんすい 状態になったのに、救急搬送などの措置を取らず放置した疑い。


「寝ているだけかと思った」

逮捕はいずれも2022年6月25日。調べに斎藤容疑者は「寝ているだけと思った」と容疑を否認し、他の2人は認めている。


■ 出会いはSNS

斉藤容疑者ら3人と鹿島さんとは2018年、Twitterで知り合い、その後、鹿島さんがLINEグループを作成。

約30人のメンバーがいるというこのLINEグループを通じて、去年6月、鹿島さんらは豊島区内のホテルに集まり、精神的な苦痛を和らげたり、高揚感を得る目的で、各自が持参した市販薬を大量に摂取していた。


■ せき止め薬を一度に40~100錠以上摂取

添島さん(38)は、せき止め薬を少なくとも一度に40錠以上摂取し、さらに酒も飲み、翌朝、こん睡状態になったが、 斎藤容疑者らはホテルから立ち去り、2021年6月11日夜に119番したが、添島さんは搬送先の病院で死亡が確認された。死因はせき止め薬の成分による中毒死。


■ ストレス解消のため

薬を過剰摂取する、いわゆる**“オーバードーズ”**。


医師の斎藤容疑者は、「ストレス解消のために、大量に薬と酒を飲むようになった」と話している。


■ 若者に広がる「オーバードーズ」

簡単に手にうできる市販薬の**「オーバードーズ」**は今、若者の間で急速に広がっている。


薬物の使用経験がある人を対象にした調査(全国の精神科医療施設における薬物関連精神疾患の実態調査)では10代の場合、市販薬の占める割合が

▼2016年 25% ▼2018年 41.2% ▼2020年 56.4% と4年間で2倍以上になっている。


● 真実❶

記憶にないのだが、僕は、ふかがわゆみの友人、黒緑子に電話をかけて、圧倒的恐怖な暴言を吐きつづけ、泣かせたらしい。


他にも僕が師匠と慕う親友に対しても同じように通話し、泣かせた。


黒緑子はその振る舞いについて「極めて暴力的・高圧的」であったと解説した。


そして、一番大切な人を傷つけてしまった。


全て僕は覚えていない。判明したことは、僕ではないヤツが僕の中にいるということだ。


解離性同一性障害。昔は多重人格とかよばれていた。そんなこと冗談だと思っていた。あり得ない、嘘だろう、と。


しかし、まさに**わたしはDID(解離性同一性障害)**であった。


この真実は極めて強烈な精神的ダメージを負うことになった。


僕は壊れている。


原因はわからない。何を起こすかわからない。ヤツになった状態で人を殺すかもしれない。


どうしようもない。この真実を抱えて、生きていくかない。


ふかがわゆみには感謝の気持ちと謝罪の気持ちが混ざっている。


そして神島亜佑美は死んでしまった。事実だ。


2022年、7月。僕はDIDだということが判明。


● 2023年3月14日

ハチガツちゃんという子の家に行った。そして、初めて人の眼の前で解離した。


気がついたら彼女は泣いていた。パニックになりかけたけど、これは解離したんだとわかった。けれども、解離していたから僕は悪くない、とんなことは考えちゃいけないと思う。自分自身のせいだ。


とにかく「ごめん、ごめんね」と謝り続けた。彼女は許してくれた。


● 現在

現在、2025年10月。ハチガツちゃんの件以降、解離することはなくなった。


けれどもたくさんのものを失った。返ってこない。


●1 トラウマと向き合うということ

誰しも多かれ少なかれ「トラウマ」を抱えているだろう。一説によると、人は何らかのトラウマ体験を60.7%の人は持っている。


ある嫌な出来事があり、そのことを忘れることができるのであれば何ら問題とはならない。しかし嫌な出来事だけを都合よく忘れることが出来る人はいない。(自己催眠を極めた人であればもしかすると出来るかもしれないですけれども……)


であるから度々その嫌な出来事を思い出して気分全体が落ち込んだりと、何らかの症状が心身に現れてしまう。人が生活を営む上でのことで強烈なトラウマ体験をしたとすれば、それは致命的な精神的外傷だ。頻繁にフラッシュバックを引き起こし、嫌な体験をしている状況と同等の苦痛を感じることになる。


そのトラウマと向き合って自分なりに考えても、解決しないだろう。


◉ 苦痛を比較するな

そのトラウマ体験が「解決する」「気の持ちよう」だと誰かに言われたとして、それで解決するのであれば、それはトラウマ体験ではない。解決しないものがトラウマ体験であり問題となる。


またそのことから「トラウマなど自分にはない」「お前は精神面で劣っている」と言う人が周囲に存在したとしても、その人が常人より(あるいは自分よりも)精神面で優れているということは全くない。


「世界にはもっとひどい貧困があるので現状を耐え忍ぶ」だとか、そういった人々に思いを馳せ比較することで、一種の優越感・安心感を得るようなことがあるが、トラウマ体験についてはそのようにして比較すべき事柄でもない。


同じような出来事であっても、ある人は深く傷つき、またある人は全くなんともないといった事も多くある。


苦痛から解放されるにはどうしたら良いだろうか模索することだろう。


もしそのトラウマと向き合うのであれば、専門家の元で行うべきである。一人でいくら時間をかけて考え込んでも先ほど述べたように解決する見込みはほぼない。第三者からの言葉から導き出される意見が必要不可欠であり、その出来事に対する「認知の歪みを修正する」ということが大切なことだ。


つまり、一人で考え込むのは非常に危険だということだ。


● 真実 ❷

最後に。


?「通話は消すで」


神島「了解ー」


神島「ミュートであがってー」


?「きちがいはおれもきちがいなんで構わないけどね。」


神島「私殺す話になってるw」


?「死なないでしょ」


神島「私今殺されるらしい」


神島「あたおかばっかのオフ会」


?「え、死ぬの?なんまんだぶ」


神島「わからないー」


これは事件当日のやりとりである。オフ会をしている時の会話だ。当然ながら警察は殺人の線で捜査を行ったはずだが、殺人では起訴されていない。僕はもう、疲れ切ってしまった。それに警察が調べで証拠を掴めなかった真実を、僕は明らかにする気力がなかった。そんなエネルギー、ない。


すごく嫌な気持ちにはなった。それに、すごい怒りもあった。


けれども、これ以上はもう、知らないほうがいい。


私はDIDであるという真実を知り、また、神島亜佑美は死亡した。もうそれだけでお腹いっぱいなのだ。


神奈川で最初に仲良くなってくれた友達が、神島亜佑美だった。神奈川で一人暮らしするようになったのは6年前で、誰も知り合いがいなかった。SNSで知り合って、月に1回くらい様々な駅にある喫茶店に一緒に行って、ビールを飲むっていう素敵な友達だった。駅にある酒を飲むお店はビールが高い。だから3杯くらいをゆっくり飲む。


そんなちょっと特別な友達と僕は、9月にピューロへ行く約束をしていた。この場合、約束は反故にされたと言うのか?

そんなわけないよね。

約束は果たすことができなかったのだ。僕は。僕が、だ。僕は生きているのだから。


……。


もう、やめよう。


いつだって真実を追い求めていたけど。

でも「知らないほうがいい」なんて言い回しがある。

生きているとショックを受ける出来事がある。

()()()()()()()()()()()()()……あ、そうか。こういう考えが危険なんだ。そういうことか。逆なんだ。


忘れないよ、神島亜佑美。さようなら。


- 完 -

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