猛毒を持った女には近づくな!
ワシは、83歳の老いぼれジジイじゃ。
しかし? ワシには遺産がたんまりとある!
一代ではじめた会社がみるみるうちに大きな会社になった。
ワシも、現役を息子に任せのんびりと妻と二人きりの生活を
楽しむはずじゃった。
それが! 妻が、急に病気で亡くなってしまう。
突然の事で、まだワシは妻の死と向き合えておらんかった。
・・・妻のお通夜の日。
ワシの目の前に、若くてキレイな女性が現れる!
女の名前は、中村 涼花 歳は? 25歳らしい。
見た目は、もっと大人の女性に見えたのだが、、、。
そんな涼花に、ワシは年甲斐もなく一目惚れしてしまう。
妻が亡くなって、直ぐというのに。
ワシは、一体!? 何を考えているんじゃー!
だが、ワシの心は既に涼花にあった。
気が付けば? ワシは、涼花に話しかけている。
『お嬢さん! ワシの妻の知り合いかな?』
『えぇ! 随分前ですが奥様には大変お世話になったので...。』
『・・・そうですか、』
『以前、会った時は? あんなに元気だったのに、私も残念です。』
『・・・えぇ、』
『もし? 私で避ければ、お力になりますよ。』
『えぇ!?』
『・・・といっても? お話ぐらいしか聞けませんけど。』
『それでもいい! ワシの話を貴女の時間がある時でいいので
聞いてくれませんか? オジイの話をタダで聞いてもらう訳では
ありません! その分の、お金は払わせてもらいますよ!』
『そんな、私は! お金が欲しくて、そんな事を言った訳じゃ
ありません!』
『勿論! それはワシもよく分かっています。』
『じゃあ、改めてご連絡をするという事で! 連絡先を後で聞いて
もいいですか?』
『勿論じゃー!』
『ありがとうございます。』
・・・急展開ではあるが、涼花と会える事になった。
はじめは、週に1回が次第に毎日会えるようになった。
『ねえ、良源さん?』
『うん? どうした涼花。』
『私! 良源さんの事を本気で好きになったみたいなんです!』
『・・・りょう、涼花! ワシも、涼花の事を想っておる!』
『良源さんがよければ、私と一緒になってくれませんか?』
『涼花! 本当に、ワシでええーのか?』
『もちろん! 私は良源さんがいいんです!』
『ありがとう!』
『・・・・・・』
ワシは、涼花を自分の方へ引き寄せ優しく抱きしめた。
涼花は、これで! ワシとずっと一緒にココで暮らしてくれる。
愛する女と一緒に居れる事がこんなに嬉しいとは、、、?
妻の時にも感じなかった想いを涼花には感じている。
ワシは、涼花さえ傍に居てくれれば何もいらんと思った。
ワシには、涼花だけ傍に居てくれればそれでいいとな。
*
・・・その頃、涼花は?
『あのオジイをどうやったら? 殺せるか考えてるんだけど
どうしたらいいと思う、久彦!』
『金持ちの爺さんを騙すには、お前みたいな女にとっては、
簡単な事だよな! まあ、毒でも飲ませ殺すってのはどうだ?』
『毒? 猛毒のあるモノって?』
『フグの毒とか、コブラの毒とかそういう花の毒とかもあるんじゃ
ねーえのか!』
『ウフフ、それはいいわね!』
『おい! 爺さんに“生命保険”かけたのか?』
『1億円ぐらいかけた方がいいわね! 遺産もがっぽりと貰うわ!』
『ほんと! お前は悪女だよな!』
『でも、そんな私が久彦は好きなんでしょ?』
『まあな!』
・・・そんな事とも知らずに。
ワシは、涼花との幸せな時間を楽しんでいたんじゃー!
『涼花! ワシは本気でお前を愛しておるよ!』
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