第五十一話 誕生日
現在6月某日…いや高校に入学してまだ二ヶ月しか経ってねぇの!?信じれん……まあ内容が濃すぎたってのはあるけど。
今日も今日とて、ルーティーン化した学校の登校中。てか登下校中基本一人で帰ってるから、学校着いても大体一番乗りなんだよな。まあ静かだから好きな時間ではある。
と、今日も教室で一人イベントの進捗を、って…
「おはよっ!みなっち!!」
「え!?あ、おはよう。それにしても今日は早いね」
「うん!珍しく早く起きたから!!てか、みなっちこそいつもこんな早くに来るの?」
「あ〜、俺歩くスピードが速い上に一人で登校してるからね」
「なるほど〜。ところでー……土日は何してたの?」
いや何で急に俺土日の事なんて聞いてきた?
「え、あ〜友達と外出に」
「ふ〜ん、外出ねぇ…あのみなっちが外出ー?」
「いや分かるけど!友達と遊ぶくらい俺でもあるで!?」
まあ中学校まではなかったんですけどね★
「まあそっか。でも私の連絡に二日も既読がつかないとはどういうことですかい?」
え?マジか、全然確認してなかった。
……ん?『明日空いてる〜?』
「で、見事に既読スルーされた私ですけど〜」
「いや、本当にごめん!見てなかった…。ところで、空いてたら何するつもりだったの?」
「言わない」
「えぇ……」
「そんな事よりさ」
「いや綾瀬さんが言い出したんだけどね」
「みなっちて、誕生日いつ?」
「え?誕生日??7月2日」
「なるほど、7月2日ねーって、もう一ヶ月切ってるじゃん!なんでもっと早くに聞かなかったんだ私〜!」
「綾瀬さんはいつなの?」
「あ、私?私は2月14日」
「へ〜バレンタインの日か」
「そ、だから誕生日ケーキは大体チョコ。ただでさえチョコ貰うのにね」
「やっぱモテるってこと?」
「ふぇっ!?い、いやいや!!友チョコだよ友チョコ!まあ男子から貰うことも有るけど大体は女子からだよ!とにかく!みなっちの誕生日は7月2日ね、了解!」
そう言って何やらメモをする綾瀬さん。
俺の誕生日なんて知ってどうすんだ。てか綾瀬さんの誕生日2月14日なのか。
ちなみに2月14日でパッとバレンタインが思い浮かぶのは、ゲームのイベントで覚えてるだけ。決してチョコを貰える日など考えたことはない(悲しきかな、陰キャにあげるチョコなど女子は持ってないのだ)
と、そんな一段落もありつつ、今日も今日とてゲームイベントの新着を見る俺であった。




