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クラスの地味キャラも恋をする  作者: ぱらな
第1章 高校一年1学期
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第十九話 雲行きが怪しすぎる勉強会

ふぁ〜あ…う"ぅーん…よく寝て…はないか。夜中までゲーム周回してたせいであんま寝てねぇな。

まあ今日は土曜、休日だ。ゆっくりYouTubeでもみて…ってちがーう!今日は勉強会するんだった!!やべ、今何時だ?早めに時間は伝えておこう。ん〜と、よし、まだ10:00か。じゃあ、13:00くらいに来てって言っておこう。

『今日13:00からで良いか?』

最初は裕也に連絡して…っとあいつ既読はえーな。

『オッケー、13:00な。ってか遅くね?もっと早く連絡しとけよ〜』

『すまん、ついさっきまで寝てた』

『なるほどな、だから既読つかなかったのか』

え?あ、ホントだ。「はよ見ろ」って来てたわ。

『じゃ、またお前の家で』

『おお』

よし、後は綾瀬さんにも連絡しておこう。

『今日13:00から勉強会するけど、良い?』

綾瀬さんはあんまり既読はすぐに付けないタイプらしい。



お、きたきた。言っても10分くらいしか経ってないけど。

『13:00ね、オッケー』

軽。まあこの方が楽で良いんだけど。こっからなんか送らなくて大丈夫か?終わりが分からん。取り敢えずなんかスタンプでも送るか

『(くまがありがとうって言ってるスタンプ)』

『あ!それ私のお気に入りのくまスタンプ!!使ってるんだね』

こんな可愛らしいスタンプいつも使ってたら、イメージと違いすぎて引かれるわ。綾瀬さんに影響されて買ったけど使う相手がおらん。

『まあ。というか急に13:00なんて言ったけど本当に大丈夫?』

『今日予定なんもないから心配しなくてもいつでも行けるよ』

『おぉ、ありがたい。じゃまた後で』

『はーい』

よし。連絡し終わった。

あ、俺の部屋、あんまり人入れないから掃除してねぇんだよなあ…今のうちにやっておくか……お!これ無くしてたラノベじゃん!!このイラスト最高なんだよなー、ちょっと読んでみよ、ちょっとね、ちょっとだけな。





馬鹿は俺は!!!いや実際馬鹿なんだけど。なんで11:00になってなんも片付いてねぇんだよ!!ラノベを読み漁ってただけやん!(←それが原因)

ヤバい、全然時間ない…。シワのついた制服、ばら撒かれた中学時代の教科書、参考書にノート、その他諸々…多すぎる!!俺のさっきまであった1時間を返してくれ!って、こんなことを嘆いても仕方ない…やるか。



ふぅ、やっっっっと終わった…かれこれ1時間半くらい掛かったな……ん?1時間半??じゃあ今って、おい!もう12:30やんけ!あと30分で2人来る—


ピーンポーン♪


え?早くね?まだ30分くらいあるけど。郵便か何かかな?

「はーいどちら様でs—」

「お、みなっち!!……ん?それ、部屋着?」

「あ!ち、ちょっとまってて!」

「ごめんね。急だったよね!!」

「いや、大丈夫大丈夫。立ち話もなんだし、取り敢えず入ってて」

なんかめっちゃスムーズに家にいれてしまった…。

「お、おじゃまします」

ってかやらかしたな。バリバリアニメの推しヒロインがプリントアウトされたTシャツ着てんの忘れてた…。まあ、あいつに見られるよりは……いや、同じくらい、あるいはそれ以上にきついな。女子に見られるのは流石に恥ずい。

「それ、可愛いね。なんのアニメのキャラ?」

しかし綾瀬さん的には、このTシャツは普通に可愛いらしい。

「あぁ、これは『さくさく』のメインヒロインの佐倉彩花ちゃんっていうキャラ」

「さくさく?」

「あ、それは『さくら咲くまで』っていうアニメのタイトルの略。『咲く』っていう単語が桜と佐倉にかかってるのが良くて—」

「いきなり早口になってる…。これがヲタク特有の早口か」

「どんなところに感心してんの!じゃあちょっと着替えてくるから、まってて」

ってかなんでこんなに早く来たのか聞きそびれたな…ま、いっか。

ふぅ、着替え終わったし綾瀬さんを部屋に呼ぶか。

「よし、じゃあ部屋行こうか」

「おぉーみなっちの部屋か〜。気になるぅ」

あ、多分これが早く来た理由だろうな。

……なんかいつも自分の部屋に人入れないから緊張してきたな。別に変なものはないけど、不安になってきた。まあいっか(良くない)。

「へー、意外と整頓してるんだね」

さっきまではぐっちゃぐちゃだったけどね。

「さ、勉強始めよ」

「あ、そっか。そうだった」

「本来の目的忘れてる!今日は勉強会を開いたのであって、俺の趣味暴露会じゃないから!」

もうこんな事してるだけで30分くらい経ってんじゃん…って単純計算だともう一時やんけ!


ピーンポーン♪


あ、来たわ。

「うっす。こうやって休日に会うの新鮮だな。制服以外の服着てるお前新鮮だわ」

「だな。さ、入って入って」

「じゃ、お邪魔しまーす」

「飲み物とってくるから、先部屋行ってて。階段登って、すぐ右の部屋」

「オッケー」

よし、ささって持っていk—

「えええぇぇぇええ!!!!???」

「うわぁぁぁあぁ!?」

ん?なんだ??…………あ。あいつに綾瀬さん来ること言ってなかった。

「おい!いつから綾瀬さんとお前が同居してたんだ!?お邪魔しますとは言ったけど、これはお邪魔し過ぎたか!!??」

「取り敢えずお前がものすごい勘違いをしてることはわかった」

こんなんじゃ勉強会どころじゃなくなるわ。

あと綾瀬さんと俺が同居って…天地がひっくり返るよりも起こり得んわ。


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