第六十三話 誕生日明けの学校は辛い
はぁ〜学校だよ………だるいー。
高校ってさ、マジで9割の生徒は行きたくないけど渋々行かされてると思うわ。世間の『高校も実質義務教育』的なやつやめて欲しいー。なら高校まで義務教育にしようや(個人の意見です)。
今日も今日とて足取りが重いぜ…。
「湊ーおはよ〜……」
「おお、裕也か。そのだるい感じ…言わずもがなって感じだな」
「この月曜日の憂鬱さには一生慣れないよな人間って」
「わかる」
こうしていつものように閑談していると(テスト勉強によって語彙力がLv1上がった)、
「みなっち〜おはよー」
「おはよう綾瀬さん」
「昨日の誕生日プレゼント喜んでくれて嬉しかったよ〜!」
「いや本当に良いセンスしてるね綾瀬さんは」
「まあそれほどでも〜(まあ2時間悩んだけどね…)」
「…………お前昨日誕生日だったの?」
「え?ああ、言ってなかったっけか。そう、昨日誕生日」
「お前……俺にも言えよ!!」
「は?」
「言ってくれたら色々お祝いしたのによ!」
「いやそこまでしなくても…男子の誕生日ってこんくらいあっさりしてるもんだろ」
「分かってねぇな〜。あ、ちょうど良いとこに、高瀬川〜櫻川〜」
「ん?」「なになにー?」
「こいつ昨日誕生日だったんだってよ」
「言えよ!」「言ってよ!!」
えぇ…そこまでしてくれるもんなの?いや、嬉しいけどこれが普通なん??絶対こいつらがお祝い精神半端ないだけだろ。
「じゃあどうする?1日遅いけどホームパーティとか用意する?」
「いやいやいやお前の場合規模がデカすぎるわ!俺一人の誕生日にパーティなんか開くな!富豪か!!」
「わかった。じゃあ今日は四人で放課後デートしよう」
「男だけのデートとかカオスすぎるわ」
「じゃあそういうことだから、放課後16:30ね。皆もこの時間でいい?」
「いいよ〜」「りょーかい」
「じゃ、よろしく〜」
「え、ちょ…」
そう言い残し三人は何故か満足げな顔をしつつ席に戻っていった。
「すごいお祝い精神だな皆」
「それくらいみなっちは皆から感謝されてるって事なんじゃないかな」
「そんな感謝されるほどのこととかしてないけどな…」
「いや、みなっち結構さりげない気遣いとか出来る方だし、自分が気付いてないところで恩義を感じたり、好意的に感じてる人もいると思うよー?」
「そうかな…?」
「そういう無自覚なところは良くないけど……」
最後はボソボソ声でなんか言ってたけど流石に聞こえなかった。でもそう……なのか??
あと、俺のことを好意的に感じてる人はマジで目が節穴すぎると思うからそこだけは否定しておく。
ちなみに俺の場合、今年だけ何故か男友達(読者好き、殆どのジャンルを読む)から誕生日プレゼントとして池澤夏樹さんの『スティル・ライフ』をくれました。チョイスが謎。まあ面白かったしいっか。
代わりにラノベを三冊誕生日プレゼントであいつにあげよう(1/25?あいつの誕生日忘れたわww)
てか95%の確率で家族以外から誕生日を祝われることはありません安心しましょう。なんなら女子に祝われることなんて万に一つもございません。
俺の小説を読んでる人=周りに女性がいない人と言う認識で合ってるよな?(失礼)
というかそうであってくれ(血の涙)




