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クラスの地味キャラも恋をする  作者: ぱらな
第1章 高校一年1学期
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第一話 今まで二次元しか興味なかった俺がクラス1可愛いギャルに気に入られる話

先月俺湊翔太は上代高校というちょっと偏差値高めの高校に入学した、というのは置いといて…

「何かお礼を…」

「いやいいって」

「でも……」

「だから大丈夫だって」

 なんで今俺はこんなことになっているんだ。

 ―今から遡ること30分ほど前、俺は1人学校の帰り本屋に行こうとしていた。そのとき道端で3人の大学生らしき人たちが1人の女子を囲んでいた。

「すいません、どいてもらえますか。」

「冷たいなぁ、俺たちと遊ばない?暇でしょ?」

「いや、あの…」

明らかに困っている…ってよく見たら俺の通う高校の制服じゃないか。しかもリボンの色を見るに一緒の学年だ。この状況で女性を助けないほど男は廃れていない。

「あの〜…」

「あ?誰だお前?」

(いやナンパしてる男ってこんな短気なの?めっちゃ怖いんですけど…そりゃ女子も怯えるわ)

「いやこの子困ってたので―」

「何?部外者ならさっさとどっか行けよ」

「部外者じゃありません…えと、クラスメイ―」

「私の彼氏です!!」

突然俺の言葉を遮られた…というか今、え?彼氏?俺が??てか腕にくっついてる!?

「んだよ彼氏持ちかよ、つまんねーな。おいお前ら行くぞ」


てな感じの流れで今に至る。

「て言うかごめんな。こんな仏頂面の俺が彼氏とかって感じだよな」

「そんなことないです、ありがとうございました」

「お、おう……」

(さっきは反射的に助けただけでこの子のことあんま見てなかったけど、とてつもなく可愛いな…まあ、だからといってナンパは良くないが。)

「じゃ俺はこれで―」

「ち、ちょっと待ってください!」

急に呼び止められて背筋が伸びる。

「どうかした?」

「その、名前だけでも教えてもらっていいですか?」

「え、あー俺の名前?湊翔太だけど…」

「湊さん、助けてくださってありがとうございました」


―そっからは普通に本買ってアニメ見てゲームしてって感じの特に何もないダラけた1日を過ごした。

 翌日、学校について特にやることもないしぼーっとして―

「おっはよー!」

「っと、朝っぱらから元気だなお前」

「そりゃもちろん、今日は『メイちゃん』のイベントがくる日だからな!」

コイツは俺の数少ない友達の長谷川祐也、俺とは正反対で陽キャで友達も多い。そんな奴がなんで俺とつるむのか、理由は一つ。同じオンラインゲームの大ファン(ヲタク)ということもあって意気投合したからだ。ちなみに『メイちゃん』というのそのゲームの中のキャラである。

「『メイちゃん』のイベントでそんだけテンション上がるの凄いな」

「いやマジで『メイちゃん』は神。なんてったって性格もさることながらあのルックス!男のロマンを全てぶち込んだみたいな理想の女性像だし―」

「でたヲタク特有の早口、これ聴いてる側、辛いんだよな〜」

「いや人のこと言えないねぇよ?お前も『アリサちゃん』のことになったら暴走してエ○ァの初号機みたいになってるから」

「それは言い過ぎだろ」

「そんなことないぞ? この前だって『アリサちゃん』のイベント来た瞬間、俺にライン連投しすぎてブロックされた事忘れたか?」

「アリサちゃんじゃない、アリサ様な。まあ……確かに、人のこと言えねー」

「アリサちゃんを様付けしてる時点で末期だな……」

こんな感じのいつも通りの他愛のない会話で盛り上がっていると1人の女子がこっちに向かって歩いてくる。

「何?お前なんかやらかしたのか?」

「そんな事ないと思うけど……」

「おはよーみなっち。昨日名前を聞いたとき一緒のクラスじゃ?と思ったけど本当に同じクラスじゃん?!」

(いや昨日と見た目違いすぎて、誰かわからなかったわ! 何? 俺、ギャル助けたの??ていうかみなっちって誰だよ!!)

「あ、ああ……、そうなんだ……ってしかも隣の席かよ!?」

「そうだよ今更気づいた〜?まあ、入学してから女子の関心ないです〜って顔してたしね。」

「う……まあ図星だけど……っていうか、初日から俺のこと知ってる奴なんているんだな」

「そりゃ隣の席だしね」

「あー、そういうことね。でも今まで俺に興味持ってくれたやつなんて長谷川以外に存在しなかったからびっくりしたよ」

「おい、それは俺が変人って言いたいのか?」

「ちげーよ」

(て言うかこの子めっちゃ可愛いじゃん!お前この子いつどこで口説いたんだ!?)

(口説いてねぇ!昨日この子がナンパされてたから助けてあげただけだ!!)

(へー、本当かなぁ?お前がギャル好きで気に入ったから口説いたという可能性も―)

(違うわ!断言する!!違ったら今日の昼飯奢ってやる!)

(じゃー俺唐揚げ定食がいい)

(信じてなさすぎだろ!!)

「っていうか俺の名前は教えたけど君の名前は?隣の席だし知っておいた方がいいし」

「あ、私の名前?私は綾瀬渚、よろしくー」

「じゃ、改めて綾瀬さん、今日から宜しく」

「ん?俺今めっちゃいらねー立場の男になってない?」

「そんな事ないぞ、とりあえずもうすぐHRだから席に戻った戻った」

「それもう直接どっか行っててって言われた方が良かったわ!!」

ここまで私ぱらなの駄文を読んでくださったみなさん、ありがとうございます!この作品は私の初めての作品だったのですがいかがでしたか?楽しんでいただけたなら幸いです。次から本格的に主人公とヒロインのやりとりが始まっていきます。気が向いたり、評判が良かったら続きを書こうと思います。不定期なのでもし面白いと思ってくれた方だけでも気長に待ってて下さい。

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