犬のうた
・ある雪の日の思い出
我先と 足跡つけて 駆け出せば
咲き綻ぶ花 白い小路に
・ある雪の日の思い出、そして…
雪遊び 跳ねてはしゃいで 可愛いな
帰ったらすぐ シャンプーだけども
・おさんぽしっぽ
暮早し 臆せず進む ポメは雪洞
・君はまた梵天にも似て
暮明りに 浮かび上がるは 白いポメ
ピンと張った リードは薄茶で
・木枯らしの季節
向かい風 吹きつけポメは 矢印に
短毛チワワに なびく毛はなし
・亥の子の日
犬達を 毛布でふんわり 包み込み
ぬくぬく“おこた”の 一丁上がり
・ぬくぬくな毛玉
熱源は ポメラニアンの 小太朗で
チワワと飼い主 いつもあたたか
・犬と飼い主と秋の味覚
美味しいね お芋に南瓜に 焼きりんご
皆で分け合う 秋のしあわせ
・飼い主は秋の味覚に+α
においだけ 飼い主いつも そう言って
独り占めする バターと蜂蜜
・お留守番は重労働
ありがとう ポメとチワワを 抱きしめて
今日は一日 一緒にお昼寝
・顔に寝癖がつきますよ
フリースを 着込んだモコモコ 飼い主に
顎乗せ熟睡 勤労ポメチワ
・賢いチワワが窓辺にて
冬日向 座布団置いてと 窓叩く
・陽だまりのゆめ
陽だまりの 虹を纏って 丸くなり
微睡む君は 黒き真珠か
・早く散歩に行きますよ
おはようと チワワ囁く 夜明け前
・犬達と暮らすということ
犬二匹 人間一人で 暮らす日々
多数決では 時々、負けます
過去に投稿した『鯛焼は冬の季語』から、犬の俳句と短歌を抜き出してみました。
ポメもチワワもお空へと旅立ってしまいましたが、在りし日の彼らを思いつつ、ちょびっとだけ加筆修正しております。