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クラスの地味キャラも恋をする  作者: ぱらな
第1章 高校一年1学期
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第五十八話 湊翔太の誕生日

今日は7月2日……そう!湊君の誕生日です!!

誕生日聞いたのははおよそ一ヶ月前……



「みなっちて、誕生日いつ?」

「え?誕生日??7月2日」

と、急に一ヶ月後というのをカミングアウトされまして(そんな大それたものではないけど)、実はテスト勉強してた最中にも考えてたわけですよ。

どーやったら喜んでくれるのかとね。

実は私と湊君は出会ってからまだ約三ヶ月しか経っていないのだ!!だから私はまだまだ湊君のことを知らない……!何をしたら喜んでくれるのかも分かんない!!

どーしよ〜………はっ!



「もしもし、小春っち〜?」

『どしたの?珍しいね電話かけてくるなんて』

「一つ聞きたいことがあってー……その〜湊君が喜ぶものって何なのかな〜って思って」

ちなみになぜ私が小春っちに電話したかというと、何故か私と湊君という二人に興味があるかららしい。この前水族館に行ったのもただ二人に近づきたかっただけだそう。なら普通に仲良くして。友達として一緒に遊ぶのは良いんだけど、たまに付けてくるんだよこの子。物陰からジーっと見られてるのがなんとも言えない怖さがある。ちなみにこれ、港君にもやってるそう。………何で気付いてないの?

『はは〜ん?お主さては———』

「いや小春っちが想像してるのとは全然違うよ?」

『私まだ何も言ってないよ?』

「"まだ"言ってないだけで言う雰囲気だったよ!」

『分かった分かった。おふざけはここまでにしときますよっと』

「はあ〜だから電話は嫌だったのに…」

『で、何したら喜んでくれるか、だったよね?湊君も男だしその豊満なお体でエr———』

「切るね」

『ごめんごめんこめん!』

なんでこんな子が委員長になったのか。キャラのギャップが凄すぎる。

『真面目な話、私もあんまり知らない。というか趣味を周りに話してないからね』

「なるほど」

『私もわからないってなると、やっぱり湊君の一番近くにいるなぎちゃんが考えるしかないんじゃないかな〜。ごめんね、折角電話してくれたのに』

「全然良いよ。ありがと、小春っち」

『あ、さっきの案も一応考えてといt———』


なんで小春っちはこう一言余計なのか。

でもやっぱり私が考えたもので喜んでもらいたいしね。この小さい頭をフル回転させてなんとか案を出さないと!!



と言うのが二週間前の話。

そして今日この日を迎え、実際めちゃめちゃ緊張してます。

なんとか今日までに案を出せて良かった。

じゃ、行きますか!!

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