第三話 魔王はテイムできちゃいます!?
俺はリントを心の中でお疲れ様と手を合わせて弁当を取り出す。
今日のハンバーグ弁当は、名店の弁当である。
ミシュラン二つ星の店である。
そこのハンバーグのデミグラスソースはしつこくなくて、むしろ水のような感じなのだ。
味はあるものの、胃に優しい。
だから好きなのだ。
俺はやりたいことがあるため急ぎつつ、味わって食べた。
御馳走様です。
きっちり手を合わせて声に出して終えた。
それと、大統領にも連絡しておくか。
〈暫く、農民やってます。〉
そう送った。
1分もしないうちに返信が来る。
それを見て僕は、
「了解しました」
と呟いて、転職サイトを開いた。
開いたのは、ランクルートを開いた。
かなり時間をかけて調べたがドリク村の求人募集はなかった。
だから俺は、ワーナビを開いた。
そして2時間後。
…ヒットした。
結果的に、ワーナビにもなかったため、アンディードとライナビTOLPLを開いた。
で、あったのは、アンディード。
求人内容は、“農民やりたい人来てください”だけだった。
本来の目的とピッタリであり顔の筋肉を緩ませながら、書いてあった連絡先に早速電話をかける。
「あ、もしもし角田ツノダですけれども、アンディードにある求人を見たのですが……えっ!
本当ですか!ありがとうございます!では失礼します!」
何と、人がいないからという理由で即決だった。
…大丈夫か?
さてと、荷物-少ないけど-をどうやって持っていこう?
倉庫スキルで持ってくか?
それとも普通に車で持ってくか?
うーむ悩ましい。
でもなー、倉庫スキルは知られたら困るし。
かと言って車は車で怠いしなぁ。
決めた!倉庫スキルで持っていこう!
どうせ、バレるんだし。
倉庫に空きあったっけ?
確かー、武器とあいつらが入ってたと思うけど。
まぁ大丈夫だろう。広さは、東京ドーム7個分だから……で今埋まっているのは……5個。
行ける!
あるのは、現代の銃だったり、勇者時代のものだな。
ついでに着替え。
…勇者時代のものがほとんどだけど。
勇者時代のものは、今では使うことのない聖剣、テイムした魔物だな。
これまた、テイムしたのが厄介。
竜と魔王と魔王の側近。
魔王なんてテイムできないと思った、そこの君っ!
テイムできないなんて大間違い!
魔王たちは魔石があるんだから、テイムできるのよ〜。
それにだ、魔王は転生する前の友達だったし、魔王の側近も同じだ。
みんな喜んでテイムさせてくれた。
どうやらみんな、
「「「「「絶対に死にたくない!!」」」」
と口を揃えて言うもんだから、みんな兄妹かってツッコミたくなる。
魔王が言うには、
「負けると分かっている戦には手を出さねぇ。ってことじゃねぇの?」
と言っていた。
そこまで強くないと思うんだけどなぁ。
そして、竜も同じものだ、100頭目をテイムした時には、こいつら転生しすぎや!
と思わず突っ込んでしまった。
補足なのだが竜と書いているが本人たち曰く、
「人間フォルムの方が楽」
らしい。
んで、まーた面倒なのが、竜は14種類いて、
金竜、木竜、光竜、暗竜、水竜、火竜、氷竜、雷竜、土竜、嵐竜、鉄竜、岩龍、石竜、そして、全てを使える、
全血竜レードがいる。
雄雌どちらもテイムしている。
そして、共通点は全員王族であることだ。
それと、混血種もテイムしているため、120頭ほどいる。
…厄介なのがみんな、仲の良い連中だったってことだ。
…やれやれ…
ランクルートは、リクルート。
ワーナビは、マイナビ。
アンディードは、インディード。
ライナビTOLPLは、マイナビnextです。
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