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第七話 バスの不幸

長らくお待たせしました。

疲れて疲れて疲れまくったので、回復したので書いて行こうかなぁと思ってます。

1週間に1、2回上げれるよう頑張ります。




溺愛する理由が改めてわかったところで、出発の準備をした。

と言っても、俺の荷物はまとめ終わってるから桃寧の荷物だけだが。


「じゃあ、行くか!」

「そうだね!」

「なんで、直樹が行く気にしてるんだ?ってかどうやって出てきた?」

「どっちにしろ、姿を現わすなら最初からこのままの方がいいだろ?それと隙があったから出てきた」

「どっちの意味でもマジか〜」

落胆して見せる隆盛。

「それに隆盛さぁ、マイクロバスを持ってるんだからみんなで遠足に行くような感じで、ドリク村までみんなでいけるだろ」

「…いつマイクロバスを買った?」


直樹をギロリと睨む。

すると肩をすくめて、

「契約書があった」

「あっ」


思わず口を開けてしまった。

…そういやそんなもん貰ったな、すぐに倉庫に入れてしまったが。

空いた口が塞がらないとはこういうことだと、実感して苦笑する。

「しかたない。観光バス借りて運転するか」

「いやいや、マイクロバスだよな?何故に観光バス?」

狼狽える直樹。

それに対して桃寧は呆れたように肩をすくめた。

(桃寧は近くで見ているからわかっているだけで呆れているわけではないと思うが…)


「バス免許持ってるから、それにこの人数だったらマイクロバスよりも観光バスを使った方が良いしな」

「なるほどな。取り敢えず行こうか」

直樹が腰を浮かせ、みんなが玄関に向かおうとした時、

「その前に直樹と直樹の側近は頭にある角を隠してから出てきて。それと獣人族の人は頭の耳と尻尾を隠してから、そもそも靴を持ってるか?」

その言葉-特に最後の一言-を聞いて体が凍りつく一同。


「やれやれ、先が思いやられるよ」

「「「あんたにだけは言われたくない!」ねぇ!」ないよ!」



桃寧の仲裁によりなんとかなったが一時はどうなる事かと-当事者だけど-思った。

とにかく丸く収まったという事だ。


「はぁ〜」

バスを運転しながら深い溜め息をついた。

これからのことを考えると先が思いやられる。

自分だけ-桃寧もだが-まともでいないと行けないのかもしれんなと考えてしまう。

そんなことを考えていると、後ろが騒がしくなる。

ルームミラーで後ろを見てみると、どうやらバスレクをしているようだった。


ようだったというのは、運転席と客席はアクリル板で仕切られており音が聞こえづらいのに加え、

スキル防音をアクリル板に付与したため全く音がしないからだ。


それはさておき、ビンゴ大会が開かれているようだった。

5ビンゴした者には先着順で3人に7万9803円が支給されるようだ。

…ハンパ〜…もっとマシな金額にすりゃあよかったのに。

と、そこでバスの無線が反応する。


「高速道路を走行中のバスに連絡。

強盗殺人の容疑者が一般車で現在東北地方に向かっている、見つけたら連絡を頼む。

車の特徴は青い軽自動車で、車体の左側が僅かにお塗装が剥げており、車の上にアンテナが付いている。

繰り返す…」


うーむ、我々も東北地方に向かっているが会う確率は少な…


そう思いたかったが、サイドミラーに映る景色を見ると絶句してしまった。

そこには犯人の車と一致する車両がいた。

ここで二択の選択を迫られた。

捕まえるか、人任せにするか。


答えは、経験上このままだと危ないので、捕まえる選択をするが。


よーく車を観察すると後部座席に首にナイフを当てられている人がいた。

おそらく人質だろう。

「殺されたくなかったら近づくんじゃねぇ!」

って感じで。


運転している奴は、男なのか?

そう思うほど中性的な顔立ちをしており、黒とグレーのチェック柄のシャツを着ており、

黒縁丸メガネをかけているが、おそらく変装用の伊達メガネだろう。

体型は“もやし”と言われる男性に一回りほどの肉をつけたぐらいだ。

要は痩せているということだ。


人質にナイフを向けている後部座席にいる人間は間違いなく男だろう。

スキンヘッドに、ガッチリとした体格、それに振る舞い方。

振る舞い方はガサツな為-直感だから頼りにならないかもだけど-そう思う。


さーてと、どうやって捕まえようか?

エンストさせて、転移で警察署に連行。

でも良いかもな。


しかし面白くない。


もっと良い方法-面白い方法-がある筈だ。


うーん…

運転しながら考えているとふと、l全血竜レードの顔が浮かんだ。

そして一つの作戦が思い浮かんだ。

よーし!

ドリク村まで来てもらっって取り調べを行おう。

取り調べはl全血竜レードに任せるか。


さっそく、l作戦開始ミッションスタートだ!








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