第二話 どーもオーバーウーツです!
そういやドリク村ってどんなところなんだろう。
楽しいところだったら、暇だし移り住もうかな?
そこでスマホを取り出した。
まずは、ドリク村はどこにあるのだろうか
…そこまで遠くないか…車で2時間弱ぐらいか。
かなりの山奥にあるな。
道を検索しても、山の中を歩かされる。
で、クチコミはどんな感じだ?
悪い評判が多そうだけど。
…全くと言っても良いほどクチコミが見当たらない。
時間をかけていろんなところで調べては見たものの、全くない。
一応、村役場はあるみたいだけどサイトを開いてないらしく情報が全くない。
強いて言うなら、村の人数は50人程度らしい、って事ぐらいだ。
ついでに農業も盛ん、らしいと。
良いかもな。
辺境で余生を過ごすことも。
それに、自分のスキルに役職変換があるから、「耕作人」にして手伝うこともできるだろう。
元々農業には興味を持っていたが仕事が忙しくて何も出来なかったし。
よし!決めた。
農業をするぞー。
そして美味しい野菜を作るか!
…ついでにあいつらも伸び伸びさせてやんないと怒られそうだし…
特にあいつは広い土地が必要だし…
それに今まで、散々暗殺-異世界に飛ばす-をしてきたからせめて最期は良いことをして終わりたい。
別に死ぬ訳じゃないがせめてもの償いだ。
てか、空き家とかあるのか?
なかったら作るまでだけども。
ま、行ってみないとわかんないしな!
とりあえず荷物はまとめておくか。
とは言ってもほとんど物がないから数分のうちに終わってしまうが…。
そういや、腹減ったな。
昨日からなんも食ってないし。
桃寧に言ったら怒られそうだなぁ。
「ちゃんと食べてください!」
って、照れと心配で赤くなりながら言いそう。
それはさておき。
調理器具は我が家にないのでスマホのアプリで出前を頼まざるを得ないか。
オーバーウーツを頼むか。
ハンバーグ弁当2人前っと。
まぁすぐに来てくれそうだな。
このくらいの量だったら。
いつもは5人前を頼むから結構遅くなるんだよね。
しょうがないけども…
その間に掃除しておこう。
ご飯の前にするのはいかかがなものか、と思うが…
埃が立つし。
ピンポ〜ン。
チャイムの音がして扉を開けると、オーバーイーツの格好をしたリントが立っていた。
「…お前何してんだ?」
「あ!マサユキじゃん!こんなところで何…あ、ここに住んでいたのか」
「それはそうだけど、リント、楽曲制作会社はどうした」
「ああ、一ヶ月の休暇。夏休みだよ」
商品を渡しながら言う。
「にしても少し早いな、幾らだ?」
「早いだろ?ここしか暇がなかったんだよ。5050円」
「暇がないってどう言うことだか…ほれ、ピッタリ」
「毎度ー」
「頑張れや〜!」
「へいへいどうも」
そう言ってリントは階段の方へ向かい階段の前でつまづいた。
「やれやれ」
そう言って扉を閉めた。
オーバーウーツは、ウーバーイーツをもじりました!
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