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クラスの地味キャラも恋をする  作者: ぱらな
第1章 高校一年1学期
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第二十二話 地獄の体育祭練習part1

今日からは団ごとの練習が始まる。といってもやることは応援合戦くらいだが。ちなみに色は1から順に赤、青、黄、緑だ。つまり俺たちは緑団である。

「今日から緑団の団長を務めるがら浩輔だ!皆宜しくぅ!!」

明るいというか、テンションたっか。こういう人は団長に適任だな、リーダーシップしっかりあるタイプというか。

「俺が今日から緑団の応援団長を務める大島剛太です。名前の割にガタイがそんな良くないのが悩みです。みんな宜しく!!」

確かにその名前だけ聞かれるとガタイは良さそうに思うな。でも顔整ってるし、そこはカバーできてると思いますけどね。『爽やかイケメン』っていう言葉がいかにも似合う。

「こんなつまんないメンバー紹介はささっと終わらせて、今日から応援合戦の練習だ!こういうのは最初が肝心だからな、何かデケェ声で挨拶でもすっか!!」

何じゃそりゃ、いかにも『やる気ねぇやつなんていねぇよな!』って言われてる感じじゃん。

「じゃあ『緑団優勝するぞ!!』でいいか」

俺たち今日初めて全員集まったのにそれはまだ気が早いと思うのは俺だけなのだろうか。

「いくぜ!せーの!!」

「「「緑団優勝するぞー!!!」」」





「はい!次はこっちの足を出して—」

一年生はまだこの高校の応援合戦の振りを全然知らないため、1から上級生に教わっている。

「よし!じゃあ休憩だ!!また10分後に再開する!!」

やべー、動きを覚えるのが普通に苦手だ…しかも覚えてても体がついてこねぇ。これは少しでも体力つけっかな…。

「お!…ってみなっち、もうバテてんの?」

「あ、綾瀬さん。女子も今休憩?」

「うん、今は1/4までやって休憩してるー」

ちなみに男子と女子で分かれて練習している。てか綾瀬さん全然疲れてない、体力バケモンじゃん。いや、俺がなさすぎるだけか。

「よし、じゃあ再開するぞ!」

「早くね?!マジか、じゃ行ってくるわ」

「うん、いってらっしゃい」

うわー、まさか三次元の女子から『いってらっしゃい』っていうワードが聞けると思わなかった…って今そこに感動してる場合ちゃうわ!




やっっと練習終わった……これがあと2週間以上ってマジ?あと二日で○にそうなんですけど…。しかもこっから授業?馬鹿じゃん、馬鹿こえてアホ超えて馬鹿じゃん。本格的に運動しなきゃなって思ってきたわ。取り敢えず、あと少しで学校も終わりだし頑張るか—



よし!遂に終わったー…ってまあこれがあと何日もあるんだけど。

「うい〜翔太…ってお前、顔色悪すぎだろ」

「俺は1日2時間動いたら具合が悪くなるらしい」

「体力少なすぎねぇ??」

「ほんまそれ、ゲームやってる場合とちゃう」

「なぜに急にエセ関西弁、しかもお前、この過酷スケジュールの中ゲームしようとしてたんかい」

「いやいや、今回のイベント見たか?」

「いや、見る暇もなかったけど」

「なんと!全女性キャラ花嫁衣装解放だってよ!」

「よし、ゲームやるわ」

「やるんかい!まあ俺もやるけど」

ヲタクはゲームの時間と睡眠時間ならゲームの方を取る、これ、世の鉄則です。

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