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クラスの地味キャラも恋をする  作者: ぱらな
第1章 高校一年1学期
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第十七話 陰キャの体育祭の種目選択

昼飯を食べ終わって5限目のHRにて。

「よし、じゃあ今日は体育祭の種目選択をしてもらう。ちなみに組で分けられてるから、1,2,3,4組の4チームだ」

いや今日決めるんかい!知らんかった…まあ、別にいつでも良いけど。

強制参加の種目は綱引きと応援合戦の2つ。しかも体育祭が終わった後、フォークダンスをするという非リア爆殺イベントがあるらしい。

「結構種目多いね?みなっちは何にするの?」

「んー、徒競走とか借り物競走かな。空いてなかったら極力目立たない種目選ぶつもり」

「徹底してる…あ、『リレー』ってあるけどあれは?」

「リレーはだいたいクラスの早い人が指名されて走るやつ。あと、リレーはミスすると責任重大だし」

リレーは一番最後に行われる種目だ。そんな所でミスったらゴミを見る目で見られること間違いなし、陰キャなら尚更だ。


「じゃあ決めてくぞ。挙手制だから挙げ損ないの無いように。じゃあ…徒競走選択の人!」

よし、ここでまずは1枠目を埋めて…え?多くね?この種目こんな人気あんの?徒競走じゃなくなったらこれ以外の種目、陰キャがまともに活躍できないやつがほとんど…あ、なるほど。俺と全く一緒な思考回路してる人が挙げてんのか。

「かなり多いな。よし、じゃあ10人になるように後でジャンケンでもして決めておいてくれ」」

マジか…こういう時の運マジで無いんだよな…。でも20人中10人が入れる、1/2だしそう考えたらいけそうな気がしなくも—



はい、知ってた。こうなるとヤバい。まともな競技がひとつもねぇ…。騎馬戦とか論外だ、絶対にやらn—

「翔太、お前何やるか決まってる?」

「ん?あぁ裕也か。いや、これといって決まったもんは無いな」

「じゃあさ一緒に騎馬戦やらね?」

え?俺フラグ回収全一か??

「なんで俺なんだ?」

「俺が、まあ正確には俺達の騎馬は上になる人と土台の2人はいるんだけど、後1人欲しくてね。あと翔太が土台の人と身長の差が少ないから」

「つまり土台役をやって欲しいと?」

「そゆこと」

「まあそう言うことなら仕方ない。一役買うよ」

「よし!サンキューな!!」

「おう」

流れで決まったけどまあいいか。土台ならそんな目立たないだろうし。そういってる間に着々と出る種目が決まってきた。残るはリレー(ほぼ暗黙の了解で決まってる)、借り物競走、二人三脚か…流石に借り物競走だろ。二人三脚やってくれそうな人いないし…いや、いてもやらんな(断言)。

その後はスムーズに事が進み、俺がやる種目は綱引き、応援合戦、徒競走、借り物競走の4つとなった。…あ、そういえば綾瀬さんは何選んだんだろ。

「あ、綾瀬さん。綾瀬さんは何選んだの?」

「あ、私?えっと…徒競走とリレー選んだよ」

「走るねー、大変そう」

「みなっちは?」

「借り物競走と騎馬戦」

「へー、騎馬戦出るんだ。結構目立たない?」

「いや、俺の場合土台だから引き受けたっていうだけなんだよな」

「なるほどね」

「ってか綾瀬さんの種目ハードだね」

「まあ私走るの好きだからね。楽しそうだから選んだ」

「これが陰キャとはかけ離れた思想の持ち主か…」

確かに楽しむに越したことはないか。ただ、楽しむ楽しまない以前に「失敗したくない」と考えてしまうんだよなー、これが陰キャの性か……。



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