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クラスの地味キャラも恋をする  作者: ぱらな
第1章 高校一年1学期
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第四話 学校1のギャルとの放課後イベントその一

5月某日、入学して結構な日が経ち仲の良いグループで集まるいつもの朝の風景を他所目に、俺はスマホとにらめっこしていた。というのも—

『ねね、明日の放課後寄りたいとこあるんだけど付き合ってよ』

という綾瀬さんの連絡が夜の10時辺りにきた。

(明日?まあ水曜日だし多分空いてると思うけど…うん、予定なし。でも俺と一緒に行きたいところってどこだろ?ぼっちはこういうイベントなんて知らないからな。でも断る理由もないし、いいか)

『了解です』

『いや業務連絡か!こーいうのは、「うん」とか「わかった」とかでいいの!』

『(クマのぷんぷんしているスタンプ)』

いやわからんわ!こちとらぼっち歴=ほぼ年齢みたいなもんだからな!!こういうのは家族とやったことないし!…でも考えれば、友達に「了解です」はおかしいな。なるほど、毎度勉強になります綾瀬さん。

『わかった、いいよ』

『やったー!』

『(クマの飛び跳ねてるスタンプ)』

『(クマのありがとうとお辞儀するスタンプ)』

綾瀬さん、多分クマ好きだな。

—そんな綾瀬さんの好みを新しく知ったところで今に至るというわけだ。

いやどういうわけだよ。何で俺みたいなやつを放課後誘ったの?本当に変わり者だな綾瀬さんは。

そう物思いに耽っていると

「みなっち、おはよう!」

「あ、ああ…おはよう」

「ん?元気ないね?どったの??」

「え…えっと…」

これはあんまり言いたく無かったけど、綾瀬さんに変な心配されるよりマシか。

「いや、放課後に友達とどこかに行くなんてこと今までなかったから、緊張して寝れなかったんだよ」

我ながらすげ〜恥ずかしい事を言った自覚はある、というかその自覚で顔が赤くなってることは間違いない。恥ずかしくて顔を背けて俯いていると—

「あ、そ…そうなんだ。実は、わ、私もなんだ…」

「え?」

予期せぬ答えに顔を上げると、頬を掻きながら恥ずかしそうにする綾瀬さんが。

「綾瀬さんもそうなんだ…。でも、なんか意外だなぁ。ギャルって男の人と放課後どっか行くとかいっぱいあるでしょ?」

「そんな変な偏見植え付けないで!!って言うか学校以外じゃ…その、ギャルじゃないし……」

そういえばそうなんだよな。でもなんで学校だけなの?とか聞くのは野暮な気がするからやめておこう。

「じゃ、昨日も言ったけど、放課後の4時半に駅前ね!!」

「あ、うん」

勢いで誤魔化して席に着く時の綾瀬さんは可愛かった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] どうも! ツイッターからやって来ました。 王道な始まりですが、自分はこういう王道展開好きです。 綾瀬さんのキャラが良いですねえ。 でも綾瀬さん若干ポンコツ気味? だけどそこが良い! 面白か…
[一言]  渚ちゃんの、ギャルと地味子を使い分けている理由が気になりますね。しかも普通とは逆の使い分けですし。  文章もテンポよく読めていいですね♪  
2022/03/14 15:14 退会済み
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