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クラスの地味キャラも恋をする  作者: ぱらな
第1章 高校一年1学期
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第十二話 ※これはデートではありません

あの後、2分ほど追いかけて綾瀬さんがやっと止まってくれた。っていうかここって…ゲーセンやないか、なんで急にこんなところに—

「見て見て!あのクマのぬいぐるみ!!!」

「あのクマ…?あ、あの綾瀬さんがよく使うスタンプのクマね」

「そう!可愛いな〜…」

「へー、綾瀬さんってぬいぐるみとか興味あったんだね」

え?ゲーセンといえばUFOキャッチャー、UFOキャッチャーといえばぬいぐるみ、つまりゲーセンといえばぬいぐるみ、そう相場が決まってるでしょ?と言わんばかりの綾瀬さんの眼差し…いや、それ以外にもあると思うけど…。

詰まる所、これを獲りたい!だから手伝って!!ということらしい、んー、俺あんまやったことないんだよな—

「みなっちも可愛いと思うよね?ね?」

「ちょっ、分かったわかったやるから近づいてくるのやめて!」

「やっとこのクマの可愛さに気づいたようだね、じゃ、やりますか!!」

腕捲りまでするあたり本気度が伝わってくる…というか、この類のやつって確率来た時しか獲れないって聞いたことあるな…これ、先長そ—

「獲れた!!」

「え?!はっや!!景品手で動かした?」

「そんな不正はしてないよ!でも一回目で獲れるあたり、今日の私はついているのだ!!!」

「これを見れば否定はできないな…」

「あ、でもこれ、カバンに入りきらないや、店員さんから袋もらってくるからこのクマ持ってて!!」

「え、マジですk—」

俺を置いて、俊敏に店員の元へと向かっていってしまった…。こんな可愛らしいクマに陰キャの俺って地獄みたいな絵になってること間違いなし、心なしかクマがさっき綾瀬さんが持ってた時より寂しく見えるのは気のせいか?多分、このクマ感情持ってんな。

「袋持って来たからここに入れて!ありがと!!このぬいぐるみ、毎日ベッドに置いて、寝る前にぎゅーってやる♪」

おいぬいぐるみ、そこ変われ、いや変わってください、金なら出す……おっと、つい魔が差してしまったようだ。

「あ、もう12:00になってる、私結構お腹空いてきてる」

「確かに、いい時間だしどっか寄って行こうか」

そうしてフードコートに来たはいいものの、お昼時ということもあり結構人が多い…

「ん〜、どうしよっか。ファストフードは人が多すぎるから諦めるとして、なんかいい店ないかな?」

「そうだなー、あっ、この蕎麦屋とかいいんじゃない?そんなに高くないし、美味しそうだよ?」

「お!いいね!!私蕎麦好きだからそこにしよ!」

「わかった、じゃ行こうか」


さっきの所から5,6分歩いて蕎麦屋に着いた。

思ってたより混んでたけどかろうじてほとんど待ち時間なしで入れた。

俺、綾瀬さんは十割そばを頼んだ。さっきの映画の時も感じたけど、俺と綾瀬さん、食の好みが似てるな。

「っていうか、蕎麦好きなんだ。綾瀬さんはラーメンとか味の濃いものが好きそうなイメージ勝手に持ってたけど違うんだ」

「何の何処から出たイメージなの、それ?それでいうと逆だね。私味は濃いよりマイルドな方が好みなんだよね、気分にもよるけど」

「それ、多分8割くらい気分で決めてるやつの物言いじゃん」

「あはは、まあ当たらずといえども遠からずかな〜」

そんなこんなで2人の注文が届いた。

「おー!美味しそう!!早く食べよ!」

「うん、じゃ—」

「「いただきます(!)」」

「ん〜美味しい!この店の蕎麦、弾力があって…江戸を感じますな〜」

「そんな深くまで味わう人初めて見た、でも蕎麦の感想には同感。あんまり蕎麦って本格的な所行って食べたことなかったけど、こんなにも違うんだね、また来たいと思うくらいに美味しかった。」

「ね!ふー、お腹いっぱい!でもデザートも食べたくなって来た、食後にはデザート、これテストに出ます。」

「その問題の正解率100%だな」

そのあとは綾瀬さんの要望通りスイーツを食べた。自分はあんまり甘いものは食べれないけど、綾瀬さんはとことん甘いのは好きらしい。流石に甘いものではあんまり綾瀬さんと食の好みは合わなかった。

そうして店を出て、再び目的もない時間が訪れる…と思っていたが—

「みなっちみなっち!」

「ん?」

「服見にいかない?」

「え、まあ良いけど俺、服の良し悪しとか分からないよ?」

「大丈夫、みなっちの服は私の方で決めるから」

「いや、そういう問題じゃ……って、俺の服を決めるの?!綾瀬さんじゃなくて!?」

「うん、だから『(みなっちの)服見にいかない?』って言ったじゃん」

「大事な部分が()に入ってるだよなー、しかも俺を着せ替え人形にしてもあんまり楽しくないと思うけど」

「なんで?」

「いや、こういうのはイケメンがやるから良いのであって、陰キャの俺がやっても何の需要もないと思うけど…」

「はいはい、そういうのいいから。あと、需要がとうこうなら、私に需要があるから、はい着替えた着替えた」

えぇ…まあ、こうなったらやるか…自分じゃ決めにくい私服を他の人に決めてもらうチャンスだと思えばいいか。





1日に2話書いてる人尊敬します、マジでこれ以上は文章の質が下がりまくる気がするので…

〈重要〉ぱらなは1日2話が限界だそう

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― 新着の感想 ―
[一言] 男の子が書く男の子視点の恋愛小説って何か良いですね。 最近女性が書く恋愛小説を読む機会が多いので、ほう、男性視点だとこんな感じなのか、と勉強になります。 みなっちと綾瀬さんの今後が楽しみ…
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