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空間のねじれ

いやー、久しぶりに筆を取ったのですが、いかんせんブランクがあり思うように書けませんでした…。

この「三つの世界」はかなり長い話で、その先のやつどうしようって感じですね…。


というわけで、新章スタートです!


それは突然だった。





何の前触れもなくやってきた。





まるで、あの時のように。





何も感じず、すぐにやってきた。





沢山の記憶が蘇る。





あの辛かった日々を。





────────


俺は、畑で作物が病気にかかってないか確認しにきた。

8割ほど終わり、畝と畝の間に腰を下ろし一休みしていると。


ふと、横を向くと突然空気が歪み始めた。


まるで空気が意思を持つかのように。


「え?」


思わず声を漏らしてしまう。


さっきまで向こうの景色は綺麗に見えた。


だが、今は歪んで見える。


蜃気楼などの類いだろうか。


けれど、それは条件があったはずだ。


それはありえない。


つまり、超常現象。


けれども、俺は知っている。


この現象を。


その名を、





─魔法という。





俺が脳内でカッコつけて話している間にも、空気の歪みがひどくなっていく。


やがてそれは、グレーに染まっていく。


俺はいつでも魔法を発動できるようにする。


そして思った。




あれ?これ俺の知っている魔法ではない、と。




そう。


俺は異世界で沢山の魔法を見つけてきた。


おそらく全てを。

いや、おそらくではない。

全てだ。


けれど、この魔法は全く知らない。

まるで、別の魔法だ。


例えるなら。

同じ日本語でもわからない漢字があるとする。


けれど、部首やつくりで大体の意味・読み方は想像できる。


けれど、今見ている魔法はまるで違う言葉、つまり異言語。


何語かもわからない。


そんな感じだ。


話を戻して。



そのことに気づいた俺は、余計に警戒心を強くする。


その時、いっそう空間のねじれがひどくなり、

そこから何かが飛び出て来た。


しかし、勢いは小さく出た瞬間に作物の上に落ちていった。


「あー!作物が!」


いやいや、俺そこじゃないでしょ。

目の前の落ちたもの…いや落ちたのは人間だ。


しかも、騎士の格好をした女性?だ。

所々、防具が壊れていた。

防具の至る所に血がついており返り血を浴びたような感じになっていた。


とりあえず警戒は1段階下げ、騎士に近づく。

腰に倉庫から出した剣を携えてから。


騎士の側まで近寄ると、たしかに女性であるとわかった。

体格や、探知魔法を使ったものだ。


そして、俺が起こそうとして騎士に触れようとした時。


突風が横からやってきて、思わず目をつむってしまった。

風が治まった頃に目を開けると、そこには騎士の姿はなかった。


あるのは、わずかに残った血だけ。


辺りを探そうと立とうとした時。


「動くな」


首筋に冷たい感触がやってきた。

(…俺の背後をとるなんてスゲー…)

首筋に剣を突きつけられた時のスカイの、気持ち。


冷静すぎんか!?と思った作者です。

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