第八十四話 どこまでいっても変わらない二人。
『この花火大会も二日目となりました!今回もどでかい花火用意してるので期待しててくださいね〜?それと今回は前回とは違った種類の花火も上がるのでお見逃しなく〜!!』
アナウンスが場内に響き分かった直後、夜空に鮮やかな花が咲いた。
「今日も綺麗だねー!」
「そうだね」
「…………この時間が永遠に続いて欲しい〜」
「ん?」
「ああいや何でもない!!」
「……?あ、そういえば何で俺と花火見たいって言ったの?なんなら綾瀬さんを誘ってくる男子とかいっぱい居そうだけど」
「……そう見える?」
「うん」
(そそそそそれって、わわわわわ私がモテてる様に見えるってことぉ!?いやいやいや声かけられてないし!なんなら遠目で見られてるだけだし!!多分避けられてるんだよ私!!!)
それは気のせいなんじゃねえかな、あれこれ誰の声だ?
「い、いや〜特には声かけられて無いんだけどなぁ」
「え、そうなの?」
「そうだよ!?」
「じゃあ尚更俺と来る意味がわからん!!!」
「察しわるーい!!」
「へっ?」
「ああいや何でもないっ!」
(やばい心の声もろ出てた!?)
「私がみなっちを誘った理由、知りたい〜?」
正直まっっったく分からなかったから知りてえ。
「結構気になる」
「そーれーはーねー?」
「………」
「好きだから」
「は?」
「友達として」
「……………………………………なるほど」
………びびったーーーーーーーーーー!
マジで心臓止まりかけたんですけど!?
そう言うのやめてもらっていいですか!!??
陽キャラの方のノリに、陰キャはついていけないんです!!
マジで一瞬心拍数0の時あったんじゃねえかな。
(うーーーーーーー!友達としても好きだけどさー!!!私に勇気を下さーーーい!!!!!)
こうして謎のイベントが過ぎ去り、後はのんびり花火を見て有意義な時間を過ごした。
「ほら見て!あれあれ!!あれが『水上花火』って言うんだって!」
「へえ、そうなんだ…!綺麗な半円だね!!見たことなかったけど、これは凄い」
「ね!…………それにしても、もう夏休みも終わりかあ」
「だね。そういえば綾瀬さん、課題とk———」
「今更言っちゃダメ、タブー」
ぷっ、終わってないんだな。
ちょっとそんな気はしたけど。
そんな話をしてるうちに、気づけばクライマックス。
昨日も見たけど、やっぱりすげえな。
暫く見入っていると、
「………来年も、また来ようね」
なんて声が。
どでかい花火の音に紛れた綾瀬さんの声は、しっかり俺の耳にも届いた。
「そうだね」
「え、聞こえてた?」
「勿論」
「…………そこは聞こえてなくていーのー!!!!」
「そこ『は』って何???」
「はっ!!何でもない!ぶー!!……あ、花火終わっちゃった」
「……あっはは」
「ぷっ」
何か特別な空気感が流れてるわけでもなく、どこまでいってもいつも通りの二人なのであった。
は〜いまーた2週間弱更新空けてゆくぅ!!
……え?物語すっきり読み終わったのに作者の戯言なんて聞きたくない??
まあまあ、そう言わずにさ〜w
てことで、この小説はここで一旦第1章として区切りつけます!
あ、でもこれからも更新はしてくからね!?
だからまだまだ読んでってね!?
(そもそも、この小説を継続的に読んでいる人がいるのかと言う問題点は置いておく)
そういうわけで、これからもこの小説宜しくだZE★




