第三十四話 ラブコメ展開でラブコメ展開が!?(語彙力
と、言うことでやってきましたフォークダンス!(謎に実況者風)
……全然気分が乗りません!何故なら、そう!!女子と踊るからです!!!いやほんとに無理、無理やりテンション上げて誤魔化そうとしたけど無理あったわ。
女子と踊るとかそんな経験してる奴の方が少ないやろこれ。
マジできちぃ。三次元の女子になんて興味はねぇんだよ!(一部を除く)(あと多分これ失礼すぎる発言してるわ)
フォークダンスの課題曲、それは
『オクラホマ・ミキサー』
オクラホマ・ミキサーって、オクラとミキサーって言葉に謎に分割されるよね…
どうでもいい話してるわ。なんこれ。
あ、そんなどうでもいい話してたらもう始まりそう。
一回体育でやったけど、馬鹿みたいにきついんだよこれ(主に精神的な意味で)…ん?嘘つけだと?やってから言えよな!(ここまで1人で話してる俺キモすぎ?)
っと、そんな馬鹿なこと言ってたら始まったわ。
本番はもちろん名前も全く知らない女子と踊る。多分あっちも名前すら知らないと思うけど。
この曲、ちょっとはマシに踊れるようにする為に(ダンス苦手すぎる)Y○uTube見てたんだけど、
「想いいを寄せてる人と踊れたら最高!」とか「好きな人の手前で終わったら最悪」とか甘々エピソードが作れると書いてあった。
ほんまか?信じるで??……まあ俺が興味ある女子なんて—
いても1人か。
女子と思ってる時に他の女子の事を考えてるのは良くない?確かに、タメになるわ(さっきからこれ誰に言ってんだろ)。
あとこれは陰キャ特有かもしれないが、手握る時に手汗をズボンで拭くじゃん?え?拭かない??まあそれは置いといて、「うわ、この人手汗すご」とか思われてたらどうしようと思う訳ですよ。しかもそのまま次の人と手を繋ぐ…地獄じゃん。控えめに言って地獄じゃん。女慣れという言葉と程遠い俺は手を握ることすら躊躇われる。「え?俺が女子の手なんか握って良いんですか?なんかの罪にでも問われそう」とか謎の妄想を膨らませてる方がキモいと思われるのは分かってる!頭では!!
「お!みなっち!!」
「よく踊りながら喋れるね」
「みなっちもだけどね。ってか意外と踊れてるじゃん!応援合戦の時より動きがスムーズ」
「あ〜、フォークダンスはちょっと練習したからかな」
「ふ〜〜〜〜ん」
ん?なんだ??すっげー細い目で見られてるんだが。
「他の女子に良いとこ見せたい!って事かな?」
「いやそういうんじゃなくて!なんでちょっと捻った意味で捉えちゃうんだよ!」
「めんごめんご。でもこの感じ久しぶりだわ〜。実家のような安心感とはこれか」
「いや多分違うよ?」
…………さっきの顔は嫉妬してるようにしか見えなかったけど、それを言うと違った時に揶揄われそうだからやめておこう。
こっからは何も考えずに踊っていけば何事もなく終わる—
っと目の前のことに集中してなかったせいで反応が遅れたが、前の女子が転びかけていた。なんとか握っていた片手で引き戻す。こんな時でも「意外と筋力あるな俺」とか思ってしまうあたり陰キャである。
「あ、ありがとうございます。湊くんカッコいい…(小声)」
「ん?」
「あ!いや!何でもないです!!」
「ん?」とか言ったものの、俺はラブコメの鈍感系主人公でもないため普通に聞こえてる訳だが…。
俺がカッコいいだと!?そうなったら世の中の99.999%はカッコいいだろ!!………そんな事は分かっていてもイケメンと言われ慣れていない俺はどこかで嬉しさを感じていた。
…………………その間ずっっと綾瀬さんがこっちを見てたのが怖かったけど。
誠に申し訳ない!!!!!!
更新マジで遅いよね、申し訳ない!(二回目)
まあでもこれからは多分、きっと、十中八九、おそらく更新頻度上がるから宜しくです!




