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クラスの地味キャラも恋をする  作者: ぱらな
第1章 高校一年1学期
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第三話 何故かいつの間にか俺に友だちができていた件

電車に揺られ、漫画を見てホームを降り、歩いて登校していたある日、後ろから声をかけられた。

「おっすおっすみなっち♪」

「あ、綾瀬さん、おはようございます」

「え?」

「ん?」

何か変なことでも言ったか?いや、全くないよな?一言しか話してないぞ、俺。

「それ、距離感あるじゃん!」

「いやどゆこt—」

「いや『おはようございます』って、めっちゃ能天気に話しかけて他人扱いされたみたいになってるよ私!!」

なるほど、確かにその考えはなかったな。いやでも、綾瀬さんと俺普通に他人だろ、いや待てよ?連絡先を持つ同士は他人なのか??わからん、考えれば考えるほどわからん。

「とにかく!今度から『おはようございます』みたいな畏まった言い方じゃなくて普通に『おはよう』でいいから。Do you understnd?」

「言いたかっただけだなそれ。無駄に流暢だし。でも友達でもないのにそんな軽いノリでいいの?」

「…え?」

「へ?…どうかした?」

やっべー、絶対やらかしてるわ俺、素っ頓狂な声を出してる時点でこの答えは想定してなかったってことだよな?じゃあ何がおかしかったんだ?いくらあの一件があってもそんなすぐに距離近づかないよな??これがコミュニケーションを常日頃取らない陰キャの性なのか…

「私ら友達じゃないの?私湊君のこと『みなっちー』て呼んで連絡先も交換してるのに??」

「その情報だけ聞くと明らかに友達ってなるけど、俺たち一回しかまともに話してないよね?流石にその段階までいくの早くない??」

「友達になるのに段階とかないっしょ。私が友達だと思ったら友達なの!だから、『みなっち』は私の友達なの!!」

「圧迫感すごいな(特に胸の部分が…って今はそこじゃねぇわ!!)…こほん、まあそう言うことなら俺たちは…友達?」

「『友達?』じゃなくて『友達!』って言ってよね。まあこれですれ違いも無くなったことだし一緒に学校行こっか」

「あ…うん」

そんなこんなで一緒に誰かと一緒に登校するという、小学校の集団登校以来初のイベントが起きたわけだが、何故か綾瀬さんは鼻歌を歌って超ご機嫌だったのはここだけの話。


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― 新着の感想 ―
[一言]  地味キャラがてっきり女の子の方かと思っていたのですがなるほど、男の子の方だったのですね!清楚女子が次会う時にギャルに変身というのはギャップ萌えでキュンっとしますね!  ギャル特有の距離の近…
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