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いつか最強になる為に  作者: 零無
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外の世界へ

小説書くのって楽しいけど大変や…毎日投稿してる人すごいなぁ…

(;^ω^)これからもがんばります!\(◎ω◎)/

俺からの答えを聞いた女は笑った。

「お前の名は?」

「アレン・デモン。」

「そうか。私の名はカルナ・プレティコサだ。お前に力をくれてやる。」

そして地獄のような修行の日々が始まった。

「ほら、立て。私に立ち向かってこい。」

まず最初に始めたことは剣術の修行と体力づくりだった。俺は魔術の修行がしたかったがカルナ曰く魔術というのは魔力という人に備わっているエネルギーを利用して行使するので体が貧弱では大したことができないということだった。俺はこの修行が始まってからカルナに一度も剣で勝ったことがない。もちろん俺が素人だからというのもあるのだろうがそれにしたって異常な強さだ。どうしてそこまで強いのか一度たずねてみたがカルナは答えてくれなかった。剣術の修行に加え体力づくりとして毎日走り続けた。そのおかげか今では以前よりも体の使い方がうまくなった気がする。

「おいアレン。今日からお前の修行に魔術を追加する。」

修行を始めて半年たった頃カルナが言った。

「え、本当か?俺はまだ一度もお前に勝ってないぞ。」

「誰も私に勝てなんて言ってないだろう。それに剣術始めて半年のくせにお前もう私と比べても遜色ないぐらいの剣技がある。私との差は…まぁ年季だろ。お前より私の方が駆け引きがうまいんだよ。」

だからもう魔術の修行が始められる、とカルナは言った。喜びがこみ上げてきた。着実に自分が力をつけていることが喜ばしかったし魔術を教わるということが楽しみだった。魔術とは地を砕き空を割る強大な力だ。その雷は岩を砕くしその炎は森を燃やす。そんな力を手に入れることができるというのだ。

「あ〜、喜んでいるところ悪いがまず最初にやることなんて地味だぞ?なんせ基礎から教えないといけないんだからな。」

カルナが少し申し訳無さそうに言う。だがそれでも喜びのほうが大きかった。

「じゃあお前に魔術ってのを見せてやるよ。」

そう言うと彼女は俺に手を向けると反応する間もなくこちらに雷を飛ばす。しかも生半可なものではない。当たれば死は不可避の一撃だ。

まずい、と思ったときにはなんと雷は俺の手前で軌道を変えた。

「驚いたか?」

カルナがケラケラと笑いながらこちらへ歩いてくる。

「お前、そういうのはちゃんと説明してからにしろよ。死ぬかと思ったわ!?」

「悪い悪い。驚かせてやろうと思ってな!」

テヘッと笑うカルナを小突く。こいつ反省してないな…

「まぁ今見てもらったとおり魔術ってのは強力だ。じゃあこれだけの力を人はどうやって使ってるんだと思う?」

「それは自分の体の中のエネルギーを使ってじゃないのか?」

俺は今までそういうものだと認識していたが違うのだろうか?

「間違いじゃないが正解には少し遠いな。体の中の魔力しか使ってないんじゃすぐにガス欠になる。」

「じゃあどうするんだ?」

「ほとんどのやつはより少ない魔力でより強い魔術の行使をしようとする。体内の魔力ってのはすぐには増えないからな。」

「じゃあカルナもそうしているのか?」

「いや、私は大気中の魔力を利用している。」

そのほうが効率いいしな。と言ってカルナは魔術で火をおこす。

「アレン、お前にもこれを教えてやる。だがこいつは優れた魔力操作のセンスと肉体がなければできない。だから大抵のやつはこの方法を諦める。だけどお前には才能があるよ。私が保証してやる。」

それから一年後、俺は体外の魔力での魔術の行使を体得した。

「驚いたぞ。まさかたったの二年足らずであそこまでの魔術と剣術を修めるなんてな。まぁこれで修行は終わりだ。今までよく頑張ったな。」

「もう終わりなのか?俺はまだ全然強くなんてなっちゃいないのに…」

おれはまだ強くなりたかった。何も失わないために。

「あぁわかってるさ。だからお前にこれをやるよ。」

そう言うとカルナは1冊の古い本を渡してきた。

「これはなんだ?」

「世界ノ記憶アカシックレコードの断片だ。それにはこの世界で起きたことが過去、未来、現在区別なく記されてる。まぁ断片だけどな。もしどうしようもないくらい追い詰められたらそこに記された英雄たちの記録を読め。お前の助けになる。」

「いいのか?こんな大事なものを渡して。」

なぜカルナがこんなものを持っていふのかはわからないがこれの価値は計り知れないだろう。

「ああ、私には不要だよ。で、お前はこれからどうするんだ?ここに居続けてもいいが私は外の世界を見ることを進めるよ。」

俺は少し考える。俺に行くべき場所なんてない。ならば答えは決まっている。

「明日にでもここを出ようと思う。」

「そうか。少し寂しくなるな…まぁいつでも帰ってこい。ここがお前の家だ。」

そう言われて涙がこぼれてくる。

「今までありがとうございました。」

自然とその言葉が出た。次の日、俺は外の世界へ出た。あの日以来初めて。今度こそ何も失わないと決意を固めながら。

なんとなく察している方もいるでしょうがカルナは強いです。

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