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クラスの地味キャラも恋をする  作者: ぱらな
第1章 高校一年1学期
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第三十八話 オンラインゲームイベント

てな感じで家に帰ってからはひたすらにレベル上げだぜ!どのレベルの難易度のイベントなのか分からんし、初心者の綾瀬さんも居るから、取り敢えずアイテムも99にカンストしといてっと。


「翔ちゃーん、そろそろご飯よー」

「あ、オッケー」


ちなみに父は俺が学校に行っている間に戻って行ったらしい。やっぱ久しぶりに会ったからか、少し寂しさがあった。


そうして19:30頃になってご飯も食べ、風呂も入り、歯も磨いた。後は寝るだけの状態を作って、いざイベントへ!!!

っとその前に裕也とボイチャ繋ぐか。


『お、来たか』

「いやお前が早すぎんだよ、どんだけ暇人なんだ」

『いや、暇ではなかったぞ?俺はメイちゃんの事になると、成すこと全ての速度が5倍になるからな』

「お前ほんとメイちゃん好きすぎるだろ」

『まあ推しだからな!』



そんな会話を交わし終わって、イベント用のダンジョンに入る。

最初はそこまで強くない、っていうか裕也も俺もレベルが大分高いから弱く感じてるだけなんだけど。


っと、軽く進んでると中ボスみたいな奴が来た。毒なんて今更すぎるデバフ、対策してるに決まって—



え?防具貫通してくるんだが!?そんなんありかよ!

『っぶねぇ!これ初見殺しじゃん。完全にテストの100点阻止みたいなやつじゃん』

「ほんとそれ。今のは流石に危ないわ。アイテムでゴリ押ししたけど、これ正攻法なんなん?」

『ゴリ押しだろ』

「それは脳筋すぎるだろ」


中ボスを倒した後は、全体的に適正Lvが上がったモンスターがいたが難なく倒していく。

でもさっきの中ボスパターンあるなぁ。麻痺の防具貫通とか来たらほぼ攻略不可能だろ。

取り敢えずHPはマックスにするけど、あんま関係ない気もするな。回避とアイテムの使いこなしが肝になりそうな予感。


ピロリン♪


ん?なんだ??

『どうやってパーティの途中参加するの〜』

あ、そういえば言ってなかったな。

『それはホーム画面の右下のチームダンジョンってやつを押して、そっからは途中参加の所を押す。その後はパーティのID送るから、それを打ち込めば入れるよ!』

『うん!分かった!!!』

『あ、ついでに今ボイチャしてるからオンってやつを押せば出来るよ』

『ボイチャる』

あ、多分焦ってるわ。典型的な"?"が"る"の誤字してる。

『ボイチャってのは、簡単に言うと自分の声が相手に聞こえるってやつ。相手の声ももちろん聞こえる』

『オッケー!じゃあオンにしてみる!!』


この文が来て暫くして—

『やっほー!』

「お、綾瀬さん入れたね」

『うん!ありがと!!』

「この方が文字で教えるより楽だしね」

『あの〜もしかして俺空気?』

「あ、まだいたんだ。サクッとボス倒してきなよ」

『サクッと倒せてたまるか!ほら、いくぞ』



こうして3人で合流できたは良いものの—


『おいなんだこれ!凍結3連攻撃とかありかよ!』

『わっ!なんか痺れて動けなくなってる…あ、しんだ』

「初心者の割には生きてた方だけどね…とか言ってる場合じゃねぇわこれ!この連続攻撃の数やばいだろ!!しかも後隙少なすぎる!これどうすんだよ!」


いや割とマジで過去最高難易度なんだが!?どう攻略するのが正解なんだよ!?!?


『あ、これ分かったわ。ちょっと綾瀬さんここに立って回避してて』

『え?あ、オッケー』

『……ほら、これ多分1人をターゲットしてる間に倒せってことじゃね?』

「あ、なるほどな。っていや、弓打って1mmくらいしかHP減らないんだが!?何これ、俺武器付けミスってないよな!?」

これ相当な長期戦になりそうだな…。これ2人以上とか運営2人以上とか言ってるけど、これ6人くらいはいるぞこれ。3人でやるとかきつすぎたわ。





その後は、綾瀬さんがひたすら回避しまくって、裕也は綾瀬さんが攻撃当たった瞬間に回復入れて、俺は後隙に弓で攻撃。何ともワンパターンな絵面だか仕方ない、これが俺らの編み出した必勝法である。

これを繰り返すこと約20分。もはや何をしているのか分からなくなってきた頃、ようやくラスボスを撃破した。

『やったぜ』

「声に覇気が無さすぎる」

『いや私真ん中でコロコロしてるだけだったんだけど』

『いや、あれは大分役に立ってた!ありがとう!!』


ってかドロップアイテムが一つだけなんだが。

『んーどうする?一個だけだけど』

『俺はまた別の日でも取れるからなー』

「まあそうだな。じゃあこのアイテムは綾瀬さんのってことで」

「え?!いいの!?やった〜』

可愛い。無邪気な反応可愛いなおい!この声をヘッドホン越しに聞けるならアイテムなんていくらでも!!(ほぼ貢ぎやん)



ピロリン♪



お、このタイミングは多分—

『ミナさん、今日のイベント一緒にやりません?』

やっぱりな。俺が唯一ネットで仲の良いと呼べる人物『スポンジケーキ』さん。

ちなみに『ミナ』ってのはこのゲーム内での俺のニックネーム。スポンジケーキさんはこのゲームをやってて初めてフレンド申請してくれた人である。しかもアリサ推しという絶対に俺と息の合いそうな感性の持ち主!!(性別は不明)


でもな〜今日は綾瀬さん達とやるし…

『今日は別の人とイベントしてるので…明日でも良いですか?』

っと送信するとすぐさま返信が返ってくる。

『良いですよ。その代わり、覚悟してて下さいね?何時間もやりますので』

絶対今日の分取り敢えずつもりやん。まあ俺もアイテム増えるし良いんだけどね。

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